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古いプログラムというのもあるけど, OSおよびアプリケーションプログラムの作りがWindowsServerやUNIXの様なベストエフォート型じゃないというのも.
メインフレームを使うような業務だと, レスポンスやスループットが保証された, 一種のハードリアルタイムに近い処理がまま求められます. そのため, 個々のアプリケーションプログラムはCPU時間やメモリなどの割り当てが実行前に規定され, その範囲内で処理を行うことになります. これにより, システム負荷が低い場合でも, CPU時間や作業用メモリ領域を多く使って処理を早く終わらせたりすることはありませんが, システムの設計範囲内の負荷であれば確実に処理が遂行されます.
一方, ベストエフォート型だと, 使用CPU時間・メモリ量: 使えるだけ, という感じで動的に確保するのが基本なので, 多くの低負荷状態での処理性能は向上しますが, 高負荷状態での処理性能を事前に予測することが難しくなります. そのため, システム構成設計としてワーストケースを想定し, さらにそれに何割か(あるいは何倍か)上乗せするという物量作戦で対応することになります. いきおい, IAサーバのメモリ量はメインフレームよりも増える. でも価格が安いのでそれはそれでOKということです.
なお, IAサーバなどでも高負荷時の処理性能を確保したい場合には, トランザクションモニタやジョブキューイングシステムをミドルウェアとして使うことにより, メインフレーム的な使い方もできます. 基幹系システムでチャネルIOが必要ないような用途では, このような構成がよく使われていると思います.
メーカー(日立など)内部の方でしょうか考え方が非常に参考になります。メインフレームからオープン環境に移行する際に使う構成ですよね
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開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー
最大記憶容量32GB (スコア:3)
メインフレームというものを全く知らないのだが、10万円程度の IA サーバより少ないというのは不思議な気がする。
Re:最大記憶容量32GB (スコア:5, 参考になる)
古いプログラムというのもあるけど, OSおよびアプリケーションプログラムの作りがWindowsServerやUNIXの様なベストエフォート型じゃないというのも.
メインフレームを使うような業務だと, レスポンスやスループットが保証された, 一種のハードリアルタイムに近い処理がまま求められます. そのため, 個々のアプリケーションプログラムはCPU時間やメモリなどの割り当てが実行前に規定され, その範囲内で処理を行うことになります. これにより, システム負荷が低い場合でも, CPU時間や作業用メモリ領域を多く使って処理を早く終わらせたりすることはありませんが, システムの設計範囲内の負荷であれば確実に処理が遂行されます.
一方, ベストエフォート型だと, 使用CPU時間・メモリ量: 使えるだけ, という感じで動的に確保するのが基本なので, 多くの低負荷状態での処理性能は向上しますが, 高負荷状態での処理性能を事前に予測することが難しくなります. そのため, システム構成設計としてワーストケースを想定し, さらにそれに何割か(あるいは何倍か)上乗せするという物量作戦で対応することになります. いきおい, IAサーバのメモリ量はメインフレームよりも増える. でも価格が安いのでそれはそれでOKということです.
なお, IAサーバなどでも高負荷時の処理性能を確保したい場合には, トランザクションモニタやジョブキューイングシステムをミドルウェアとして使うことにより, メインフレーム的な使い方もできます. 基幹系システムでチャネルIOが必要ないような用途では, このような構成がよく使われていると思います.
Re: (スコア:0)
メーカー(日立など)内部の方でしょうか
考え方が非常に参考になります。
メインフレームからオープン環境に移行する際に使う構成ですよね