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最近、とある新年会兼名刺交換会に参加してきたんだけど、日本の医療機器分野は全体で見ると実は輸入超過なんだそうな。「えー」と思ってよくよく聞いてみると、
1)「X線CTやMRIなどのような画像関連、デジタル機器関連」は輸出超過2)それ以外の例えば「ペースメーカ」などのハードウェア主体の機器は輸入超過
ということらしい。2)の現状がそうなってるのはいろいろ原因があるのだろうが、その原因を取り除くことができればおそらく日本は良いものを作り出して諸々うまくやれるはず(←たぶん誰もが直感的にそう思うだろう)。で、行政はこの分野にテコ入れすることになったらしい。行政は良い所に目をつけたんじゃないかと思う。たぶん法整備や規制を諸外国並にするだけで、日本のポテンシャルを活かせてどんどん伸びてくれそうな分野なんだよ。
言われて始めてなるほどと思ったのは内緒(笑)
> 2)の現状がそうなってるのはいろいろ原因があるのだろうが、
主要因は医療における「ハードウェア」は直接患者と関わる部分に影響し、臨床を重ねる必要があるのにも関わらず、安全面での(管理側の責任逃れのための?)規制が強いため、充分な治験が踏めないから。
じゃあ海外で臨床やればって話もあって実際新興国とつるんでやり始めてるけど、さすがに他国の「官」と先方の利益も踏まえた調整しながらでは進みも遅いし無茶もできないわけで、既に産学官連携して強力に推進している先行組に追い付くのは無理でしょ。
1の画像処理やデジタル機器関連は既存の別分野での技術蓄積というアドバン
とは言っても、2)は伸びしろのある分野らしいんでもったいないですね。「日本の会社だと競争力のある良いもの作りそう」という部分に自信があるなら、計画段階からいっそのこと「輸出」を主に考えてみればどうでしょ。
にしても「安全に関してはハードルが高い」という国民性は諸刃の剣なんですね。それがあるから「良いものが出きるんじゃなかろうか」という期待が生まれるけど、消費者としてのみんなが「ハードルを高くしてる」なら、作る方もいろいろ慎重になりますもんね。
> にしても「安全に関してはハードルが高い」という国民性は諸刃の剣なんですね。> それがあるから「良いものが出きるんじゃなかろうか」という期待が生まれるけど、
その「期待」が勘違いだったわけで。
消費者にとって「いいもの」ってのは安い・機能が多い・品質が高いなどいろんな側面があるけど、日本市場の求める「品質の高さ」は度を越しすぎているので、コストとのバランスで考えたら日本市場くらいにしか売れないものになっている。
昔はそれでも生産効率や歩留まりなどで他国に比べても「安さ」を実現できてたけど、昨今は生産手法自体を海外に技術展開してしまった上に日本の人件費の高さや円高のせいで「品質」の高さだけでは割に合わないくらい値段が高いため、日本市場以外のニーズには合わなくなってしまっている。# 日本市場も多くの市場は安かろう悪かろうにシフトしつつあるしね。
> その「期待」が勘違いだったわけで。…> コストとのバランスで考えたら日本市場くらいにしか売れないものになっている。…> 日本市場以外のニーズには合わなくなってしまっている。
一般論としては、そういう話はたしかに聞きますけど、でもそれってヘルスケア分野の特に大元コメの2)にも当てはまるものなんでしょうか。
そこはまだ自明というわけではなくて人によって見方が判れるんじゃないかな。
補償(保証でなく)の考え方・処理の仕方があまり浸透してないんでメーカー側は後遺症や死亡例発生時のリスクを恐れてあまりチャレンジしたがらないしユーザーというか一般人側の一部には未だ「治験といいつつ非人道的な人体実験……という都市伝説」的なイメージ(あくまでもイメージね)があるしで実際トラブルが起きた時の処理もメーカーもユーザーもあまり上手でない上にマスコミのイメージ戦略に踊らされやすいので国内開発自体メーカーは腰が引けてるんですよ。
良くも悪くも「金さえちゃんと貰えればやるよ!」って人を多数確保できるかどうかがキモなので、今夜喰うメシに困ってるとか新聞・TVなんて見てないよとかいう層が大量にいる国には勝てませぬ。
なんか、コメントが進む毎に「これこれこういう理由でこう思う」の理由の部分が変わってきてる気もしますが…(一個前のコメントだと「コモデティ化の進む分野で日本の作るものはオーバースペックでコスト高になってしまったのが問題」と言ってるように読める)
> メーカー側は後遺症や死亡例発生時のリスク
ここは重要だと思いますが、そのへんも睨みながら話は進んでるんじゃないのかな~。それとペースメーカはあくまでも一例(一番条件が厳しそうな例ですけど)ですよ。
別のACですが、原材料の供給元がリスクを取れないってことはあるようで、この辺で対策しようとしてる。 http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004556/index01.html [meti.go.jp] http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g110407aj_01.pdf [meti.go.jp] http://www.meti.go.jp/committee/ [meti.go.jp]
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」
ヘルスケア分野と日本 (スコア:0)
最近、とある新年会兼名刺交換会に参加してきたんだけど、日本の医療機器分野は
全体で見ると実は輸入超過なんだそうな。「えー」と思ってよくよく聞いてみると、
1)「X線CTやMRIなどのような画像関連、デジタル機器関連」は輸出超過
2)それ以外の例えば「ペースメーカ」などのハードウェア主体の機器は輸入超過
ということらしい。2)の現状がそうなってるのはいろいろ原因があるのだろうが、
その原因を取り除くことができればおそらく日本は良いものを作り出して諸々うまく
やれるはず(←たぶん誰もが直感的にそう思うだろう)。
で、行政はこの分野にテコ入れすることになったらしい。
行政は良い所に目をつけたんじゃないかと思う。たぶん法整備や規制を諸外国並に
するだけで、日本のポテンシャルを活かせてどんどん伸びてくれそうな分野なんだよ。
言われて始めてなるほどと思ったのは内緒(笑)
Re: (スコア:0)
> 2)の現状がそうなってるのはいろいろ原因があるのだろうが、
主要因は医療における「ハードウェア」は直接患者と関わる部分に影響し、
臨床を重ねる必要があるのにも関わらず、安全面での(管理側の責任逃れのための?)
