アカウント名:
パスワード:
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
Re:液体燃料ロケット (スコア:1)
ですが、初期のICBMやソ連や中国のICBM はまだかなり液体燃料のはず
通常の液体燃料ミサイルは、初期のものではアルコールやケロシンと酸化剤が使用されていますが、1950年代以降はヒドラジンと四酸化窒素が使用されています。アメリカの地上固定核戦力を担うミニットマンミサイルもそうだったと思います。
液体水素がロケットの燃料として使用されるのは、ひとえに出力が高いからです。実際には、打ち上げ直前に燃料をタンクに注入しますし、燃料注入前にはタンク内で燃料や酸化剤が沸騰するのを防ぐために、低温の高純度ヘリウムを注入します。つまり、ミサイルに使用できないほど巨大な支援設備と手間が必要
これに対して、ヒドラジンと四酸化窒素は常温での保管が可能で、二液が触れただけで発火するのでエンジンの構造を簡素化でき、システム全体の信頼性を高めることができます。欠点は、両者とも発ガン性物質である上に、金属を急速に腐食させてしまうので、ミサイル本体のタンクに保存できないところです。
ミサイルとしてはどちらが優れているか、といえばどちらでもないと言えるでしょう。そもそも、スプートニクから現用のソユーズ、コスモス衛星の打ち上げに使用されているロシアの主力打ち上げロケットは、元々ヒドラジン燃料を使用するRD-7大陸間弾道ミサイルを流用したものですし、アメリカの使い捨て打ち上げロケットにしても然り。ただいえることは、H2Aは(補助ロケットと第二段ロケットはのぞいて)純国産で開発した独自技術のロケットであり、人工衛星打ち上げ以外には使いようがないロケットと言えるでしょう。
しかしながら、これが軍事目的に流用可能かという問題点は別だと思います。H2Aの打ち上げ予定には、防衛庁発注の偵察衛星がありますし、計画はまだですがTMD用の早期警戒衛星やさらに高い解像度の偵察衛星も加わるでしょう。そう言った意味での北の反応なんじゃないかなと思ったりして。