ここは「エラッタを一般に公開しているインテルえらい」というべきかな,と思います.
例えば NEC や Alchemy(AMD) は「登録が必要」とか「代理店経由」だったりして,誰でも気軽に見れるようにはなっていません.
CPU や周辺デバイスなんかの場合は,単なる電子部品と違って,ボードメーカだけが不具合を知っていればいい,というものではなく,ソフトの開発者もやはりその不具合を知る必要があります.
が,ソフト開発者が CPU メーカと直接取り引きのない場合,その情報がうまく入手できない,ということもよくあることです.
以前,某社の CPU 開発の担当者とここらの話をしたことがあったのですが,「私としても web で公開すべきだとは思うんだけど,営業がね…」ということでした.
CPUのエラッタって (スコア:4, 参考になる)
しかも、ステッピングごと・S-SPECごとに細かく。
チップセットでも同様。
たとえばi820チップセットは当初RIMM3スロットをサポートする予定でしたが、高負荷時にデータが壊れる事を理由に2スロットサポートに変更されました。
で、SDRAM-RDRAMプロトコル変換チップ(MTH)の方は同様の問題を解決する方法がなかったためリコールされました。
CPUのパフォーマンスなんてのは"as is"で提供されるもんであって、遅くてイヤなら使わなきゃいいんです。
「い
Re:CPUのエラッタって (スコア:4, 興味深い)
Linux Kernel より状況が暴露してしまったからでしょう。PocketPC2002 では誰も今の現状を正しく指摘出来なかったでしょうし。
オープンソースの弊害(?)でしょうか。
現状、Errata を一般に公開しているメーカーは少ないので、あまり責めすぎないで欲しい気もします。NDA を結ばないと Errata を見せなくなってしまうというような流れにはなって欲しくありません。
Mc.N
Re:CPUのエラッタって (スコア:2, 興味深い)
ここは「エラッタを一般に公開しているインテルえらい」というべきかな,と思います. 例えば NEC や Alchemy(AMD) は「登録が必要」とか「代理店経由」だったりして,誰でも気軽に見れるようにはなっていません.
CPU や周辺デバイスなんかの場合は,単なる電子部品と違って,ボードメーカだけが不具合を知っていればいい,というものではなく,ソフトの開発者もやはりその不具合を知る必要があります. が,ソフト開発者が CPU メーカと直接取り引きのない場合,その情報がうまく入手できない,ということもよくあることです.
以前,某社の CPU 開発の担当者とここらの話をしたことがあったのですが,「私としても web で公開すべきだとは思うんだけど,営業がね…」ということでした.
余談ですが,Intel のエラッタといえば StrongARM SA1110 で「エラッタに上がってる内容によると,この設定では DMA が動かないはずなのに動いてしまっている」という謎の現象に遭遇したことがあります. この石の Intel 製の評価ボードがあまり出来が良くなかったらしいので,実はそっちも絡んでるのではないか,という気もするのだが,ホントは何だったんだろう. 結局この件は追ってなかったりします.
Re:CPUのエラッタって (スコア:1)
これは、動いちゃうけど保証できない、という程度のものだと思います。
(「程度」なんて言ってもこれでハングして業務アプリ等でデータを失うと
まずいからこそ無保証になってしまうのですが)
今回話題にされているライトバックも、ちゃんとレジスタがあって設定ができて、
その機能自体はある程度は動くけど問題があるからwrite-throughにしてね、に
なっているようで.
Re:CPUのエラッタって (スコア:0)
いやいや、「動いているように見えるけど、その条件にさらに別の
要因が加わると誤動作する」というものかもしれません。
Re:CPUのエラッタって (スコア:0)
細かい話をゴチャゴチャとすると相手が余計に不安がるので、どうせ使えないのなら「この機能丸ごとだめ」ってやつですね。
#この前ASICでそういうバグをだしたのでAC(^^;
(CPLDで暫定パッチを当てましたが・・・)
Re:CPUのエラッタって (スコア:0)
そうそう。
でも、こんだけ動くならちょっとくらいは使ってしまえとか
無茶をやると、思わぬところで凶悪なバグが顔を出すんですよねぇ。
Re:CPUのエラッタって (スコア:1, 興味深い)
「必要のない人は見なくて結構」なのでしょう。
その製品を使ってもいない人が、揚げ足取りのようにして騒ぎを
大きくすることを望んでいるメーカはないはずです。
ただ、エラッタって「物も作っちまったし仕様書も刷っちまった」という
状況で、両者に不整合があったとき、整合を取るまでの暫定的な
説明を仕様書に添付するようなものです。
つまり、公開している仕様書と同レベルのものです。
> ソフト開発者が CPU メーカと直接取り引きのない場合,その情報が
> うまく入手できない,ということもよくあることです。
プログラム上で注意しなければならないエラッタの場合は、
プログラミングマニュアルに対してエラッタが付くはずで、
そのマニュアルを参照しているプログラマに対して出さないと
いうのは、そのメーカが腐っているのでしょう。
(エラッタに反するプログラムを書かれても構わないのだろうか?)
基本的に、問題のマニュアルを参照出来る人は、関連するエラッタを
無条件に参照出来るべきです。
(逆に、ハードウェアマニュアルを参照できないプログラマが、ソフトから
見えない部分のエラッタを参照できない状況というのは、あると思う)
> 「私としても web で公開すべきだとは思うんだけど,営業がね…」
どうしても障害情報というマイナスイメージが付きまといますからね。
エラッタによる注意が必要な情報の持ち主「だけ」に伝えたい
というところが難しいですね。