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硫酸塩エアロゾル->寒冷化ブラックカーボンエアロゾル->温暖化というのはだいぶ前からわかっていたはずなので、今回のは30%という数字にインパクトがあるのでしょう。論文を読んでいないのでわかりませんが、統計的手法によるならエアロゾルの増減に相関する成分をん見ているだけではないかと想像します。
最近の学会で面白かったのはブラウンカーボンエアロゾル。ブラックカーボンに加えて、ブラウンカーボンの温暖化への寄与もわかってきたという話。ブラウンカーボンは山火事による植物の不完全燃焼や、有機エアロゾルの大気反応によって生成するという。
IPCC第5次評価報告書(AR5)WG1 [jma.go.jp]でも、エアロゾルがもつ温室効果の強さについては定量的に示されていますね。
論文のアブスト [nature.com]を読んだ感触だと、今回の話は、二酸化炭素が増えたら結局どれだけ温度が上がるのか?、という気候感度に関する話題のようです。
アブストによると、これまでは、温暖化予測モデルの気候感度より、観測をもとに算出した気候感度の方が低く算出されていました。この論文によって、実際の観測データ等を統計的に取り扱うことによりエアロゾルの効果で気候感度が低く見積もられていたことがわかり、これを除くことで、気候モデルの気候感度と整合するような値になった、というような内容のようです。
気候モデルとは独立に、それと整合する気候感度を計算した、というところが重要なように思います。
ありがとうございます。とても良い訳文です。IPCC第5次では、エアロゾルの減少が温室効果をもたらすと書いてありますね。エアロゾル全体としては、マイナスの温室効果をもたらすので。
ところでGIZMODOのタイトル「地球温暖化を3分の1に抑えてるある意外なモノ」は明らかな間違いなので訂正してほしいですね。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
定性的には既知の話 (スコア:3, 参考になる)
硫酸塩エアロゾル->寒冷化
ブラックカーボンエアロゾル->温暖化
というのはだいぶ前からわかっていたはずなので、今回のは30%という数字にインパクトがあるのでしょう。論文を読んでいないのでわかりませんが、統計的手法によるならエアロゾルの増減に相関する成分をん見ているだけではないかと想像します。
最近の学会で面白かったのはブラウンカーボンエアロゾル。
ブラックカーボンに加えて、ブラウンカーボンの温暖化への寄与もわかってきたという話。
ブラウンカーボンは山火事による植物の不完全燃焼や、有機エアロゾルの大気反応によって生成するという。
Re:定性的には既知の話 (スコア:0)
IPCC第5次評価報告書(AR5)WG1 [jma.go.jp]でも、エアロゾルがもつ温室効果の強さについては定量的に示されていますね。
論文のアブスト [nature.com]を読んだ感触だと、今回の話は、二酸化炭素が増えたら結局どれだけ温度が上がるのか?、という気候感度に関する話題のようです。
アブストによると、これまでは、温暖化予測モデルの気候感度より、観測をもとに算出した気候感度の方が低く算出されていました。
この論文によって、実際の観測データ等を統計的に取り扱うことによりエアロゾルの効果で気候感度が低く見積もられていたことがわかり、これを除くことで、気候モデルの気候感度と整合するような値になった、というような内容のようです。
気候モデルとは独立に、それと整合する気候感度を計算した、というところが重要なように思います。
Re:定性的には既知の話 (スコア:1)
ありがとうございます。とても良い訳文です。
IPCC第5次では、エアロゾルの減少が温室効果をもたらすと書いてありますね。
エアロゾル全体としては、マイナスの温室効果をもたらすので。
ところでGIZMODOのタイトル「地球温暖化を3分の1に抑えてるある意外なモノ」は明らかな間違いなので訂正してほしいですね。