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自製できれば危険を冒して輸入する必要ないし
> 自製できれば危険を冒して輸入する必要ないし
ヤクザ屋さんが自作というのは、一般論からすれば無理でしょう。大体の部品はGhost Gunnerやその他の工作機械で作り出せるとしても、銃身をどうするかの問題があります。
旋盤があればバレルを削り出す事は出来ますが、1発目を撃った瞬間に銃身が炸裂して、指が無くなる、目が潰れる、下手すりゃ死亡って事になるでしょう。銃身は強度が求められるので、切削加工の後に鍛造や焼き入れが必要ですが、これは素人で出来るものではなく、結構な設備と経験が必要ですね。日本で銃身の焼き入れを
素人目には全自動小銃用銃身の様に、運用中に焼き鈍しが入る物を焼き入れして、良いのだろうかと思ってしまう。単発銃なら、耐磨耗性を上げる為に銃身内に、焼き入れする意味は分かるが。下手に銃身に焼き入れをすると、却って割れ・破裂が起きそうな気がするのだが、実際の処どうなんだろうか?
そろそろ、このトピもクロージングかな?
> 素人目には全自動小銃用銃身の様に、運用中に焼き鈍しが入る物を焼き入れして、良いのだろうかと思ってしまう。> 単発銃なら、耐磨耗性を上げる為に銃身内に、焼き入れする意味は分かるが。
鋼の熱処理については、 こんなページ [jpo.go.jp]とかこんなページ [shimane-u.ac.jp]を参照してください。
多分誤解があると思います。
焼き入れは変態点温度(800℃位、明るい赤色)まで加熱した鋼を急冷する処理、焼き鈍しは変態点温度まで加熱した鋼を徐冷する処理です。これは宜しいかな?
自動小銃を撃ちまくって銃身が変態点温度まで上がるなんて事
正しいか否かは分からないが、焼きを入れても、鋼は基本的に縦弾性係数(ヤング率)は変わらないらしい。にも拘らず焼きが入ると強度が上がると云う事は、弾性限界或いは破断限界が上がると云う事の筈だが、焼きは均一に入らない筈だから、残留応力がかかって下手をすると弾性限界や破断限界が低下しかねない。それともマクロに見ると残留応力のせいで縦弾性系数が上昇して、固くなるのだろうか?
焼きを入れても縦弾性係数が変化しないのなら、銃身の内圧に耐える必要強度を有する肉厚があれば、耐磨耗性だけ確保できれば、焼きを入れる必要はなくなるのではないのだろうか。無論銃身質量をなるだけ下げたい運用要求には反するが、内圧による銃身内径増加を加味した初期内径(同一縦弾性係数、高強度材、薄肉銃身よりは、大内径にしておく必要はある)にしておけば、焼きを入れずとも充分ではないか。
この辺の事をお勉強したのはもう30年も前なので、記憶違いがあるかも。その場合はご容赦。
それから、もしかして「焼き入れ」が本当に焼き入れのみで焼き戻しを行わない事を意味していると考えておられるのかな?だとすれば、これは失礼。常識的に考えれば、焼き入れのみで焼き戻しを行わない熱処理は現実には普通あり得ないので、焼き入れ-焼き戻しを「焼き入れ」と言っています。
> 正しいか否かは分からないが、焼きを入れても、鋼は基本的に縦弾性係数(ヤング率)は変わらないらしい。
まあ、そう言って良いでしょう。実際には焼き入れによってヤング率は若干低下します。
ヤング率は弾性領域での応力に対するひずみの量を示すものであって、弾性限/降伏点の高さを示すものではありません。まずは、これが第一の誤解なんでしょ。
> にも拘らず焼きが入ると強度が上がると云う事は、弾性限界或いは破断限界が上がると云う事の筈だが
焼き入れによって、弾性限及び降伏点、そして引張強さが上昇するのは鋼の一般的な性質ですね。引張強さは破断前の最大引張応力ですから、引張強さが高い事はモロに破断限界が高い事になりますね。
> 焼きは均一に入らない筈だから、残留応力がかかって下手をすると弾性限界や破断限界が低下しかねない。
そして、ここですね。
残留応力の存在が即ち弾性限及び降伏点、破断限界の低下を招くとは限りません。残留応力は外力によって発生するもので、焼き入れの場合も同じ。材料の強度を考える場合、残留応力を一律に無くすのではなく、好ましくない残留応力は減らし、好ましい残留応力を積極的に残すのが普通のやり方でしょう。銃身の焼き入れ時の冷却は、銃身を立てた状態で行うのが普通で、圧縮残留応力が残る様にしています。これは脆性破壊や疲労破壊に対抗する、好ましい残留応力ですね。
> 焼きを入れても縦弾性係数が変化しないのなら、銃身の内圧に耐える必要強度を有する肉厚があれば、耐磨耗性だけ確保できれば、焼きを入れる必要はなくなるのではないのだろうか。
既に述べた様に、ヤング率は、弾性限/降伏点/引張強さ、つまり強さとはあまり関係ありません。
材料の強度の無さを厚みでカバーする事はあるでしょう。ですが、それはあまりエンジニアリング的とは言えませんね。軍用銃は猟銃に比べて重いものですが、それでも要求を満たす最低の重さにしてあるのです。不必要に重くなればどうなるかと言えば、その分兵士の携行品を減らす事になります。鉄砲が重すぎて弾薬を持って行けませんでした、なんてのは、全くの馬鹿の骨頂でしょ?猟銃にしても、銃身は薄くなる方向に進んでいます。バーミント等、銃身が元々厚い銃にしても、薄くなる方向に進んでいるんです。
もし、世の中の人が総じて、不必要にクソ重い銃が大好きだと思うのであれば、そういう銃の製造業者になれば良いんです。米国なら銃製造業者になるのは簡単ですし、日本にしたって不可能って訳ではありません。あなたの思惑通り、不必要にクソ重い銃が大好きな人がいっぱいいれば、喜んで買ってくれるでしょうよ。持ってる軽い銃を捨ててね。軽い銃しか作っていない既存の銃製造業者を蹴散らして、大富豪になれるでしょうよ。
ボク的には、そんな間抜けな銃はご免ですけどね。
M2 ?
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い
ヤクザがアップを始めるかも (スコア:0)
自製できれば危険を冒して輸入する必要ないし
Re: (スコア:3, 興味深い)
> 自製できれば危険を冒して輸入する必要ないし
ヤクザ屋さんが自作というのは、一般論からすれば無理でしょう。大体の部品はGhost Gunnerやその他の工作機械で作り出せるとしても、銃身をどうするかの問題があります。
旋盤があればバレルを削り出す事は出来ますが、1発目を撃った瞬間に銃身が炸裂して、指が無くなる、目が潰れる、下手すりゃ死亡って事になるでしょう。銃身は強度が求められるので、切削加工の後に鍛造や焼き入れが必要ですが、これは素人で出来るものではなく、結構な設備と経験が必要ですね。日本で銃身の焼き入れを
Re: (スコア:0)
素人目には全自動小銃用銃身の様に、運用中に焼き鈍しが入る物を焼き入れして、良いのだろうかと思ってしまう。
単発銃なら、耐磨耗性を上げる為に銃身内に、焼き入れする意味は分かるが。
下手に銃身に焼き入れをすると、却って割れ・破裂が起きそうな気がするのだが、実際の処どうなんだろうか?
Re: (スコア:1)
そろそろ、このトピもクロージングかな?
> 素人目には全自動小銃用銃身の様に、運用中に焼き鈍しが入る物を焼き入れして、良いのだろうかと思ってしまう。
> 単発銃なら、耐磨耗性を上げる為に銃身内に、焼き入れする意味は分かるが。
鋼の熱処理については、 こんなページ [jpo.go.jp]とかこんなページ [shimane-u.ac.jp]を参照してください。
多分誤解があると思います。
焼き入れは変態点温度(800℃位、明るい赤色)まで加熱した鋼を急冷する処理、焼き鈍しは変態点温度まで加熱した鋼を徐冷する処理です。これは宜しいかな?
自動小銃を撃ちまくって銃身が変態点温度まで上がるなんて事
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:0)
正しいか否かは分からないが、焼きを入れても、鋼は基本的に縦弾性係数(ヤング率)は変わらないらしい。
にも拘らず焼きが入ると強度が上がると云う事は、弾性限界或いは破断限界が上がると云う事の筈だが、焼きは均一に入らない筈だから、残留応力がかかって下手をすると弾性限界や破断限界が低下しかねない。
それともマクロに見ると残留応力のせいで縦弾性系数が上昇して、固くなるのだろうか?
