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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
素人 (スコア:2, おもしろおかしい)
門外にもわかるようにせつめいせよ。
・チューブ状らしい
・さいきんたまたま日本の研究者が見つけたらしい
・CPUの上に撒くとコンピュータが早くなるらしい
・不老不死の薬になるらしい
Re:素人 (スコア:3, 参考になる)
・欠陥が無い(たまにあっても非常に少ない)ので電子の散乱が少ない.
(バリスティック伝導を示す領域が長い)
そのためスピンを保ったまま長距離にわたって電流を流せ,スピン
トロニクス素子として有望
(磁性と伝導両方を生かした素子.最近の流行.磁気抵抗素子など.)
また長くても低抵抗(バリスティックな領域では実質ナノチューブ内
での抵抗はゼロ)
・機械的強度が高く,また熱伝導性も高い.
ま,グラファイト構造なんで.ダイヤモンドに近いですから.
ナノチューブを樹脂内で磁場により配向させ,そっち方向の熱伝導を
格段に良くしたパッケージ樹脂とか開発してたなあ,某日本メーカー.
Intelあたりからも引き合いがあったりします.
・BNナノチューブなどの絶縁素材の内外をCNTで包むと,非常にエネル
ギー密度の高いキャパシタになる.たぶん.
まあ,オングストロームの極板間隔のコンデンサですから.
・二重のCNTだと電圧等により内側をスライドさせ,ピストンのように
も使える.かも.
・電子の放射特性がいいから,フィールドエミッションに最適(かも).
・一部だけドープしたり,径を変えることが出来ればダイオードやら
トランジスタとして働く(と思われる).
・CNTでレーザーとかも作れる(らしい.いや,直接その発表聞いたわけ
じゃないんで).最小クラスのレーザー.
物理的に面白い点
・巻き方(ナノチューブの径,シート内のグラファイトの格子の向き)に
よって金属伝導(全体の1/3)だったり半導体(2/3)だったりする.
・擬1次元系なんで,低次元性がもろに出てくる.しかも大きくて欠陥
が少ないんで精密な測定がしやすい.
#朝永-ラッティンジャーとか.
Re:素人 (スコア:0)
欠点 (スコア:3, 参考になる)
・径の制御がまだ出来ていない
径と巻き方(カイラリティ)で性質がガラっと変わるのに,製造時にそれら
を完全に制御する方法が無い
・多層構造が自由に作れない
多層のものは作れるけど,何番目の層をどれにする,とか言うのは今の
ところ不可能.なのでBN使ったキャパシタへの道は遠い.
・バンドル化しやすい
何本もが束になりやすいんで,一本での性質が生かせない.
・量産できない
・・・まあ,今回の研究成果でかなり改善されますが.
・配線材料・ナノ素子として使うには配向等の制御が出来ない
これは今のナノ材料全般にいえますが,狙った場所に狙った方向に成長
させる,とか言うのがナノレベルでは(実用上)まったく出来ていません.
・長さに制限がある
今回のでだいぶ伸びましたが,まだ数ミリレベル.構造材としてそのまま
使うのはまず無理です.
まあ,たいていの欠点は今のナノ素材全般に言えることなんですけどね.
Re:欠点 (スコア:1)
挙げられてるのは欠点というよりかは課題ですよね。
この辺克服できれば誉められるぞ!
お金ももらえるかもしれない。
さあ、がんばれ!!
Re:欠点 (スコア:0)