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労組(=労働者)と企業(=資本家)の利害対立を共産主義 vs 資本主義と重ね合わせる発想があること自体が、日本の労組を不健全にしていると思ってみたり。
資本家と労働者が対等に交渉するためには力が必要で、そのために組織化するのは当然。とはいえ、労働者の組織即ち共産主義者即ち人類の敵、というわけでもないはずなのに。
日本では「反スターリン主義」を唱える団体が多い割りには哲学的にも運動論的にも豪快に”スターリン主義丸出し”なのが多いからなあ。日本人の気質も影響しているかもしれないけど、論争の中心地から遠かったせいで”学習会”等で使われた教材を無批判に鵜呑みにし、その後の歴史を見ても疑問を持たない人が多かったのではないかと思う。本来、戦闘的労働組合は資本主義の補完物でありその推進者である。リバタリアンでもあったJSミルがオブザーバーとして関わった第一インターナショナルでは自由市場経済の推進こそ労働者の開放の道であるとされた。これを実証主義的に批判したのがマルクスの「資本論 経済学批判」であり、自由市場経済は労働者を開放しないとし、労働者による権力掌握プロレタリア独裁を主張した。ところが、西欧諸国ではその後民主化が進み、議席を獲得してマルクス派の社会民主党が政権を獲得するようになると現実路線をとり、議会を通じて労働者の開放を目指すようになる。その一方で実力行使による社会変革を目指す左派グループも増えていった。これに対して革命ロシアで最終的に権力を掌握したスターリンは、議会派の社会民主党主流派を「右翼、裏切り者、修正主義者」と呼び、また左派勢力も「革命的状況を破壊する」として「主要打撃を加えよ!」と訴えた。要は共産党のコントロール下にない運動をすべて否定し、大衆の不満をすべて共産党に集めようとしたのである。この路線は裏目にでた、というかそもそも考え方がせこすぎる。結果的には共産党に愛想をつかした大衆はそのままファシズムへと進んでいったのである。戦後、マルクス派は復活するが、今度は新手の批判者との論争が始まる。ハイエクをはじめとする新手の保守派リバタリアンである。サッチャリズムやレガノミクスなどが現れたが最近は次第に大衆の支持を失いつつあるようだ。自由化を進めてもある意味予想どうり貧富の差が開いただけだったからね。しかしハイエクらの批判には汲むべきものも多いと思う。結局、資本主義の破壊者であれ補完物であれ進んでいくしかないんじゃないのか?結果オーライ、成るようになる、それこそ宇宙の真理というものだろ。
日本は右派も左派も、結局家父長型の帝国海軍スタイル精神主義が大好きなんだよなぁ。水木しげるのビビビビビンタ、畳と新兵は叩けば叩くほど強くなる、足らぬ足らぬは工夫が足らぬ、というやつ。
学校では教師が左派思想を教えているけど、教室では軍隊式スタイルを敷いていたりするしね。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
労組=共産主義者(と書いて人類の敵と読む)集団? (スコア:3)
労組(=労働者)と企業(=資本家)の利害対立を共産主義 vs 資本主義と重ね合わせる発想があること自体が、日本の労組を不健全にしていると思ってみたり。
資本家と労働者が対等に交渉するためには力が必要で、そのために組織化するのは当然。
とはいえ、労働者の組織即ち共産主義者即ち人類の敵、というわけでもないはずなのに。
Re:労組=共産主義者(と書いて人類の敵と読む)集団? (スコア:0)
日本では「反スターリン主義」を唱える団体が多い割りには哲学的にも運動論的にも豪快に”スターリン主義丸出し”なのが多いからなあ。
日本人の気質も影響しているかもしれないけど、論争の中心地から遠かったせいで”学習会”等で使われた教材を無批判に鵜呑みにし、その後の歴史を見ても疑問を持たない人が多かったのではないかと思う。
本来、戦闘的労働組合は資本主義の補完物でありその推進者である。
リバタリアンでもあったJSミルがオブザーバーとして関わった第一インターナショナルでは自由市場経済の推進こそ労働者の開放の道であるとされた。
これを実証主義的に批判したのがマルクスの「資本論 経済学批判」であり、自由市場経済は労働者を開放しないとし、労働者による権力掌握プロレタリア独裁を主張した。
ところが、西欧諸国ではその後民主化が進み、議席を獲得してマルクス派の社会民主党が政権を獲得するようになると現実路線をとり、議会を通じて労働者の開放を目指すようになる。
その一方で実力行使による社会変革を目指す左派グループも増えていった。
これに対して革命ロシアで最終的に権力を掌握したスターリンは、議会派の社会民主党主流派を「右翼、裏切り者、修正主義者」と呼び、また左派勢力も「革命的状況を破壊する」として「主要打撃を加えよ!」と訴えた。
要は共産党のコントロール下にない運動をすべて否定し、大衆の不満をすべて共産党に集めようとしたのである。
この路線は裏目にでた、というかそもそも考え方がせこすぎる。
結果的には共産党に愛想をつかした大衆はそのままファシズムへと進んでいったのである。
戦後、マルクス派は復活するが、今度は新手の批判者との論争が始まる。
ハイエクをはじめとする新手の保守派リバタリアンである。
サッチャリズムやレガノミクスなどが現れたが最近は次第に大衆の支持を失いつつあるようだ。
自由化を進めてもある意味予想どうり貧富の差が開いただけだったからね。
しかしハイエクらの批判には汲むべきものも多いと思う。
結局、資本主義の破壊者であれ補完物であれ進んでいくしかないんじゃないのか?
結果オーライ、成るようになる、それこそ宇宙の真理というものだろ。
Re:労組=共産主義者(と書いて人類の敵と読む)集団? (スコア:1)
日本は右派も左派も、結局家父長型の帝国海軍スタイル精神主義が大好きなんだよなぁ。
水木しげるのビビビビビンタ、畳と新兵は叩けば叩くほど強くなる、足らぬ足らぬは工夫が足らぬ、というやつ。
学校では教師が左派思想を教えているけど、教室では軍隊式スタイルを敷いていたりするしね。