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カタログ燃費は排ガス認証試験時に計測した値以外使ってはならない決まりで、排ガス試験は実走したら条件のばらつきが大きくなり過ぎで現実的ではないのでシャシーダイナモ上で行います。でもって、シャシーダイナモは走行負荷を設定して実走と(理屈上は)同じ条件で走るようにします。その走行負荷は転がり抵抗と空気抵抗で決まりまして、今回はその両方の値を改ざんして試験を受けていた、ということのようです。
どこのレベルの人間まで知っていたかは推測できませんが、認証時に書面で転がり抵抗と空気抵抗(CdとA)を国交省に知らせなければならない(=そういう書類を作らなければならない)ので実務者の判断というのは考えにくいのですが、それが当たり前になってるような会社ならありえなくはないのが怖い所。
以前のリコール隠しのことを書くと、いまだにそんなこと言ってるのかよ粘着うぜーアンチ乙などと言う人が出てきますが、今回の事件を見るに、本質的な体質改善はやっぱり行われていなかったと考えるべきでしょう。
カタログ燃費と実燃費の乖離は全く別の話で、目標速度に対する公差を狭くしていけば両者は近づいていきますが、なぜそれをしないのか不明です。現に目標速度を綺麗にトレースしないと怒られる北米では乖離は少ないです。
>なぜそれをしないのか不明です。自動車業界が文句言ったからじゃなかったか。評論家かなんかが言ってたような。本来は厳しかったのが、文句言ったから緩くなったと。で、うまく操作するとうまくいくと。本来は、加速、ブレーキ、加速とか、色々と何度かの操作があるべきところも緩いので、そんな操作なしでスムーズに行けるようになった。で、当然カタログ燃費が実燃費よりすごく良くなった。
燃費試験のデータを選択的に操作していたのではなく、燃費試験をするための大元の設定値をいじっていたということで、ある意味極めて悪質極まりないですねこれに気づいた日産の技術者も驚愕したんじゃなかろうか......
たぶん、日産の技術者も驚愕はしないかと。ああ、やっちゃったか…ぐらい?
走行抵抗を測定する試験は、実走行で行う必要があるため、かなり恣意的な要素があります。路面状況とか、どれだけの高度(空気の密度)か、気温や湿度等。計算による補正は入るにしても、どの条件が有利ってのはある。なのでインチキと言われない範囲で有利な条件でデータを出すことは、どのメーカーもやっています。ただし、条件を盛って測定しているのは確かですが、数字自体を改変するのはもちろん絶対になしです。やるのは簡単ですが、バレたときに失うものが大きすぎるので…
昨年度の新車販売台数を見ると、日産車で一番売れたのがデイズだったそうですし(普通車ランキング [jada.or.jp] 軽ランキング [zenkeijikyo.or.jp])。これでデイズを売ることができなくなるので、日産側の業績へのインパクトもかなりのものになるはずです。
公表すれば業績がヤバイし、かといってもし隠して万が一他からの指摘でバレようものなら、日産までグルだったとみなされてもっとヤバイことになるしで、日産側も頭を抱えたんじゃないかと。
元コメの主ですが、もう少し詳しい情報が出てきました。国交省、軽自動車62万台不正行為で三菱自動車の立ち入り検査実施 http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20160420_754311.html [impress.co.jp]
>今回、三菱自動車の報告によると、型式認証取得時の燃費試験において必要な走行抵抗値(車両走行時の転がり抵抗と空気抵抗)に関して、本来はデータの中央値を取るところを下限値のデータを使って示すなど、実際より燃費に有利なデータを提出したとされる。
数字自体は書き換えてはいなかったけど、不利な数字を意図的に落としていたと読めます。
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内容 (スコア:5, 参考になる)
カタログ燃費は排ガス認証試験時に計測した値以外使ってはならない決まりで、排ガス試験は実走したら条件のばらつきが大きくなり過ぎで現実的ではないのでシャシーダイナモ上で行います。
でもって、シャシーダイナモは走行負荷を設定して実走と(理屈上は)同じ条件で走るようにします。
その走行負荷は転がり抵抗と空気抵抗で決まりまして、今回はその両方の値を改ざんして試験を受けていた、ということのようです。
どこのレベルの人間まで知っていたかは推測できませんが、認証時に書面で転がり抵抗と空気抵抗(CdとA)を国交省に知らせなければならない(=そういう書類を作らなければならない)ので
実務者の判断というのは考えにくいのですが、それが当たり前になってるような会社ならありえなくはないのが怖い所。
以前のリコール隠しのことを書くと、いまだにそんなこと言ってるのかよ粘着うぜーアンチ乙などと言う人が出てきますが、
今回の事件を見るに、本質的な体質改善はやっぱり行われていなかったと考えるべきでしょう。
カタログ燃費と実燃費の乖離は全く別の話で、目標速度に対する公差を狭くしていけば両者は近づいていきますが、なぜそれをしないのか不明です。
現に目標速度を綺麗にトレースしないと怒られる北米では乖離は少ないです。
Re: (スコア:0)
>なぜそれをしないのか不明です。
自動車業界が文句言ったからじゃなかったか。
評論家かなんかが言ってたような。本来は厳しかったのが、文句言ったから緩くなったと。
で、うまく操作するとうまくいくと。
本来は、加速、ブレーキ、加速とか、色々と何度かの操作があるべきところも緩いので、そんな操作なしでスムーズに行けるようになった。
で、当然カタログ燃費が実燃費よりすごく良くなった。
Re: (スコア:0)
燃費試験のデータを選択的に操作していたのではなく、燃費試験をするための大元の設定値をいじっていたということで、ある意味極めて悪質極まりないですね
これに気づいた日産の技術者も驚愕したんじゃなかろうか......
Re: (スコア:0)
たぶん、日産の技術者も驚愕はしないかと。
ああ、やっちゃったか…ぐらい?
走行抵抗を測定する試験は、実走行で行う必要があるため、かなり恣意的な要素があります。
路面状況とか、どれだけの高度(空気の密度)か、気温や湿度等。
計算による補正は入るにしても、どの条件が有利ってのはある。
なのでインチキと言われない範囲で有利な条件でデータを出すことは、どのメーカーもやっています。
ただし、条件を盛って測定しているのは確かですが、数字自体を改変するのはもちろん絶対になしです。
やるのは簡単ですが、バレたときに失うものが大きすぎるので…
Re:内容 (スコア:1)
昨年度の新車販売台数を見ると、日産車で一番売れたのがデイズだったそうですし(普通車ランキング [jada.or.jp] 軽ランキング [zenkeijikyo.or.jp])。これでデイズを売ることができなくなるので、日産側の業績へのインパクトもかなりのものになるはずです。
公表すれば業績がヤバイし、かといってもし隠して万が一他からの指摘でバレようものなら、日産までグルだったとみなされてもっとