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何か見たような記憶があると思ったら, 2010年に行った実験 [srad.jp]がストーリーになっていて, さらに2013年には複数メーカーのトラックで車間4mでの自動運転 [nedo.go.jp]まで実現してるんですね.
それどころか、1996年に日本の主要な自動車メーカが参加して当時まだ開通前だった上信越自動車道を使って11台、時速80キロの隊列運転実験に成功しているし、2005年の愛地球博では来場客を駐車場から会場に運ぶシャトルバスは自動運転でやってたし。 http://www.nedo.go.jp/content/100521794.pdf [nedo.go.jp]
最近ぐーぐるせんせいやら外国企業やらがわーわー騒いでプレスリリースだしてるけど、へたすりゃ20年遅れてるんですよ
このあたりを研究している某先生曰く「自動運転の基礎理論は1980年代に研究し尽くされてしまっていて、1990年代後半にはアカデミックな分野だと自
邪魔の入らない道路で隊列を組んで走る話と、街中で他の(無制御の)自動車と調和して走るのとは全然違う話のように思えるんだけど、それも含めての話なのかな。ちょっと80年代の技術で後者も実現させていたなんて信じ難いものがある。
# まさかその辺は全部「どこまでの精度を追求するか」の一言で済ませてんじゃないだろな
80年代にできていたのは基礎理論であって、80年代に実用化できていたって話ではもちろんないよ詳しく突っ込んで聞いてないけど、先生はGoogleがやっている事は2000年ごろに自動車会社がやっていた事そのものだって言ってた。危険探知と自動車制御については高度ではないってさ。自動車メーカはそんな自働運転よりも、カーナビやITが加わったところに注目してるんだと。
それから今回のストーリーは、街中で一般の車や外乱があるなかで走行に成功したと言う話ではそもそもないよね。邪魔にならない道路で隊列走行ができたと言うだけの話だから、おそらく20年は遅れているのは間違いない。
>それから今回のストーリーは、街中で一般の車や外乱があるなかで走行に成功したと言う話ではそもそもないよね。
今回のストーリーは、高速道路のトラック用なのですが、グーグルの自動運転車については何かありましたか?あれは一応、街中での実験を実施中なので、一通りのことが出来るようにしようとしてます。2000年ごろは、危険探知して自動ブレーキさせるけど、今グーグルがアピールしているみたいな車線変更とかは無かった気が。
#日本より広いといっても、向こうもそれなりに渋滞と無謀運転の車や自転車がいるし
一般に運転されている車の間に合流、可視できる横断歩行者などを探知して停止とか、ここらへんは一通りやってたと思う。さらに自動車屋は基本的に隊列運転帯域制御することが前提なので、これを複数車両で隊列組んだままで隊列長さを感知して同時にやるとか、性能が違う自動車で隊列を組んで一般車両に合流する場合の制御とか、もうちょっといろいろやってたはず。一般向けにはBMWとかデモしてたような。ここら辺はある意味自動車業界が長年追い求める夢の一つですから。
トヨタはEVの可能性を探ると言うようなデモでちょっと流してたかな。公には トヨタ万博 愛地球博でトヨタがパビリオンに動態展示してたやつがあった。ただ当時は法制度が間に合ってないので公道でと言うわけではない。自動車会社は普通に街が丸ごと入る様なテストコース持ってるからあんまり違いは無いと思う。
で、自動車業界的には、・死角になっている側道や道路外からの飛び出しへなどへの対応が不可能(今も同じ。人間よりははるかに反応速度が速いのでマシな対応はできるが、機械は人間よりはるかに高い精度が求められるため)・悪意の行為への対応などが不可能。想定するとパターンとリスク共に膨大に(今も同じだがコンピュータの処理速度は向上してる)・システムが巨大で、死角を避けるために車両上位にセンサ等を取り付ける必要があり、車両に著しい制限が出る(当時・今は解決されつつある)・何よりも、法制度その他等々、いろいろな理由からこの路線はこれ以上突き詰めても実用化には結びつかないって結論になってる。
そこで今は、歩行者にも携帯端末持たせて通信させようとか、道路側設備で死角になるような所には簡易センサをつけて通信するとか、車両間通信で複数の車のセンサを束ねて死角を潰して感知しようとか、そういう方向で今研究されている。これも各社だいたい2000年代中頃には基礎技術ができていて、いまは何をやっているかというと、異なる自動車会社の間でも問題なく通信ができるようにするとか、安全基準をどうするかとか、規格を固めようとか、実験を繰り返して実績を作って社会への働きかけをするとか、競争力に結びつかない部分はシステムを共通化してコストダウンしようぜとかそういう話をしているはず。
出来ない理由ばっかり研究しているうちにどうやったら出来るかを研究してるアメリカ様にスカーンと差を付けられそうな予感…
いやぁ、懐かしい話です。ちなみに近年の動向はこちら [mlit.go.jp]を参照。ITS推進の名のもとに国交省と警察庁のつばぜり合い、トヨタ・デンソー連合での車車間通信規格ゴリ押し、それを尻目に欧州に接近する電機メーカなんてのは21世紀のはじめの頃でしたかね。まぁ派手なところはGoogleに持っていかれちまいましたが、ADASの名のもとにその頃の基礎研究が実用化されてきてますし、ルネサスから世界初のC2Xチップも出たことですし、自動車メーカ各社には頑張ってもらいたいですね。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
日本は4mだ (スコア:1)
何か見たような記憶があると思ったら, 2010年に行った実験 [srad.jp]がストーリーになっていて, さらに2013年には複数メーカーのトラックで車間4mでの自動運転 [nedo.go.jp]まで実現してるんですね.
