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トロリーバス [wikipedia.org]のつぶやき:「ふふふ。俺の時代が再び来たようだな...」
いっそ木炭バスとか薪バスで。急な坂は皆で押すべし。
森林破壊とか言いだす人が出てくるんだろうなあ。
実際、薪の使いすぎではげ山が増えた時期もありましたし。特に西日本、江戸時代後半がひどかったはず。
西日本には花崗岩地帯が多く(そのせいでラジウムとかトリウムとかの放射能も多いがそれは別の話)、深層風化を起こして最近広島の災害で有名になった「マサ土」になります。上に森林があればいいのですが、薪にするため伐られて森林がなくなるとマサ土は容易に浸食されて大量の土砂が川沿いに流出します。田畑を埋めてみたり、周囲の土地より河道が高い「天井川」になったり。確か滋賀県の草津だったか、意味不明の土手とトンネルがあって地図を見ると上を川が流れていたという。
戦時中は石油は全部軍需に回されて薪の消費が爆発的に伸びたのですが、これは短期間で収まりました。しかし貧乏敗戦国には石油を輸入する外貨がなく、木炭バスや薪バスは戦後もしばらく利用されていました。そのためもあって、林業白書などで当時の統計を見ると「瓦斯薪」という項目があります。ただ、当時は空襲で焼けた家屋を再建するための木材の不足の方がずっと深刻で、そっち方面で「乱伐」が問題になっていました。
都市部では、バルキーなバイオマス燃料ではなく水力発電の電力の活用が行われました。トロリーバスは「ガソリンはないが電気ならある」という当時の状況が生み出したものです。
バイオマスの利用は、今だとやっぱり熱源ですね。農業用ハウスの暖房燃料としては、為替と原油の相場次第では重油に勝てる可能性があります。バイオエタノールはデンプンベースじゃないとペイしないし、食料と競合するのはいかにもまずい。発電もねぇ。40円/kWhで買ってくれるならいけるかも知れませんが。バイオマスはエネルギー密度が低くて、燃焼温度を高くしにくいから熱効率を上げにくくて。ガス化改質器を通すとかなり改善されますが、いかんせんコストが。
日本の森林には、バイオマス燃料としてでも使ってくれるなら大歓迎というところがたくさんあります。しかし、人工林ではそれなりの値段がつかないと経営が成り立たないし、自然発生の二次林(いわゆる里山)でも伐採・搬出にはコストがかかります。利用しやすい形態にするにもコストがかかりますし。その辺を積み上げると、なかなか化石燃料にはかないません。
ちなみに、最近大型のバイオマス発電プラントが作られたりしていますが、よく調べると燃料はカナダ産木質ペレットだったりします。その方が安くて安定供給されるから。鹿島港の中国木材のプラントは自社の廃棄物だったかな。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
トロリーバスの時代が来るか (スコア:3)
トロリーバス [wikipedia.org]のつぶやき:
「ふふふ。俺の時代が再び来たようだな...」
Re: (スコア:0)
いっそ木炭バスとか薪バスで。
急な坂は皆で押すべし。
森林破壊とか言いだす人が出てくるんだろうなあ。
Re:トロリーバスの時代が来るか (スコア:1)
実際、薪の使いすぎではげ山が増えた時期もありましたし。特に西日本、江戸時代後半がひどかったはず。
西日本には花崗岩地帯が多く(そのせいでラジウムとかトリウムとかの放射能も多いがそれは別の話)、深層風化を起こして最近広島の災害で有名になった「マサ土」になります。上に森林があればいいのですが、薪にするため伐られて森林がなくなるとマサ土は容易に浸食されて大量の土砂が川沿いに流出します。田畑を埋めてみたり、周囲の土地より河道が高い「天井川」になったり。確か滋賀県の草津だったか、意味不明の土手とトンネルがあって地図を見ると上を川が流れていたという。
戦時中は石油は全部軍需に回されて薪の消費が爆発的に伸びたのですが、これは短期間で収まりました。しかし貧乏敗戦国には石油を輸入する外貨がなく、木炭バスや薪バスは戦後もしばらく利用されていました。そのためもあって、林業白書などで当時の統計を見ると「瓦斯薪」という項目があります。ただ、当時は空襲で焼けた家屋を再建するための木材の不足の方がずっと深刻で、そっち方面で「乱伐」が問題になっていました。
都市部では、バルキーなバイオマス燃料ではなく水力発電の電力の活用が行われました。トロリーバスは「ガソリンはないが電気ならある」という当時の状況が生み出したものです。
バイオマスの利用は、今だとやっぱり熱源ですね。農業用ハウスの暖房燃料としては、為替と原油の相場次第では重油に勝てる可能性があります。バイオエタノールはデンプンベースじゃないとペイしないし、食料と競合するのはいかにもまずい。発電もねぇ。40円/kWhで買ってくれるならいけるかも知れませんが。バイオマスはエネルギー密度が低くて、燃焼温度を高くしにくいから熱効率を上げにくくて。ガス化改質器を通すとかなり改善されますが、いかんせんコストが。
日本の森林には、バイオマス燃料としてでも使ってくれるなら大歓迎というところがたくさんあります。しかし、人工林ではそれなりの値段がつかないと経営が成り立たないし、自然発生の二次林(いわゆる里山)でも伐採・搬出にはコストがかかります。利用しやすい形態にするにもコストがかかりますし。その辺を積み上げると、なかなか化石燃料にはかないません。
ちなみに、最近大型のバイオマス発電プラントが作られたりしていますが、よく調べると燃料はカナダ産木質ペレットだったりします。その方が安くて安定供給されるから。鹿島港の中国木材のプラントは自社の廃棄物だったかな。
Jubilee