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>目論見の0.7%程度しか性能を発揮しなかったと。
吸着量の数値自体はほぼ確実にデータとして渡されているはずですし(でないと性能も何も評価のしようがない),ある吸着量の時の線量は単純に計算できるわけで.線量の増加が少なかったんなら「吸着量が少なかった」として製品の問題という可能性がありますが,「放射性物質を吸着すると言われた物質を使ったら,いっぱい吸着して線量が高くなったせいですぐ使い物にならなくなった」ってのは製造元の問題とは関係ないと思います.問題は,
・吸着量に対する線量をちゃんと評価していなかった・思った以上に汚染度が高かった(もしくは汚染度が高いことを考慮していなかった)
あたりであって,吸着剤そのものは期待されてる仕事はちゃんとやってるわけですよね.
>そういえば日本の大学の先生が混ぜるだけで除去というか放射性物質の分離ができるものを発表してたと思うけど
あれも基本は同じゼオライト系などの細孔吸着系の物質ですので,全く同じ問題が生じます.結局,吸着して沈殿した高線量の物質が発生するわけで.ある決まった量を処理するだけならともかく,循環運転するんだとすると沈殿は取り除かねばならず,カートリッジ交換と同じ問題が生じます.
どのみち,そのカートリッジ交換(もしくはそれに相当する部分)の無人化・自動化が出来ないとどうにもならんのじゃないでしょうか.
>どんな評価して1ヶ月という数字を出してきたんだ? と。
先ほどニュースを見ていたら,放射性物質が濃縮されてる汚泥を吸い込んでいて,それが詰まったのが原因,というようなことを言っていました.とすると,1ヶ月ってのは純粋な汚染水(……我ながら変な言い方だと思いますが)を吸い込んでいた場合の期間かもしれませんね.#プレフィルーターとか,無いんだ……
だとするとまあ,適当なフィルターをつければ何とかなる,か?
>大学の先生の方法、装置化しないといけないのが大変ですね。
うちの研究所がナノ関連の計測サービスとかをやっている関係で,結構その手の吸着系の方(大学,企業とも)の話を聞くことはあるんですが,実はネックは吸着剤ではなくて,その前処理部分とか,いかにプラント化するかとか,吸着剤をどう再生するか,どう低価格化するか,あたりだそうです.特に今回の循環冷却系での利用のような,「完璧に取り切らなくても良いから,そこそこを取り除く」という用途だと,吸着剤の性能なんてかなりどうでも良い(市販の吸着剤はすでに必要な吸着力より遙かに協力)と言っていました.
核汚染関連で言うと,フランスだのアメリカだのは核物質関連の企業が多い(原発が山ほどあったり,核兵器関連企業が多かったり)ためにその手の除染系の企業がいくつかあってプラント化も済んでいて,そこが強みだそうです.新規に参入しようとすると,同規模で連続運転した試験実績を作らないといけなかったり,必要なデータ(吸着後,長期保管でどの程度漏れ出すのか,等)が多かったりで大変なわりに,参入の余地が小さい(マーケットそのものがそんなに大きくない)から難しい,と.まあ本当なら,事前に国あたりが予算を組んでそういった企業を国策として抱え込んでおく必要があるんでしょうが,今更そんなことに気がついても後の祭りってのが歯がゆいですね.#国で囲ったら囲ったで無駄金食いの天下り先になるのも難しいところです.
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
製造元に文句を言うのは違う気がする (スコア:1)
>目論見の0.7%程度しか性能を発揮しなかったと。
吸着量の数値自体はほぼ確実にデータとして渡されているはずですし(でないと性能も何も評価のしようがない),ある吸着量の時の線量は単純に計算できるわけで.
線量の増加が少なかったんなら「吸着量が少なかった」として製品の問題という可能性がありますが,「放射性物質を吸着すると言われた物質を使ったら,いっぱい吸着して線量が高くなったせいですぐ使い物にならなくなった」ってのは製造元の問題とは関係ないと思います.