Re: (スコア:5, 興味深い)
それどころか、1996年に日本の主要な自動車メーカが参加して当時まだ開通前だった上信越自動車道を使って11台、時速80キロの隊列運転実験に成功しているし、2005年の愛地球博では来場客を駐車場から会場に運ぶシャトルバスは自動運転でやってたし。
http://www.nedo.go.jp/content/100521794.pdf [nedo.go.jp]
最近ぐーぐるせんせいやら外国企業やらがわーわー騒いでプレスリリースだしてるけど、へたすりゃ20年遅れてるんですよ
このあたりを研究している某先生曰く
「自動運転の基礎理論は1980年代に研究し尽くされてしまっていて、1990年代後半にはアカデミックな分野だと自
Re: (スコア:0)
邪魔の入らない道路で隊列を組んで走る話と、街中で他の(無制御の)自動車と調和して走るのとは
全然違う話のように思えるんだけど、それも含めての話なのかな。
ちょっと80年代の技術で後者も実現させていたなんて信じ難いものがある。
# まさかその辺は全部「どこまでの精度を追求するか」の一言で済ませてんじゃないだろな
Re: (スコア:0)
80年代にできていたのは基礎理論であって、80年代に実用化できていたって話ではもちろんないよ
詳しく突っ込んで聞いてないけど、先生はGoogleがやっている事は2000年ごろに自動車会社がやっていた事そのものだって言ってた。
危険探知と自動車制御については高度ではないってさ。自動車メーカはそんな自働運転よりも、カーナビやITが加わったところに注目してるんだと。
それから今回のストーリーは、街中で一般の車や外乱があるなかで走行に成功したと言う話ではそもそもないよね。
邪魔にならない道路で隊列走行ができたと言うだけの話だから、おそらく20年は遅れているのは間違いない。
Re: (スコア:0)
>それから今回のストーリーは、街中で一般の車や外乱があるなかで走行に成功したと言う話ではそもそもないよね。
今回のストーリーは、高速道路のトラック用なのですが、グーグルの自動運転車については何かありましたか?
あれは一応、街中での実験を実施中なので、一通りのことが出来るようにしようとしてます。
2000年ごろは、危険探知して自動ブレーキさせるけど、今グーグルがアピールしている
みたいな車線変更とかは無かった気が。
#日本より広いといっても、向こうもそれなりに渋滞と無謀運転の車や自転車がいるし
Re:日本は4mだ (スコア:0)
一般に運転されている車の間に合流、可視できる横断歩行者などを探知して停止とか、ここらへんは一通りやってたと思う。さらに自動車屋は基本的に隊列運転帯域制御することが前提なので、これを複数車両で隊列組んだままで隊列長さを感知して同時にやるとか、性能が違う自動車で隊列を組んで一般車両に合流する場合の制御とか、もうちょっといろいろやってたはず。一般向けにはBMWとかデモしてたような。ここら辺はある意味自動車業界が長年追い求める夢の一つですから。
トヨタはEVの可能性を探ると言うようなデモでちょっと流してたかな。公には
トヨタ万博愛地球博でトヨタがパビリオンに動態展示してたやつがあった。ただ当時は法制度が間に合ってないので公道でと言うわけではない。自動車会社は普通に街が丸ごと入る様なテストコース持ってるからあんまり違いは無いと思う。
で、自動車業界的には、
・死角になっている側道や道路外からの飛び出しへなどへの対応が不可能(今も同じ。人間よりははるかに反応速度が速いのでマシな対応はできるが、機械は人間よりはるかに高い精度が求められるため)
・悪意の行為への対応などが不可能。想定するとパターンとリスク共に膨大に(今も同じだがコンピュータの処理速度は向上してる)
・システムが巨大で、死角を避けるために車両上位にセンサ等を取り付ける必要があり、車両に著しい制限が出る(当時・今は解決されつつある)
・何よりも、法制度その他
等々、いろいろな理由からこの路線はこれ以上突き詰めても実用化には結びつかないって結論になってる。
そこで今は、歩行者にも携帯端末持たせて通信させようとか、道路側設備で死角になるような所には簡易センサをつけて通信するとか、車両間通信で複数の車のセンサを束ねて死角を潰して感知しようとか、そういう方向で今研究されている。
これも各社だいたい2000年代中頃には基礎技術ができていて、いまは何をやっているかというと、異なる自動車会社の間でも問題なく通信ができるようにするとか、安全基準をどうするかとか、規格を固めようとか、実験を繰り返して実績を作って社会への働きかけをするとか、競争力に結びつかない部分はシステムを共通化してコストダウンしようぜとかそういう話をしているはず。
Re: (スコア:0)
出来ない理由ばっかり研究しているうちに
どうやったら出来るかを研究してるアメリカ様に
スカーンと差を付けられそうな予感…
Re: (スコア:0)
いやぁ、懐かしい話です。ちなみに近年の動向はこちら [mlit.go.jp]を参照。
ITS推進の名のもとに国交省と警察庁のつばぜり合い、トヨタ・デンソー連合での車車間通信規格ゴリ押し、それを尻目に欧州に接近する電機メーカなんてのは21世紀のはじめの頃でしたかね。
まぁ派手なところはGoogleに持っていかれちまいましたが、ADASの名のもとにその頃の基礎研究が実用化されてきてますし、ルネサスから世界初のC2Xチップも出たことですし、自動車メーカ各社には頑張ってもらいたいですね。