To understand the reason, authors looked at all 26 climate models used by the Intergovernmental Panel on Climate Change. Researchers discovered that almost all the models also showed some southward shift, and that cooling from sulfate aerosols in the Northern Hemisphere was the primary cause.
定性的には既知の話 (スコア:3, 参考になる)
硫酸塩エアロゾル->寒冷化
ブラックカーボンエアロゾル->温暖化
というのはだいぶ前からわかっていたはずなので、今回のは30%という数字にインパクトがあるのでしょう。論文を読んでいないのでわかりませんが、統計的手法によるならエアロゾルの増減に相関する成分をん見ているだけではないかと想像します。
最近の学会で面白かったのはブラウンカーボンエアロゾル。
ブラックカーボンに加えて、ブラウンカーボンの温暖化への寄与もわかってきたという話。
ブラウンカーボンは山火事による植物の不完全燃焼や、有機エアロゾルの大気反応によって生成するという。
Re:定性的には既知の話 (スコア:4, 参考になる)
1980年代の北半球の大気汚染がアフリカの干ばつを引き起こした? [science.srad.jp]
元ネタのワシントン大学のページ [washington.edu]を見ると
IPCCで用いられている26の気候モデルのほとんどが北半球の硫酸塩エアロゾルによる寒冷化の影響を示していたとあります。
この当時のモデルのばらつきがどんなもので、今回の30%という数字がどのあたりの位置に来るのかというあたりは知りたいところです。
Re: (スコア:0)
IPCC第5次評価報告書(AR5) WG1 [jma.go.jp]でも、エアロゾルがもつ温室効果の強さについては定量的に示されていますね。
論文のアブスト [nature.com]を読んだ感触だと、今回の話は、二酸化炭素が増えたら結局どれだけ温度が上がるのか?、という気候感度に関する話題のようです。
アブストによると、これまでは、温暖化予測モデルの気候感度より、観測をもとに算出した気候感度の方が低く算出されていました。
Re:定性的には既知の話 (スコア:1)
ありがとうございます。とても良い訳文です。
IPCC第5次では、エアロゾルの減少が温室効果をもたらすと書いてありますね。
エアロゾル全体としては、マイナスの温室効果をもたらすので。
ところでGIZMODOのタイトル「地球温暖化を3分の1に抑えてるある意外なモノ」は明らかな間違いなので訂正してほしいですね。