沖ノ鳥島に関連する記述としては、「この海域では、九州パラオ海嶺などにある陸地領土から延長している」との趣旨の記述≪原文:The submerged prolongation of the land mass of Japan in this region extends from the land territories on ... the Kyushu-Palau Ridge ....”≫が見られる。九州パラオ海嶺上に存在する陸地領土は沖ノ鳥島しかないことから、この記述をもって委員会が沖ノ鳥島を大陸棚延長の基点として認めたとする見解が成立するとも言えそうである。しかし、この記述の直後、勧告は「この点について、沖ノ鳥島などの陸地領土を明示して日本が言及している」と述べるにとどめており、沖ノ鳥島が大陸棚延長の基点となることを委員会が認めたと勧告から「明確に」読み取ることは難しいと言える。
まさかこのタレコミが採用されようとわ (スコア:2, 興味深い)
どうして放射能および沖縄の左翼は抗議運動をしないのだろう?
スポンサー様には逆らえませんか?
(タレコミ http://srad.jp/submission/66785/ [srad.jp] 末尾の私感より)
Re: (スコア:1)
中国が仲裁裁判に負けた事は記事にならなかったですしね。
一応、技術の話ってことなのかもしれませんが。
あるいは中国はアレゲではない的な判断なのか。
Re: (スコア:0)
つーても中国側主張での領海の確認を否定されただけでフィリピンに領有を認めるって事でもないからなぁ。
あれって単純に「確定した判断は無し」以外の何物でもない。
実は南沙の領有権についての否定は何もなされていないんだよね。
ぶっちゃければ、結局は今までと何ら変わらん。
そりゃニュースにはならんわな。
何も変わらないわけじゃない (スコア:1)
ガキのイタズラ書きレベルの九段線が国際法に則らないことが判断されたことで、フィリピンの EEZ が守られたことになる。
ただし南沙諸島に「島」はないと裁定されたことで、太平島を領有している台湾が反発してる。太平島クラスが「島」でないなら、日本がEEZを主張する沖ノ鳥島はどうなるのかねwww
日本に限った話ではないが、今後も議論を呼びそうな裁判結果だよ、あれは。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
ネトウヨたちは中国敗訴で大喜びしてるが、沖ノ鳥島のEEZを失うリスクが極めて高くなったという現実を見てないよね。
中国が判決を受け入れるときが来るとしたら、その時は日本も沖ノ鳥島のEEZを失うときだという必然を考えれば、嬉々として中国に「判決を受け入れろ」と日本が言うのは止めといたほうがいいのは明白。
安倍総理とか、そこんとこわかってんのかな。
そんな圧力は判決の影響を受けない他の国に任せとけ。
ま、無法国家中国が判決を受け入れて原状回復をするとは思えないから、当面は心配ないと思うが。
Re:何も変わらないわけじゃない (スコア:1)
勘違いしているようだが、中国が判決を受け入れようが、日本がそれを勧めようが、沖ノ鳥島に関する国際法上の地位が変わるわけではない。
まずそもそも判決が出て固定された以上、何をしようがそれは変わらない。
既に出た仲裁裁判判決は国際法上の一定の意味を持つが、日本の問題は直接判決に拘束されない。
何よりSF条約で明記されている以上、国際的に島だと認識されているという点も大きい。
太平島が島でないという判決は、国際法上の自明な結論というより、裁判への欠席という法廷の侮辱から来た結果だと考える方が妥当だと思う。
他の同等の島に関して裁判になり、誠実に反論をするなら同じ判決が出るとは考えにくい。
ただし、その上でも沖ノ鳥島に関する地位はそこまで確固たるものではない事は事実ではある。
既に大陸棚延伸が認められ、沖ノ鳥島が岩でないという傍証が強まった上、広大なEEZも得られた。
沖ノ鳥島が岩だとしてもそれなりの範囲はEEZと認められるとも考えられる。
そういう対策を着実にやっていくのが正しい。
仮に別に実益に関わらない中韓が文句を言わないなら如何に客観的に岩だろうがEEZが認められる事になるだろうが(国際法とはそういうもの)まず考えられないだろうし。
「沖ノ鳥島が岩でないという傍証が強まったのは、いつ? (スコア:2)
>既に大陸棚延伸が認められ、沖ノ鳥島が岩でないという傍証が強まった上、広大なEEZも得られた。
>沖ノ鳥島が岩だとしてもそれなりの範囲はEEZと認められるとも考えられる。
最近某氏の日記で触れた [srad.jp]が、こっちにも書いておこう。
沖ノ鳥島を基点とする大陸棚限界延長申請への勧告 ― 国連大陸棚限界委員会の審査手続と中国・韓国の口上書 ― [sangiin.go.jp]
これを見ると分かる通り、大陸棚限界委員会は九州パラオ海嶺上にある陸地領土が日本領であることを認めただけで、岩か島かという判定をしていない(そもそも判定は管轄外なので、傍証が強まるわけがない)。
そのため、この資料にあるように、日本の大陸棚限界延長で、沖ノ鳥島 EEZ 南側になる「九州パラオ海嶺南部地域(KPR)」の勧告は、沖ノ鳥島の地位問題が解決されるまで先送りされた。
よって、SF条約(1952年発効)で「島」と明記されたから「海洋法に関する国際連合条約」(1994年発効)の「島」の定義と同じであるというのは、国際的な認識ではなく、あくまで日本と米国そしてパラオの見解であることは認識すべきだと思う。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