Article the fourth..... A well regulated Militia, being necessary to the security of a free state, the right of the people to keep and bear arms, shall not be infringed.
でも、本文とは別に判例の積み重ねがあって、特にDistrict of Columbia v. Heller [wikipedia.org]という最高裁の判例で、個人がmilitiaとは無関係に銃器を所持する権利がある、とはっきり踏み込んでいます。こうした判例を踏まえる限り、警察や州兵のような組織でないと銃器を所有できない、という解釈は主流ではないと思います。
NRAだけじゃない (スコア:5, 興味深い)
アメリカでは合衆国憲法修正第二条 [wikipedia.org]があるので、有効な銃規制は難しいです。今回のような事件があってさえこれですから、普段は推して知るべしです。
このタレコミの文章を見ると悪の組織NRAが頑張っているから...という印象を受ける人がいるかもしれませんが、それだけじゃなくて、実際に国民の多くの間に銃を持つ権利を支持する声がある [people-press.org]わけです。Redditとかを見ていると [reddit.com]わかりますが、普段は比較的リベラルな人達の間でさえ、そうです。あと、そうした信仰を持たない人たちの間では、現実問題として既に銃が拡散してしまっているので、現時点から規制しても短期的に銃問題を悪化させるのが良くない、と考えるグループもいます。これも、銃規制の支持が広まらない要因です。
日本人からすると、この「銃の所持に非常な愛着を感じる」という感覚は正直理解できないです。また、その理由付けであるところの、未来にひょっとしたら起こるかもしれない政府の圧政に対する革命を起こすための手段として武器を常備し、その結果として年間数万の人が死んでも [wikipedia.org]まあしょうがない、というのはもっと理解しづらいです。交通事故みたいに利得と損失を考えるとやむをえない...というタイプのものや、禁酒法みたいな個人の愚行権の尊重とはわけが違います。
なので、個人的には修正第二条なんてさっさと廃止してしまえばいいのにと思いますが、そんな世論は全くなし。バグが仕様になってしまって直せない、っていうのはこういう感じなのかな。
Re: (スコア:0)
言っていることはよくわかるのだが、文法的に考えると、日本語訳のように考えるのは一つの案(?)であって、他の意味が含まれているように感じる原文です。
規律ある民兵が居るからなのか、規律ある民兵となるべき人民のためなのか。
そして加えて、持ってるものは手放したくないというエゴが加わっている気がします。
Re:NRAだけじゃない (スコア:3)
文面だけ見ると色々解釈できそうなのはその通りで、歴史的には随分と議論があったみいだし [wikipedia.org]、今でも実際にwell-regulated militiaってのは州兵みたいな組織の話だろ [huffingtonpost.com]という議論をする人もいます。日本の憲法九条が解釈次第では自衛隊OKになるのと似ているんじゃないでしょうか。
でも、本文とは別に判例の積み重ねがあって、特にDistrict of Columbia v. Heller [wikipedia.org]という最高裁の判例で、個人がmilitiaとは無関係に銃器を所持する権利がある、とはっきり踏み込んでいます。こうした判例を踏まえる限り、警察や州兵のような組織でないと銃器を所有できない、という解釈は主流ではないと思います。
Re: (スコア:0)
州兵がいる連邦国家だってことも、考慮に入れるべきかもしれない。