アカウント名:
パスワード:
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー
具体的に何をするのか (スコア:1, 興味深い)
最近だと、電子チケットといえば、携帯電話を使ったものをイメージするが、全員が対応携帯電話を持つわけがないので、それではないだろう。
ICカードをチケット代わりにするのだろうか。全員にあらかじめ持たせるわけにもいかないから、使い捨てのカードにするのだろうか。
Re:具体的に何をするのか (スコア:2, 参考になる)
日本で売られている格安航空券をはじめとして安いチケットだと一社しか使わない場合も多いですが、国際線航空券はもともと複数の航空会社にまたがって使える(たとえばJALが発行した航空券でもユナイテッド航空など他社に乗れる)という特徴を持っています(安い運賃だとそもそも他社に乗れないという制限がかかっていたりしますが)。
航空会社をまたがった(インターラインの、と呼んでいます)e-ticketはアメリカやヨーロッパの主要航空会社を中心に数社間で使えるようになっていますが、従来の紙の航空券ほどの自由度はまだありません。 今回IATAがe-ticket化に踏み切ったということであれば、現在インターラインのe-ticketに参加している一部の会社だけではなく、非常に多くの航空会社が参加することになるわけで、その影響は非常に大きいと思います。日本で航空券を買えば、ほぼ間違いなくプリンタで印字したものが出てきますが、国・地域によってはいまでも手書きでは発券しているところもありますから。
コストに関してですが、現在は航空券発行元以外の会社で使われた場合、航空会社間での航空運賃の精算に際して航空券のフライトクーポン(搭乗手続き時にもぎられるやつです)を発行元に送り、それに基づいて相当額が支払われるという手続きになっています。そのため、この作業に紙を介さなくてすむようになるだけで、多大なるコスト削減になると思われます。
ちなみに日本の国内線だけだとこんなわずらわしいことも少ないでしょうから、あまりメリットは見えないように思います。
なお、ほかの方も書かれているように、今回の話題で言われている 「航空券」は運賃の対価として発行される紙のものを指し、飛行機に乗るときに渡される「搭乗券」とはまったく別物です。日本の国内線を乗る限り、この二つが同じ券片になっていることが多いのでわかりにくいですが(国際線の場合でも、一応同じ券片を使えるような制度にはなってますが、別の紙を使うことが多いですね)。 これらは有価証券か否かという点でまったくの別物です。
それと、現在のe-ticketでもそうですが、フライトクーポン(金銭価値を持つ部分)が電子化されても、旅客用控えは紙で配布されることも少なくないでしょうから、完全なペーパーレスとはなりませんね。出入国手続きなどで航空券をもっていることを示さなければいけないケースがあるので、紙がまったくないと困るわけです。それだけなら別にメールでもFAXでもよいので、実際そうなっているケースも少なくないです。
顧客側のメリットとしては、金銭価値を持つ部分が電子化されるため、紙で渡されたものをなくしても、控えをなくしただけなのでタダで再発行してもらえる(→航空券を紛失することがほとんどなくなる)ということが大きいでしょう。