焼きを入れても縦弾性係数が変化しないのなら、銃身の内圧に耐える必要強度を有する肉厚があれば、耐磨耗性だけ確保できれば、焼きを入れる必要はなくなるのではないのだろうか。
無論銃身質量をなるだけ下げたい運用要求には反するが、内圧による銃身内径増加を加味した初期内径(同一縦弾性係数、高強度材、薄肉銃身よりは、大内径にしておく必要はある)にしておけば、焼きを入れずとも充分ではないか。
Re:ヤクザがアップを始めるかも (スコア:1)
この辺の事をお勉強したのはもう30年も前なので、記憶違いがあるかも。その場合はご容赦。
それから、もしかして「焼き入れ」が本当に焼き入れのみで焼き戻しを行わない事を意味していると考えておられるのかな?だとすれば、これは失礼。常識的に考えれば、焼き入れのみで焼き戻しを行わない熱処理は現実には普通あり得ないので、焼き入れ-焼き戻しを「焼き入れ」と言っています。
> 正しいか否かは分からないが、焼きを入れても、鋼は基本的に縦弾性係数(ヤング率)は変わらないらしい。
まあ、そう言って良いでしょう。実際には焼き入れによってヤング率は若干低下します。
ヤング率は弾性領域での応力に対するひずみの量を示すものであって、弾性限/降伏点の高さを示すものではありません。まずは、これが第一の誤解なんでしょ。
> にも拘らず焼きが入ると強度が上がると云う事は、弾性限界或いは破断限界が上がると云う事の筈だが
焼き入れによって、弾性限及び降伏点、そして引張強さが上昇するのは鋼の一般的な性質ですね。引張強さは破断前の最大引張応力ですから、引張強さが高い事はモロに破断限界が高い事になりますね。
> 焼きは均一に入らない筈だから、残留応力がかかって下手をすると弾性限界や破断限界が低下しかねない。
そして、ここですね。
残留応力の存在が即ち弾性限及び降伏点、破断限界の低下を招くとは限りません。残留応力は外力によって発生するもので、焼き入れの場合も同じ。材料の強度を考える場合、残留応力を一律に無くすのではなく、好ましくない残留応力は減らし、好ましい残留応力を積極的に残すのが普通のやり方でしょう。銃身の焼き入れ時の冷却は、銃身を立てた状態で行うのが普通で、圧縮残留応力が残る様にしています。これは脆性破壊や疲労破壊に対抗する、好ましい残留応力ですね。
> 焼きを入れても縦弾性係数が変化しないのなら、銃身の内圧に耐える必要強度を有する肉厚があれば、耐磨耗性だけ確保できれば、焼きを入れる必要はなくなるのではないのだろうか。
既に述べた様に、ヤング率は、弾性限/降伏点/引張強さ、つまり強さとはあまり関係ありません。
材料の強度の無さを厚みでカバーする事はあるでしょう。ですが、それはあまりエンジニアリング的とは言えませんね。
軍用銃は猟銃に比べて重いものですが、それでも要求を満たす最低の重さにしてあるのです。不必要に重くなればどうなるかと言えば、その分兵士の携行品を減らす事になります。鉄砲が重すぎて弾薬を持って行けませんでした、なんてのは、全くの馬鹿の骨頂でしょ?
猟銃にしても、銃身は薄くなる方向に進んでいます。バーミント等、銃身が元々厚い銃にしても、薄くなる方向に進んでいるんです。
もし、世の中の人が総じて、不必要にクソ重い銃が大好きだと思うのであれば、そういう銃の製造業者になれば良いんです。米国なら銃製造業者になるのは簡単ですし、日本にしたって不可能って訳ではありません。あなたの思惑通り、不必要にクソ重い銃が大好きな人がいっぱいいれば、喜んで買ってくれるでしょうよ。持ってる軽い銃を捨ててね。軽い銃しか作っていない既存の銃製造業者を蹴散らして、大富豪になれるでしょうよ。
ボク的には、そんな間抜けな銃はご免ですけどね。
Re: (スコア:0)
もし、世の中の人が総じて、不必要にクソ重い銃が大好きだと思うのであれば、そういう銃の製造業者になれば良いんです。米国なら銃製造業者になるのは簡単ですし、日本にしたって不可能って訳ではありません。あなたの思惑通り、不必要にクソ重い銃が大好きな人がいっぱいいれば、喜んで買ってくれるでしょうよ。持ってる軽い銃を捨ててね。軽い銃しか作っていない既存の銃製造業者を蹴散らして、大富豪になれるでしょうよ。
ボク的には、そんな間抜けな銃はご免ですけどね。
M2 ?