補足。 印刷した時の見栄えの良さのために、文頭の Th は T の横線と h と縦線をくっつけた専用の活字を使う、という程度であれば、活字時代が始まったときからやっていますね。パソコンの初期のワープロソフトでは、それができなかったですが、DTP用のソフトでは、もちろん当然の機能として入っていました。Tとhが繋がっていないのはいいとして、fineなど f と i が並んでいる時に、fの上端の丸い飾りと i の点がひとまとまりになっていないのを見て、等幅フォントならともかく、プロポーショナルなフォントを使うときには近接した文字を合字にしないとイマイチだなぁ なんて思ったものです。
the を表す文字 (スコア:2)
新しい文字を作らなくても、「其」でいいじゃん。
Re: (スコア:2, すばらしい洞察)
Ðis story implies Ꜹstralian people don't understand what ðe Latin alphabet is like. Why not use ð or þ?
Re: (スコア:1)
古い看板なんかで「The」の代わりに「Ye」などと書かれているものがあるのはその名残だそうです。
Re:the を表す文字 (スコア:0)
紛らわしいからというのもありますが、もっと政治的というか宗教的な理由として、ラテン文字以外の独自の文字を使っていたことに対して、そういうものはよくないという圧力もあったようです。Yを紛らわしいから廃止したというより、まず、廃止というか暗黙の使用禁止があって、しかたなく形の似たYで代用したけれど、発音としてはぜんぜん違うので、最終的にthになったと。それならそれで、そこで、Æのような合字にすればよさそうなものですが、それを作れなかったのも、一節によればやっぱり、「そんな文字はラテン語にない」というせいだったりします。極論すると、ラテン語でない卑俗な英語の文字は、公式の場で使うことがはばかられたと。
それに比べると、ラテン語の末裔であるスペイン語、ポルトガル語、フランス語は古い綴りを維持しつつ発音と一致させるために、『もともとの文字はCだけどは実際の発音はS』だと区別できるように記号(セディーユ)を作って、Ç(U+00C7)のように書いています。ドイツ語は、Sが2つ並んだパターンが単語の中によく出てくるので、SSを一つにしてßを作りました。アルファベットのβに似ていますが、実際は、細長いS(積分記号の∫のようなもの)と普通のSをくっつけたようなものです。戦後、西ドイツ側ではあまり使われなくなったようでしたが、東ドイツでは統合後も使い続け、東西ドイツ統合後は、復活していますね。
言葉の変化に応じて新しい文字を作るというのは、どこの文化圏でも当たり前になされているのですが、英語の場合は、庶民の言葉=英語、貴族や学者の言葉=ラテン語(フランス語)の期間が非常に長かったので、やや例外的な状態になって現在に至っています。実は、日本語もそうで、和語と漢語の混在の結果、ひとつの漢字に複数の読み方があり、しかもどう読むかは暗記するしか無いという点で、綴りと発音が一致していない英語とよく似ています。もしかしたら、英語よりも厄介かも。
Re:the を表す文字 (スコア:1)
その理屈からいくと、yはセディーユ付きのvですよ。ラテン語には存在しません。
ßは発音すればわかりますが、s+zです。カタカナで言うとエスツェット。左側がsなのはおっしゃる通りですが、右側は筆記体のz(アラビア数字の3みたいな文字で、ギリシャ文字のζが元)です。
ラテン文字化するとき、各国は、ラテン語で全く使っていなくても、ギリシャ語にあれば認める、という変なルールをほぼ採用しています。だから、thornとかは、Θ/θが元の文字です。
Re:the を表す文字 (スコア:1)
thorn(Þ, þ)の由来はルーン文字(ルーン, futhark)の3番目の文字です。ちょうどÞを直線で描いたような文字でした。
もっともルーン自体もローマ字やギリシア文字を真似たものがほとんどですので、もしかするとΘやΦが大元と言うことはあるかも知れませんが。
因みにYやZはギリシア語からの借用語のためにラテン語でも用いられていました。
むしろゲルマン語のために作られたWの方が気持ち悪いと思います。
Re: (スコア:0)
J, Uあたりもなかったはず。
もしかして j もセディーユ付き i なの?
Re: (スコア:0)
補足。
印刷した時の見栄えの良さのために、文頭の Th は T の横線と h と縦線をくっつけた専用の活字を使う、という程度であれば、活字時代が始まったときからやっていますね。パソコンの初期のワープロソフトでは、それができなかったですが、DTP用のソフトでは、もちろん当然の機能として入っていました。Tとhが繋がっていないのはいいとして、fineなど f と i が並んでいる時に、fの上端の丸い飾りと i の点がひとまとまりになっていないのを見て、等幅フォントならともかく、プロポーショナルなフォントを使うときには近接した文字を合字にしないとイマイチだなぁ なんて思ったものです。