「トルコの裁判所が聞く: 映画「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムは悪人？善人？」記事へのコメント

日本でも犯罪です

[Anonymous Coward]

誰かの身体的特徴を公然と嘲笑するのは、日本でも侮辱罪に該当する犯罪行為です。
（量刑は非常に軽いですし、実際には、対象が政治家であればまず逮捕はされませんが。）

これは、例えば「政府にとって都合の悪い意見を言ったために逮捕された」というのとは状況が違います。
侮辱罪が表現の自由の例外になることに関して、ほとんど議論の余地がありません。

被告の肩を持っている人が多いようですが、そういう人たちは「相手が政治家なら、身体的特徴をあざ笑ってもよい」と考えているわけです。
しかし、「相手が○○○なら身体的特徴をあざ笑ってもよいのだ」という考え方は、法律で認められているものではないし、
ましてや表現の自由の名の下に擁護されるべきものでもないと思います。

論点があるとすれば、微罪逮捕でしょう。

Re:日本でも犯罪です

[Anonymous Coward]

権力者への批判の自由がない国において―たとえ身体的特徴を嘲笑うものであろうとも―権力者を皮肉り、笑いをもたらす行為それ自体が、
それを見る者に内心のゆとりを与え、長期的には批判の自由、すなわちより民主的な国づくりを推進する原動力足りうる。

つまり、批判したいのに批判できないという抑圧に対する一種の防衛機制であると同時に、絶対とされる権力を内心において相対化する役割を果たす。
また、そうして笑うことはガス抜きとして機能するから、大きな不満がなく、概ね平穏に運営できている国においては国内を安定させる作用も同時に果たす。

日本でだって、有名な二条河原の落書や、数々の狂歌がこういった役割を果たしてきたし、現代に至るまで風刺画は頻繁に新聞に載る。
黒子などの身体的特徴を極端に強調されたキャラクターが時に滑稽な行動をする風刺画は、モチーフが一般人ならそれだけで侮辱とみなされて訴えられうる。

現代日本で政治家相手ならまずそれがあり得ないのは、政治権力やそれを運用する者を風刺する行為に歴史的な存在意義があり、
これを取り締まる行為が民主主義に対する明確な攻撃であり、取り締まりが却って政情を不安定にするでもあるよ。

Re:

[Anonymous Coward]

二条河原の落書が風刺してるのは権力者達のふさわしくない振る舞いであって、特定個人の身体的特徴ではないだろ。
問題のある振る舞いを揶揄してるならともかく、容姿を揶揄するなんて何の意味も無い。
容姿しか揶揄するところがないなら良い為政者だ。ガス抜きする必要なぞないし、批判の為の批判なぞしなくて良い。