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なぜにそこまで頑張ってまで女性科学者を増やす必要があるの?
合理的には、人口の半分を占める女性の能力(人的資源)を有効利用したいというもの。
職業に貴賎は無いしそれほど単純でもないが、科学者が多い方が、生産性を高めて国や社会を豊かにしやすい。でも人口を増やすのは簡単ではないし、別の問題も生じてしまう。それより、今は比率の小さな女性の科学者を増やす方が、科学者の数を増やすのに有効という考えである。
職業の向き不向きに性差があるにしても、現在の科学者の男女比ほどの差はないだろう
だいたい歴史的にみて(男女の限らず)職業選択の自由度が低い国と高い国では、職業選択の自由度の高い国の方が、人的資源を有効に利用できるので栄えている。(生まれによって職業が決定した中世の社会と、人材の流動性の高い現代のアメリカを 比べてみるとよい)
まあこういうキャンペーンの場合、女性を増やすことで、男性も増やそうという下心もあるのだろうけど。
二つのナゾ。
> 職業の向き不向きに性差があるにしても、現在の科学者の男女比ほどの差はないだろうその根拠は?単純にあるとかないとかではなく定量的な話をしているんだから、根拠はあるよね?
> だいたい歴史的にみて(男女の限らず)職業選択の自由度が低い国と高い国では、今少ないのは職業選択の「自由」が不足しているからなの?なんか突然話がすり変わった気がするんだけど。
#2180655 のACです。科学への適性の性差がどのくらいあるか、私も正直わかりません。
しかし現代のヨーロッパにおいても、遺伝子的な影響による性差ではない、歴史的文化的な影響による性差から完全に逃れてはいないと思われます。
ヨーロッパなら、制度的には職業選択の自由は不足していないでしょうが、文化的なものによる心理的な制約からも自由をさせたい。この影響を軽減できればもう少し比率が上がるはずというのが、目論見のはずです。
以下、私の穿った見方なので、暴論かも知れませんが。1:万一適性の差で、将来も一流の研究者のほとんどが男性で占められることになっても
自分も教育学やジェンダーには詳しくないため下記事項の信頼性は判断しかねるのですが、ご参考まで。
河野 [yamagata-u.ac.jp] によると国際数学・理科教育調査 [nier.go.jp]、学習到達度調査 [mext.go.jp]の結果より「少なくとも2000年以降の日本の中学生の科学的リテラシーにおいては,男女間に学力差はない」としています。また池田ら [tus.ac.jp]による高校数学を対象にした調査でも「(数学に関して)年次別の違いがあるものの全体的に男女の成績の間に優位差はない [tus.ac.jp]」としています。
興味深いのは隅田ら [hiroshima-u.ac.jp]の先行研究に書かれている「途上国を対象とする研究を含めた多くの研究で,女子は年齢が上がるにつれて男子よりも科学に対する興味がなくなり,達成も低くなることが指摘されている( Walberg, 1991)。」「それに対して,タイの高等学校化学学習を事例に,多くの先行研究とは逆に女生徒の方が高いパフォーマンスを示した事例も報告されている(Klainin & Fensham, 1987)~中略~Klainin & Fensham は理数科達成における性差が生物的要因よりもむしろ文化的要因の影響が強いのではないかと考察している。」と書かれている部分でしょうか。上記紹介されている英語文献にも当たればもう少しいろいろわかるのでしょうが。。。たぶん教育学分野でさまざまな研究があると思いますから、明るい方がいましたら基礎的研究についてご教授願いたいと思います。
余談ながら、女性理系研究者の増員策は文部科学省 [goo.ne.jp]もやってます [jst.go.jp]ね。
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未知のハックに一心不乱に取り組んだ結果、私は自然の法則を変えてしまった -- あるハッカー
なぜ (スコア:1)
なぜにそこまで頑張ってまで女性科学者を増やす必要があるの?
Re: (スコア:1, 興味深い)
合理的には、人口の半分を占める女性の能力(人的資源)を有効利用したいというもの。
職業に貴賎は無いしそれほど単純でもないが、科学者が多い方が、生産性を高めて国や
社会を豊かにしやすい。でも人口を増やすのは簡単ではないし、別の問題も生じてしまう。
それより、今は比率の小さな女性の科学者を増やす方が、科学者の数を増やすのに有効
という考えである。
職業の向き不向きに性差があるにしても、現在の科学者の男女比ほどの差はないだろう
だいたい歴史的にみて(男女の限らず)職業選択の自由度が低い国と高い国では、職業選択
の自由度の高い国の方が、人的資源を有効に利用できるので栄えている。
(生まれによって職業が決定した中世の社会と、人材の流動性の高い現代のアメリカを
比べてみるとよい)
まあこういうキャンペーンの場合、女性を増やすことで、男性も増やそうという下心も
あるのだろうけど。
Re: (スコア:1, すばらしい洞察)
二つのナゾ。
> 職業の向き不向きに性差があるにしても、現在の科学者の男女比ほどの差はないだろう
その根拠は?
単純にあるとかないとかではなく定量的な話をしているんだから、根拠はあるよね?
> だいたい歴史的にみて(男女の限らず)職業選択の自由度が低い国と高い国では、
今少ないのは職業選択の「自由」が不足しているからなの?
なんか突然話がすり変わった気がするんだけど。
Re: (スコア:1)
#2180655 のACです。
科学への適性の性差がどのくらいあるか、私も正直わかりません。
しかし現代のヨーロッパにおいても、遺伝子的な影響による性差ではない、歴史的文化的な
影響による性差から完全に逃れてはいないと思われます。
ヨーロッパなら、制度的には職業選択の自由は不足していないでしょうが、文化的なものに
よる心理的な制約からも自由をさせたい。
この影響を軽減できればもう少し比率が上がるはずというのが、目論見のはずです。
以下、私の穿った見方なので、暴論かも知れませんが。
1:万一適性の差で、将来も一流の研究者のほとんどが男性で占められることになっても
Re:なぜ (スコア:2, 参考になる)
自分も教育学やジェンダーには詳しくないため下記事項の信頼性は判断しかねるのですが、ご参考まで。
河野 [yamagata-u.ac.jp] によると国際数学・理科教育調査 [nier.go.jp]、学習到達度調査 [mext.go.jp]の結果より「少なくとも2000年以降の日本の中学生の科学的リテラシーにおいては,男女間に学力差はない」としています。また池田ら [tus.ac.jp]による高校数学を対象にした調査でも「(数学に関して)年次別の違いがあるものの全体的に男女の成績の間に優位差はない [tus.ac.jp]」としています。
興味深いのは隅田ら [hiroshima-u.ac.jp]の先行研究に書かれている「途上国を対象とする研究を含めた多くの研究で,女子は年齢が上がるにつれて男子よりも科学に対する興味がなくなり,達成も低くなることが指摘されている( Walberg, 1991)。」「それに対して,タイの高等学校化学学習を事例に,多くの先行研究とは逆に女生徒の方が高いパフォーマンスを
示した事例も報告されている(Klainin & Fensham, 1987)~中略~Klainin & Fensham は理数科達成における性差が生物的要因よりもむしろ文化的要因の影響が強いのではないかと考察している。」と書かれている部分でしょうか。上記紹介されている英語文献にも当たればもう少しいろいろわかるのでしょうが。。。
たぶん教育学分野でさまざまな研究があると思いますから、明るい方がいましたら基礎的研究についてご教授願いたいと思います。
余談ながら、女性理系研究者の増員策は文部科学省 [goo.ne.jp]もやってます [jst.go.jp]ね。