問題は,
・吸着量に対する線量をちゃんと評価していなかった
・思った以上に汚染度が高かった(もしくは汚染度が高いことを考慮していなかった)
あたりであって,吸着剤そのものは期待されてる仕事はちゃんとやってるわけですよね.
>そういえば日本の大学の先生が混ぜるだけで除去というか放射性物質の分離ができるものを発表してたと思うけど
あれも基本は同じゼオライト系などの細孔吸着系の物質ですので,全く同じ問題が生じます.
結局,吸着して沈殿した高線量の物質が発生するわけで.ある決まった量を処理するだけならともかく,循環運転するんだとすると沈殿は取り除かねばならず,カートリッジ交換と同じ問題が生じます.
どのみち,そのカートリッジ交換(もしくはそれに相当する部分)の無人化・自動化が出来ないとどうにもならんのじゃないでしょうか.
Re:製造元に文句を言うのは違う気がする (スコア:2)
>
> ・吸着量に対する線量をちゃんと評価していなかった
> ・思った以上に汚染度が高かった(もしくは汚染度が高いことを考慮していなかった)
>
> あたりであって,吸着剤そのものは期待されてる仕事はちゃんとやってるわけですよね.
はい、そこらへんは実は理解してます。
後だしジャンケンに見られそうですが、「論点がずれている」と書いたのがコレでした。
ただ、いくらなんでも0.7%の時間しか持たなかったってのは酷いなと思ったところです。
どんな評価して1ヶ月という数字を出してきたんだ? と。
大学の先生の方法、装置化しないといけないのが大変ですね。
でも冗長性を持たせるという意味と、ものづくり日本の力を見せるという意味で、
平行して作って欲しかったかな。
そうすれば日本の資産となったかもしれないのに。
まぁ外野の独り言ということで。
Re:製造元に文句を言うのは違う気がする (スコア:2, 参考になる)
>どんな評価して1ヶ月という数字を出してきたんだ? と。
先ほどニュースを見ていたら,放射性物質が濃縮されてる汚泥を吸い込んでいて,それが詰まったのが原因,というようなことを言っていました.
とすると,1ヶ月ってのは純粋な汚染水(……我ながら変な言い方だと思いますが)を吸い込んでいた場合の期間かもしれませんね.
#プレフィルーターとか,無いんだ……
だとするとまあ,適当なフィルターをつければ何とかなる,か?
>大学の先生の方法、装置化しないといけないのが大変ですね。
うちの研究所がナノ関連の計測サービスとかをやっている関係で,結構その手の吸着系の方(大学,企業とも)の話を聞くことはあるんですが,実はネックは吸着剤ではなくて,その前処理部分とか,いかにプラント化するかとか,吸着剤をどう再生するか,どう低価格化するか,あたりだそうです.
特に今回の循環冷却系での利用のような,「完璧に取り切らなくても良いから,そこそこを取り除く」という用途だと,吸着剤の性能なんてかなりどうでも良い(市販の吸着剤はすでに必要な吸着力より遙かに協力)と言っていました.
核汚染関連で言うと,フランスだのアメリカだのは核物質関連の企業が多い(原発が山ほどあったり,核兵器関連企業が多かったり)ためにその手の除染系の企業がいくつかあってプラント化も済んでいて,そこが強みだそうです.新規に参入しようとすると,同規模で連続運転した試験実績を作らないといけなかったり,必要なデータ(吸着後,長期保管でどの程度漏れ出すのか,等)が多かったりで大変なわりに,参入の余地が小さい(マーケットそのものがそんなに大きくない)から難しい,と.
まあ本当なら,事前に国あたりが予算を組んでそういった企業を国策として抱え込んでおく必要があるんでしょうが,今更そんなことに気がついても後の祭りってのが歯がゆいですね.
#国で囲ったら囲ったで無駄金食いの天下り先になるのも難しいところです.