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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
戦闘意欲の低下 (スコア:5, 参考になる)
兵士達の 15%程が、歯茎の炎症のような「突発的な歯のトラブル(dental emergencies)」を経験しているそうです。結構多いんですね。
今回のガムの主成分は「KSL」と呼ばれるタンパク質
これまでの同様な製品では、「殺菌剤」が使われているのですが、味覚を損なう、歯が汚損するなどの嬉しくない作用をもっていた、と述べられています。また、シュガーレスガムなどは単に唾液を増加させるだけだそうです。
まだ実験室段階の話ですが、「ストレプトコッカス・ミュータンス(Streptococcus mutans)」などのような、有害な口中細菌を実際に殺せるそうです。また、タンパク質なので「飲み込んでも胃で消化」され、腸内細菌層に悪影響をあたえない事が利点として強調されています。
適用として上げられていたなかに、災害時の救援スタッフが有りました。確かにインフラの破壊された被災地で、被災者達や救援スタッフ達の力になりそうだと思いました。
# 実用化されるのはまだちょっと先らしいですけど 。 [mypress.jp]
Re:戦闘意欲の低下 (スコア:4, 参考になる)
こういうたんぱく質 [odn.ne.jp]も、あるらしい。
Re:戦闘意欲の低下 (スコア:0)
Re:よくある誤解 (スコア:0, 余計なもの)
うむ、男の生産するたんぱく質は、避妊しなければ危ないね。
もっとも、ここにクリスマスシーズンだからといって、そういった機会に
恵まれるような奴はいないよな!いないよね?いないといって!
50 名前:水先案名無い人[sage] 投稿日:2005/09/15(木) 02:35:42 ID:bSr3wDFu0
./ ;ヽ
l _,,,,,,,,_,;;;;i <いいぞ ベイべー!
l l''|~___;;、_y__ lミ;l 逃げる奴はベトコンだ!!
゙l;| | `'",;_,i`'"|;i | 逃
Re:よくある誤解 (スコア:0)
飲み込むのに?
#臆病な臆病者
Re:戦闘意欲の低下 (スコア:3, 参考になる)
元ネタはこの論文 [nih.gov]のようです。
このKSLってやつは、1998年に報告されてる(この論文 [asm.org])抗菌性ペプチドでアミノ酸10個からなる、ヘリックス型の構造をとるデカペプチドです。
こいつの作用点は細胞膜なのですが、一般に抗細菌性化学療法薬(いわゆる抗生物質の類い)では、細胞膜を標的にするのは*あんまり*いい薬とはされてません。なぜなら細菌と、我々ヒトを含む動物細胞とで、細胞膜にはあんまり大きな違いがないから、細菌の細胞膜に作用するものは大抵、ヒトの細胞膜にも作用して毒性を示しやすいのです。だから細菌が相手だと、細菌にはあってヒトにない構造(ペニシリンによる細菌細胞壁の合成とか)、ヒトと細菌とで大きく異なるもの(ストレプトマイシンによる原核細胞リボソームの阻害とか)を標的にするわけです。
で、こういう細胞膜をターゲットにするものはむしろ真菌(カビ)感染症の治療に使われます。真菌はヒトと同じく真核生物なので、細菌に対する薬が効かないし、そもそも治療に使える薬の種類が限られてますので、そういうのを使わざるを得ないわけです。
で、まぁ一般的に言って、この手の細胞膜をターゲットにするものは真菌以外だと、細菌の中でもグラム陽性菌には効くけど、グラム陰性菌にはあんまり効かないものが多いです。実際に関連論文を見ても、有効な菌種として名前が挙がってるのはグラム陽性菌ばかりです。ただ、そういう意味での選択性はあるにせよ、別にこれがいわゆる善玉菌と悪玉菌を見分けて殺菌するわけではないので、腸に到達しないという利点(というか、現時点ではこれも可能性レベル)はあるにせよ、口腔内の常在微生物に対しても等しく殺菌してしまうという点は残るわけです。だから、口の中での細菌増殖自体が大きな問題になるような(まさに標題通りの)軍隊での使用は有効かもしれないけど、そういう環境でもないかぎり、使用する意味はあんまりないというか、そういう代物だと思われます。