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エプソンの場合も内部構造が変更されてインクが少なくなっていたようです。 http://tumekaink.seesaa.net/article/26070004.html [seesaa.net] (消滅) http://web.archive.org/web/20070206105159/http://tumekaink.seesaa.net/... [archive.org] (上記URLのアーカイブ)
そこで、見た驚愕の事実に度肝を抜かされました。なん
2006年とは古い記事ですな。2009年頃までEPSON塩尻事業所にいたが、カラーインクの充填は色毎に(当然だが)機械が別で、充填量も違う。当時だと、各色の消費量の統計からインクタンクの容量と充填圧力が調整されていた。
4色一体タイプのカートリッジの場合、残インクを出さないために各インキ毎に容量が調整されていた。セパレート・タイプの場合は、各色のインキ(染料系か顔料系でも)の値段が違ってもカートリッジの製造コストは共通なので、インキの充填量で価格調整するメリットは余りなかった。というより、一番値の張るインキに他を合わせる。(リサイク
>プリンター本体を適正価格で買ってくれない(買えない)ユーザーが悪いってか。そりゃ買えないさ売ってないんだもん、適正価格で
売っていたって買う気なんかないくせに。
大体、消費者はプリンタ程度でランニングコストなんか考えないよ。まじめに考えるのは自動車とか家とか、3桁万円以上か10年以上使うものくらいだろ。
他のものは、雑誌やネットの計算結果を鵜呑みにして比較するだけ。事前調査すらしないものは、本体の店頭価格くらいしか見ていない。(だから、多くの人はインクの交換時、初めて見るインクの値段に驚く)
ちなみに適正価格を提示すると、1台16~20万程度。スキャナー付いた複合機だと、それ以上の定価になります。(オフィリオのビジネス・モデルが、その辺の価格帯だったかと)バブル・キャビティ(印字ヘッド)1枚の製造時間は、ワン・シート(キャリア)12枚or24枚当たり16工程、18時間です。(3年前の話ですが、自動化できない、しても時短にならない工程がほとんどなので・・・)
インク・カートリッジの組み立て工程も、ある程度機械化されてますが、パーツの配置やワ-クの脱着、工程毎の検品は今でも人力です。1ラインに5~8人程度が携わっています
ちなみに適正価格を提示すると、1台16~20万程度。スキャナー付いた複合機だと、それ以上の定価になります。 (オフィリオのビジネス・モデルが、その辺の価格帯だったかと)
ということは,平均して,プリンタ1台あたり消耗品を20万円分とか買わないと,メーカーは儲からないということですか. 年賀状しか印刷しないという話をよく聞きますし,みなさん,そんなに消耗品を買ってるようには見えないので,不思議です.
民生機で儲けが出ない分を、業務用機の販売価格と消耗品で取り返すビジネス・モデルです。一般個人で2~3回インク・カートリッジを交換する期間に比べ、業務用途では一度に数十枚から印刷するので数日で交換していきます。(企業は耐久消費財として最低5~8年は使います。PL法もあって、部品供給の義務は製造終了後8年ですので、そのくらいは見込んでいます)
製造の現場でも、検品や測定データのプリント・アウトをロット毎の工程票(流動票)に添えるので2~3日でカートリッジは交換します。ある意味、社内でプリンターの耐久試験と印刷実績のデータを取ってるようなもの。カートリッジの主要パーツ単体(センサー・チップなど)でも、日に20k個のノルマみたいなものがあるので、世界市場規模の消費量を賄うとすれば、ギリギリのラインです。
それで儲かっているのか? と言われると、日本の労働基準法に則る最低賃金で働く日系ブラジル人が大勢いた状況からしても、元とってカツカツじゃないでしょうか。
ちなみに、工場原価はメーカー希望小売価格の1~2割、中抜き無しの小売卸でも4割半ですので(これバラしたらヤバいか?)、民生機での利益は無いに等しいです。買い替え需要で出荷と販売台数の数字を動かすのが目的みたいなもので、投資家や銀行へのプレゼン名目にしてると言ったら、本社の経営陣に怒られますかね。
なので、プリンター事業部の儲けの主流は、あくまで業務機です。120インチ液晶プロジェクターにしても、市場のターゲットは業務用途、みたいなものです。
#日本企業として地元で踏ん張るか、看板だけ日本に置いて中国辺りで全部作るか、4半世紀に亘って関わってきた自分でさえ、悩ましい状況です。(現在、中国在任中)
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
エプソンの場合 (スコア:0)
