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渋滞学で有名な東京大学の西成 活裕先生が、昨年12月12日に開かれた、「数の融理科学と諸科学合に向けて」という一般向けのシンポジウムで、休みをずらす件について言及していました。
渋滞に有効な対策がないか政府民主党から質問され、フランスなどですでに実施している、休日をずらすことを提案したので、それが政府内で検討中である、とのことでした。
渋滞学というのをいろいろな方面に広げて行こうとする西成先生の話は私のような数学の素人にとってもとても面白いものでした。アリの行列には渋滞がない、とか。
> アリの行列には渋滞がない渋滞の前に道路や信号がない気がしますが。
シンポジウムの時のメモ(というかスライドをデジカメで写したもの)を再び見てみました。
横軸を密度(一定距離内にある車やアリの数)、縦軸を平均巡航速度とします。密度がある一定以下では速度はだいたい一定、つまり、横軸に平行になりますが、密度が一定以上になると、速度が低下してきます、それが渋滞です。
西成先生の学生さんがインド西部で観察したところによると、アリの場合は観察されたすべての密度で速度が一定になった、つまり渋滞を起こしていない、ということでした。渋滞がなければ、密度が高くなっても、輸送量(ある地点を通過するアリの数)は密度に比例して増加しつづけます。逆に高速道路の自動車のように渋滞があると、密度が限界に達すると輸送量が頭打ちあるいは減少してしまいます。
アリは長い進化の過程で、渋滞を引き起こして輸送量を低下させてしまうような行動を回避するようになったのではないか、というような話でした。
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渋滞学の西成先生が提案 (スコア:4, 参考になる)
渋滞学で有名な東京大学の西成 活裕先生が、昨年12月12日に開かれた、「数の
融理科学と諸科学合に向けて」という一般向けのシンポジウムで、休みをずらす件について言及していました。
渋滞に有効な対策がないか政府民主党から質問され、フランスなどですでに実施している、休日をずらすことを提案したので、それが政府内で検討中である、とのことでした。
渋滞学というのをいろいろな方面に広げて行こうとする西成先生の話は私のような数学の素人にとってもとても面白いものでした。アリの行列には渋滞がない、とか。
Re: (スコア:0)
> アリの行列には渋滞がない
渋滞の前に道路や信号がない気がしますが。
Re:渋滞学の西成先生が提案 (スコア:1)
シンポジウムの時のメモ(というかスライドをデジカメで写したもの)を再び見てみました。
横軸を密度(一定距離内にある車やアリの数)、縦軸を平均巡航速度とします。
密度がある一定以下では速度はだいたい一定、つまり、横軸に平行になりますが、密度が一定以上になると、速度が低下してきます、それが渋滞です。
西成先生の学生さんがインド西部で観察したところによると、アリの場合は観察されたすべての密度で速度が一定になった、つまり渋滞を起こしていない、ということでした。渋滞がなければ、密度が高くなっても、輸送量(ある地点を通過するアリの数)は密度に比例して増加しつづけます。逆に高速道路の自動車のように渋滞があると、密度が限界に達すると輸送量が頭打ちあるいは減少してしまいます。
アリは長い進化の過程で、渋滞を引き起こして輸送量を低下させてしまうような行動を回避するようになったのではないか、というような話でした。