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この問題の背景にはこの十年ほどでつみあがった加糖飲料(sweetened beverage)が各種疾患(2型糖尿病、心臓疾患など)のリスクであるという研究(観察・RCTとも多数)があります。日本発の技術である、分子量の大きな炭水化物を化学的に果糖に変えるという技術ですが、濃度の濃い糖分が急激な血糖値の上昇を引き起こすために、タンパク質の糖化(メイラード反応)という問題を引き起こしているというのが問題点のようです。この研究もその文脈で理解されるとよいかと思います。# この流れに乗って一部で流行っている「抗糖化ブーム」はどうかとおもいますが
その人工甘味料の研究、けっこう怪しいんですよね。結論先にありきというか。まず舌が味を感じてから、経口摂取した飲食物が腸に届き吸収されるまで相当の距離と時間を必要としますよね。そんな距離も時間も離れた舌の"情報"を腸がはたして取り扱うのか。取り扱うには相当無駄な情報伝達経路と蓄積が必要になってしまうように思います。分解され流れてきた物質から栄養素を単純に取り出して取り込む方がよほど効率的ではないでしょうか。
人工甘味料はクセがあるので、好き嫌いは強いと思います。ただ、糖尿病にかかってしまった人達が楽しめる数少ない味であり、現実に鬱に陥る患者を救っているという話を聞いてしまったので、あまりヒステリックな人工甘味料批判には首を傾げざるをえない思いがあります。(もちろん、人工甘味料が糖尿病を悪化させているという科学的根拠が出て来たならば、それを受け止め治療すべきだとは思いますが)
私は研究者で医師ではないので、現実に糖尿病にかかられた方への治療ではなんともいえません。
ただ、「小腸で糖の吸収が起きるとインクレチンが放出されて、それが膵臓に伝わりインスリン放出の引き金を引く」のと同様に、「舌などで糖を感知すると何かが放出されて、血流に乗って流れてきたそれを受けて腸管が活性化し、糖の吸収の準備をする」という仕組みがあるとすれば(本来、糖は簡単には手に入らない、しかも絶対必要なものだったからそういうふうな仕組みがあってもおかしくはない)、そのなにかが来ているのに糖は入らないとなった小腸の細胞で、「グルコースト
糖を積極的にエネルギー活用するというストーリーでいくと、本来インスリンの分泌および作用に関わる臓器ほど、その舌からの伝達物質に反応しなければおかしいように思います。人の体は血糖値が一定範囲に収まるるように運用されてますし、なによりインスリンこそが糖分をきちんと管理し、エネルギー(及び脂肪)化して有効活用している物質ですよね。
最も、人工甘味料が原因でなんらかの血糖値異常状態が慢性化し、それによって糖尿病が引き起こされるという可能性も捨てきれませんが、そうすると人工甘味料が市場に出回ってから相当な年月を経ている今日、ダイエット中に糖尿病を発症するなどの端的な症例がもっと顕著に現れないと不自然ではないかな。
糖が実際に入る前にインスリンが出ると、低血糖になってそれが生命に非常に危険なので、先に膵臓をキックするようにはできないのではないかという気がします。実際に2型糖尿病治療としての、管理の悪い糖質制限食は死亡のリスクになるそうですし。
ただ、確かに、人工甘味料を使って食事制限をしている人が糖尿病になった、という一例報告はあまり見ないような気がします。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson
研究の背景 (スコア:5, 参考になる)
この問題の背景にはこの十年ほどでつみあがった加糖飲料(sweetened beverage)が各種疾患(2型糖尿病、心臓疾患など)のリスクであるという研究(観察・RCTとも多数)があります。
日本発の技術である、分子量の大きな炭水化物を化学的に果糖に変えるという技術ですが、濃度の濃い糖分が急激な血糖値の上昇を引き起こすために、タンパク質の糖化(メイラード反応)という問題を引き起こしているというのが問題点のようです。
この研究もその文脈で理解されるとよいかと思います。
# この流れに乗って一部で流行っている「抗糖化ブーム」はどうかとおもいますが
Re: (スコア:0)
その人工甘味料の研究、けっこう怪しいんですよね。結論先にありきというか。
まず舌が味を感じてから、経口摂取した飲食物が腸に届き吸収されるまで相当の距離と時間を必要としますよね。
そんな距離も時間も離れた舌の"情報"を腸がはたして取り扱うのか。取り扱うには相当無駄な情報伝達経路と蓄積が必要になってしまうように思います。
分解され流れてきた物質から栄養素を単純に取り出して取り込む方がよほど効率的ではないでしょうか。
人工甘味料はクセがあるので、好き嫌いは強いと思います。
ただ、糖尿病にかかってしまった人達が楽しめる数少ない味であり、現実に鬱に陥る患者を救っているという話を聞いてしまったので、あまりヒステリックな人工甘味料批判には首を傾げざるをえない思いがあります。
(もちろん、人工甘味料が糖尿病を悪化させているという科学的根拠が出て来たならば、それを受け止め治療すべきだとは思いますが)
Re: (スコア:2, 興味深い)
私は研究者で医師ではないので、現実に糖尿病にかかられた方への治療ではなんともいえません。
ただ、「小腸で糖の吸収が起きるとインクレチンが放出されて、それが膵臓に伝わりインスリン放出の引き金を引く」のと同様に、「舌などで糖を感知すると何かが放出されて、血流に乗って流れてきたそれを受けて腸管が活性化し、糖の吸収の準備をする」という仕組みがあるとすれば(本来、糖は簡単には手に入らない、しかも絶対必要なものだったからそういうふうな仕組みがあってもおかしくはない)、
そのなにかが来ているのに糖は入らないとなった小腸の細胞で、「グルコースト
Re: (スコア:0)
糖を積極的にエネルギー活用するというストーリーでいくと、本来インスリンの分泌および作用に関わる臓器ほど、その舌からの伝達物質に反応しなければおかしいように思います。
人の体は血糖値が一定範囲に収まるるように運用されてますし、なによりインスリンこそが糖分をきちんと管理し、エネルギー(及び脂肪)化して有効活用している物質ですよね。
最も、人工甘味料が原因でなんらかの血糖値異常状態が慢性化し、それによって糖尿病が引き起こされるという可能性も捨てきれませんが、そうすると人工甘味料が市場に出回ってから相当な年月を経ている今日、ダイエット中に糖尿病を発症するなどの端的な症例がもっと顕著に現れないと不自然ではないかな。
Re:研究の背景 (スコア:0)
糖が実際に入る前にインスリンが出ると、低血糖になってそれが生命に非常に危険なので、先に膵臓をキックするようにはできないのではないかという気がします。
実際に2型糖尿病治療としての、管理の悪い糖質制限食は死亡のリスクになるそうですし。
ただ、確かに、人工甘味料を使って食事制限をしている人が糖尿病になった、という一例報告はあまり見ないような気がします。