エプソンの場合も内部構造が変更されてインクが少なくなっていたようです。
http://tumekaink.seesaa.net/article/26070004.html [seesaa.net] (消滅)
http://web.archive.org/web/20070206105159/http://tumekaink.seesaa.net/... [archive.org] (上記URLのアーカイブ)
そこで、見た驚愕の事実に度肝を抜かされました。
なん
Re: (スコア:1)
2006年とは古い記事ですな。
2009年頃までEPSON塩尻事業所にいたが、カラーインクの充填は色毎に(当然だが)機械が別で、充填量も違う。
当時だと、各色の消費量の統計からインクタンクの容量と充填圧力が調整されていた。
4色一体タイプのカートリッジの場合、残インクを出さないために各インキ毎に容量が調整されていた。
セパレート・タイプの場合は、各色のインキ(染料系か顔料系でも)の値段が違ってもカートリッジの製造コストは共通なので、インキの充填量で価格調整するメリットは余りなかった。というより、一番値の張るインキに他を合わせる。
(リサイク
Re: (スコア:0)
>プリンター本体を適正価格で買ってくれない(買えない)ユーザーが悪いってか。
そりゃ買えないさ
売ってないんだもん、適正価格で
Re: (スコア:0)
売っていたって買う気なんかないくせに。
大体、消費者はプリンタ程度でランニングコストなんか考えないよ。
まじめに考えるのは自動車とか家とか、3桁万円以上か10年以上使うものくらいだろ。
他のものは、雑誌やネットの計算結果を鵜呑みにして比較するだけ。
事前調査すらしないものは、本体の店頭価格くらいしか見ていない。
(だから、多くの人はインクの交換時、初めて見るインクの値段に驚く)
Re:エプソンの場合(元・中の人) (スコア:0)
ちなみに適正価格を提示すると、1台16~20万程度。スキャナー付いた複合機だと、それ以上の定価になります。
(オフィリオのビジネス・モデルが、その辺の価格帯だったかと)
バブル・キャビティ(印字ヘッド)1枚の製造時間は、ワン・シート(キャリア)12枚or24枚当たり16工程、18時間です。
(3年前の話ですが、自動化できない、しても時短にならない工程がほとんどなので・・・)
インク・カートリッジの組み立て工程も、ある程度機械化されてますが、パーツの配置やワ-クの脱着、工程毎の検品は今でも人力です。1ラインに5~8人程度が携わっています
Re:エプソンの場合(元・中の人) (スコア:0)
ちなみに適正価格を提示すると、1台16~20万程度。スキャナー付いた複合機だと、それ以上の定価になります。 (オフィリオのビジネス・モデルが、その辺の価格帯だったかと)
ということは,平均して,プリンタ1台あたり消耗品を20万円分とか買わないと,メーカーは儲からないということですか.
年賀状しか印刷しないという話をよく聞きますし,みなさん,そんなに消耗品を買ってるようには見えないので,不思議です.
Re:エプソンの場合(元・中の人) (スコア:1)
民生機で儲けが出ない分を、業務用機の販売価格と消耗品で取り返すビジネス・モデルです。
一般個人で2~3回インク・カートリッジを交換する期間に比べ、業務用途では一度に数十枚から印刷するので数日で交換していきます。
(企業は耐久消費財として最低5~8年は使います。PL法もあって、部品供給の義務は製造終了後8年ですので、そのくらいは見込んでいます)
製造の現場でも、検品や測定データのプリント・アウトをロット毎の工程票(流動票)に添えるので2~3日でカートリッジは交換します。ある意味、社内でプリンターの耐久試験と印刷実績のデータを取ってるようなもの。
カートリッジの主要パーツ単体(センサー・チップなど)でも、日に20k個のノルマみたいなものがあるので、世界市場規模の消費量を賄うとすれば、ギリギリのラインです。
それで儲かっているのか? と言われると、日本の労働基準法に則る最低賃金で働く日系ブラジル人が大勢いた状況からしても、元とってカツカツじゃないでしょうか。
ちなみに、工場原価はメーカー希望小売価格の1~2割、中抜き無しの小売卸でも4割半ですので(これバラしたらヤバいか?)、民生機での利益は無いに等しいです。買い替え需要で出荷と販売台数の数字を動かすのが目的みたいなもので、投資家や銀行へのプレゼン名目にしてると言ったら、本社の経営陣に怒られますかね。
なので、プリンター事業部の儲けの主流は、あくまで業務機です。
120インチ液晶プロジェクターにしても、市場のターゲットは業務用途、みたいなものです。
#日本企業として地元で踏ん張るか、看板だけ日本に置いて中国辺りで全部作るか、4半世紀に亘って関わってきた自分でさえ、悩ましい状況です。(現在、中国在任中)