規制が強いため、充分な治験が踏めないから。
じゃあ海外で臨床やればって話もあって実際新興国とつるんでやり始めてるけど、
さすがに他国の「官」と先方の利益も踏まえた調整しながらでは
進みも遅いし無茶もできないわけで、既に産学官連携して
強力に推進している先行組に追い付くのは無理でしょ。
1の画像処理やデジタル機器関連は既存の別分野での技術蓄積という
アドバン
Re: (スコア:0)
とは言っても、2)は伸びしろのある分野らしいんでもったいないですね。
「日本の会社だと競争力のある良いもの作りそう」という部分に自信があるなら、
計画段階からいっそのこと「輸出」を主に考えてみればどうでしょ。
にしても「安全に関してはハードルが高い」という国民性は諸刃の剣なんですね。
それがあるから「良いものが出きるんじゃなかろうか」という期待が生まれるけど、
消費者としてのみんなが「ハードルを高くしてる」なら、作る方もいろいろ慎重になりますもんね。
Re: (スコア:0)
> にしても「安全に関してはハードルが高い」という国民性は諸刃の剣なんですね。
> それがあるから「良いものが出きるんじゃなかろうか」という期待が生まれるけど、
その「期待」が勘違いだったわけで。
消費者にとって「いいもの」ってのは安い・機能が多い・品質が高いなどいろんな側面があるけど、
日本市場の求める「品質の高さ」は度を越しすぎているので、
コストとのバランスで考えたら日本市場くらいにしか売れないものになっている。
昔はそれでも生産効率や歩留まりなどで他国に比べても「安さ」を実現できてたけど、
昨今は生産手法自体を海外に技術展開してしまった上に日本の人件費の高さや
円高のせいで「品質」の高さだけでは割に合わないくらい値段が高いため、
日本市場以外のニーズには合わなくなってしまっている。
# 日本市場も多くの市場は安かろう悪かろうにシフトしつつあるしね。
Re: (スコア:0)
> その「期待」が勘違いだったわけで。
…
> コストとのバランスで考えたら日本市場くらいにしか売れないものになっている。
…
> 日本市場以外のニーズには合わなくなってしまっている。
一般論としては、そういう話はたしかに聞きますけど、でもそれって
ヘルスケア分野の特に大元コメの2)にも当てはまるものなんでしょうか。
そこはまだ自明というわけではなくて人によって見方が判れるんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
補償(保証でなく)の考え方・処理の仕方があまり浸透してないんで
メーカー側は後遺症や死亡例発生時のリスクを恐れてあまりチャレンジしたがらないし
ユーザーというか一般人側の一部には未だ「治験といいつつ非人道的な人体実験……という都市伝説」的なイメージ(あくまでもイメージね)があるしで
実際トラブルが起きた時の処理もメーカーもユーザーもあまり上手でない上にマスコミのイメージ戦略に踊らされやすいので
国内開発自体メーカーは腰が引けてるんですよ。
良くも悪くも「金さえちゃんと貰えればやるよ!」って人を多数確保できるかどうかがキモなので、
今夜喰うメシに困ってるとか新聞・TVなんて見てないよとかいう層が大量にいる国には勝てませぬ。
Re:ヘルスケア分野と日本 (スコア:0)
なんか、コメントが進む毎に「これこれこういう理由でこう思う」の理由の部分が変わってきてる気もしますが…
(一個前のコメントだと「コモデティ化の進む分野で日本の作るものはオーバースペックでコスト高に
なってしまったのが問題」と言ってるように読める)
> メーカー側は後遺症や死亡例発生時のリスク
ここは重要だと思いますが、そのへんも睨みながら話は進んでるんじゃないのかな~。
それとペースメーカはあくまでも一例(一番条件が厳しそうな例ですけど)ですよ。
Re: (スコア:0)
別のACですが、原材料の供給元がリスクを取れないってことはあるようで、この辺で対策しようとしてる。
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004556/index01.html [meti.go.jp]
http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g110407aj_01.pdf [meti.go.jp]
http://www.meti.go.jp/committee/ [meti.go.jp]