それは,National と書いてあったからといって,「常に『アメリカ』と補完すべきではない」理由ではありますが (たとえば,昔の NASDA は National Space Development Agency の略だけれど,この場合 National = Japan),
「常にそのまま訳さなければならない」という理由にはなりませんな.
たとえば,FBI (Federal Bureau of Investigation) が「連邦警察局」なら,ドイツ連邦共和国にも通称 Bundespolizei ってのがあったりします.そのまま訳されると「連邦警察」で,まぎらわしくてしょうがない.(Bundespolizei の正式名称は Bundesgrenzschutz [BGS] で「連邦国境警備隊」のこと.)
もっと複雑な例では,
ドイツ空軍 [bundeswehr.de]のことを Luftwaffe (ドイツ語で「空軍」),
フランス空軍 [defense.gouv.fr]のことを Armee de l'Air (フランス語で「空軍」),
イギリス空軍 [raf.mod.uk]のことを Royal Air Force (英語で「王立空軍」)
と書くことが英語でも独語でも仏語でもよくあり,
「第二次大戦では,Royal Air Force が Armee de l'Air と協力して Luftwaffe と戦った」なんて文章が平気で出てくるのだが,これをそのまま訳すと
「第二次大戦では,王立空軍が空軍と協力して空軍と戦った」
になって意味不明です.
(「王立空軍」だけでは,こんどはベルギー王国なのかスウェーデン王国なのか,わからない.
ちなみに,ベルギー空軍は Force Aerienne Belge [www.mil.be] / Belgische Luchtmacht [www.mil.be] で,スウェーデン空軍は Svenska Flygvapnet [flygvapnet.mil.se] です.アクセント記号付き文字が入力できないので,一部代替文字で表記しました.)
typo? (スコア:0)
「アメリカNASA航空宇宙局」はないだろ。世界WHO保健機構とは言わないよな、普通。
「アメリカ航空宇宙局(NASA)」ぐらいじゃないか?
Re:typo? (スコア:0, 余計なもの)
NASA イコール「アメリカ航空宇宙局」の略ではないわけだし、AC氏の表現も違うのではないか。
「アメリカのNASA(航空宇宙局)」か「アメリカの航空宇宙局(NASA)」辺りが正確だと思う。
Re:typo? (スコア:1, 参考になる)
NASAのNはNationalのN。
米国にとっては「National」=「United States」
また、米国以外の航空宇宙局でNASAを名乗る所が無い以上、「アメリカ航空宇宙局(NASA)」という表記は間違いではない。少なくとも無粋な突込みを入れる程には。
Re:typo? (スコア:-1, 荒らし)
あんたはアメリカが世界かも知らんが、俺はそうじゃないわけで
なんで明示されてもいない「アメリカ」なんぞ補完してやらねばならんのじゃ。
あなたはアメリカ人か?
新保守か?
ということであなたには「-1:大きなお世話」を進呈したい。
#のでID。
Re:typo? (スコア:0)
Re:typo? (スコア:0, 余計なもの)
Re:typo? (スコア:1)
それは,National と書いてあったからといって,「常に『アメリカ』と補完すべきではない」理由ではありますが (たとえば,昔の NASDA は National Space Development Agency の略だけれど,この場合 National = Japan), 「常にそのまま訳さなければならない」という理由にはなりませんな.
たとえば,FBI (Federal Bureau of Investigation) が「連邦警察局」なら,ドイツ連邦共和国にも通称 Bundespolizei ってのがあったりします.そのまま訳されると「連邦警察」で,まぎらわしくてしょうがない.(Bundespolizei の正式名称は Bundesgrenzschutz [BGS] で「連邦国境警備隊」のこと.)
もっと複雑な例では, ドイツ空軍 [bundeswehr.de]のことを Luftwaffe (ドイツ語で「空軍」), フランス空軍 [defense.gouv.fr]のことを Armee de l'Air (フランス語で「空軍」), イギリス空軍 [raf.mod.uk]のことを Royal Air Force (英語で「王立空軍」) と書くことが英語でも独語でも仏語でもよくあり, 「第二次大戦では,Royal Air Force が Armee de l'Air と協力して Luftwaffe と戦った」なんて文章が平気で出てくるのだが,これをそのまま訳すと 「第二次大戦では,王立空軍が空軍と協力して空軍と戦った」 になって意味不明です.
(「王立空軍」だけでは,こんどはベルギー王国なのかスウェーデン王国なのか,わからない. ちなみに,ベルギー空軍は Force Aerienne Belge [www.mil.be] / Belgische Luchtmacht [www.mil.be] で,スウェーデン空軍は Svenska Flygvapnet [flygvapnet.mil.se] です.アクセント記号付き文字が入力できないので,一部代替文字で表記しました.)
Re:typo? (スコア:0, 荒らし)
日本には連邦捜査局という物はない(無かった)ので正しい言葉じゃない。
同じように日本に空軍は今のところ無いので意味が通じませんね:)。
単語でわかりにくいなら文章で補完しろよと。
~なんて文章が平気で出てくるから、は証明になってるわけじゃないので、正しい、わけじゃない。
直訳と意訳 (スコア:1)
「翻訳」という行為の目的は、「外国語で書かれた文書を,(今回の場合は)日本人にわかるように直すこと」ですよね?
意訳よりも直訳がもてはやされるのは高校・大学受験まで(最近の入試は、意訳を求めるものも増えているようですが)。
実用レベルの翻訳としては、むしろ意訳のほうが求められます。そのほうがわかりやすいから。つまり,原著者の意図を曲げない範囲ならば,どんな単語で訳しても良いのです。むしろ,杓子定規に直訳するほうが,原著者の意図から遠ざかることのほうが多い。
…というわけで、認識を改めなおしてください。
Re:直訳と意訳 (スコア:0, 余計なもの)