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#無知なババァを吊し上げても不毛なのでネタ投下
米国は成長している基幹産業は、全て軍需が由来です。これは比喩的表現とかではなくて、米国の成長戦略的に、と言うお話です。米国の成長戦略と産業保護の手法で、始めは国防に関するものであるとして、政府の手厚い補助金と保護政策によって産業を育成し、上手く言ったところでそれを民生品に転用、一気に市場確保を狙うと言う行為があります。そのため、米国の強い技術は、大抵軍需が関わっているのです。
米国は資本主義国家を標榜する国ですし、各国に市場が閉鎖的だ、政府は保護するな、補助金を入れるな、市場を開放しろと迫っているタテマエ上、あまりあからさまに外国企業排除、自国産業の保護がしにくいお国です。これは国民にもある程度浸透しているので、そんなことをすると突き上げを食らう事になり支持率が下がります。保護政策をとったおかげで、外国に報復されて経済が止まったらどうするんだという具合ですね。
しかしこれには例外があります。それが軍需、国防に関わる部分というわけです。この分野であればあからさまに保護政策をとっても、あからさまに補助金を突っ込んでも、国防のためだということである程度許される事情があります。背景には退役軍人会なども絡んでおり、膨大な国防予算を内需として回せる仕組みを持っている関係上維持する事が可能であるといったことがあります。そして、クレームを付けそうな大国はほとんど似た様な事情を抱えているので防衛のためにと言われるとクチを出しにくいです。例外は日本とドイツですがどちらも米国の同盟国…米国の軍需力によって支えられている国ですから強く言えません。と言うわけで、軍事に関しては自由貿易協定などの影響下から排除されるのが普通です。
スラド的になじみが深いのは、HPCでしょうか。米国が世界最速を取りに来るHPCは大抵核開発などに使われる軍需目的のHPCです。一応民需にも使うと言いながら、軍の配下、あるいは軍の影響が非常に強い所に配置されます。現状世界最速であるセコイアも、ローレンス・リバモア国立研究所に配置されますがここは核開発の拠点ですね。
過去にこれが行われたのは自動車産業です。今現在進行中なのはまずは航空宇宙産業ですね。新しい技術試験は軍主導で行われます。そして、忘れてはいけないのがロボット産業で、パワードスーツ類は軍需手動で動いています。日本の場合民間主導ですから、成果はその都度公表されます。ですから日本の方が進んでいるように思われていますが、米国のこの戦略の場合、軍事機密になっているものが、使い物になる、金になると判断された瞬間、一気に公表されて普及が図られます。
これがよいか悪いかは分かりません。巨額の防衛費を内需として回しながら、強力な支持母体と国民の意思でそれを維持できる、維持する経済力を持つと言う特殊事情はあります。が、正直うらやましいと感じる人も、多いのではないでしょうか。
私はうらやましいとも思います。正直。日本で予算が付きにくい、先端科学分野、HPC、宇宙開発などの分野のかなりの部分を米国は軍需という名目で維持しているわけですから。抵抗はあるにしても霞を喰って研究はできないと言う点で現実問題大切です。経済がこれだけ絡まってると軍隊は実働することよりも、外交や、どう経済に役立てるかと言う事が重要になってきます。そう言う点で軍隊の活用方としての、一つの見本とも言えるかも知れません。よくも悪くも。
#まぁどこの国でも軍事費削れと突き上げ食らってるようなんで今後は分かりませんけど
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
米国「防衛のためだから! 保護政策じゃないよ!」→「上手くできたから民生品で世界で売るよ!」 (スコア:2, 参考になる)
#無知なババァを吊し上げても不毛なのでネタ投下
米国は成長している基幹産業は、全て軍需が由来です。
これは比喩的表現とかではなくて、米国の成長戦略的に、と言うお話です。
米国の成長戦略と産業保護の手法で、始めは国防に関するものであるとして、政府の手厚い補助金と保護政策によって産業を育成し、上手く言ったところでそれを民生品に転用、一気に市場確保を狙うと言う行為があります。そのため、米国の強い技術は、大抵軍需が関わっているのです。
米国は資本主義国家を標榜する国ですし、各国に市場が閉鎖的だ、政府は保護するな、補助金を入れるな、市場を開放しろと迫っているタテマエ上、あまりあからさまに外国企業排除、自国産業の保護がしにくいお国です。これは国民にもある程度浸透しているので、そんなことをすると突き上げを食らう事になり支持率が下がります。保護政策をとったおかげで、外国に報復されて経済が止まったらどうするんだという具合ですね。
しかしこれには例外があります。それが軍需、国防に関わる部分というわけです。
この分野であればあからさまに保護政策をとっても、あからさまに補助金を突っ込んでも、国防のためだということである程度許される事情があります。背景には退役軍人会なども絡んでおり、膨大な国防予算を内需として回せる仕組みを持っている関係上維持する事が可能であるといったことがあります。
そして、クレームを付けそうな大国はほとんど似た様な事情を抱えているので防衛のためにと言われるとクチを出しにくいです。例外は日本とドイツですがどちらも米国の同盟国…米国の軍需力によって支えられている国ですから強く言えません。と言うわけで、軍事に関しては自由貿易協定などの影響下から排除されるのが普通です。
スラド的になじみが深いのは、HPCでしょうか。
米国が世界最速を取りに来るHPCは大抵核開発などに使われる軍需目的のHPCです。一応民需にも使うと言いながら、軍の配下、あるいは軍の影響が非常に強い所に配置されます。現状世界最速であるセコイアも、ローレンス・リバモア国立研究所に配置されますがここは核開発の拠点ですね。
過去にこれが行われたのは自動車産業です。
今現在進行中なのはまずは航空宇宙産業ですね。新しい技術試験は軍主導で行われます。
そして、忘れてはいけないのがロボット産業で、パワードスーツ類は軍需手動で動いています。日本の場合民間主導ですから、成果はその都度公表されます。ですから日本の方が進んでいるように思われていますが、米国のこの戦略の場合、軍事機密になっているものが、使い物になる、金になると判断された瞬間、一気に公表されて普及が図られます。
これがよいか悪いかは分かりません。巨額の防衛費を内需として回しながら、強力な支持母体と国民の意思でそれを維持できる、維持する経済力を持つと言う特殊事情はあります。が、正直うらやましいと感じる人も、多いのではないでしょうか。
私はうらやましいとも思います。正直。
日本で予算が付きにくい、先端科学分野、HPC、宇宙開発などの分野のかなりの部分を米国は軍需という名目で維持しているわけですから。抵抗はあるにしても霞を喰って研究はできないと言う点で現実問題大切です。経済がこれだけ絡まってると軍隊は実働することよりも、外交や、どう経済に役立てるかと言う事が重要になってきます。そう言う点で軍隊の活用方としての、一つの見本とも言えるかも知れません。よくも悪くも。
#まぁどこの国でも軍事費削れと突き上げ食らってるようなんで今後は分かりませんけど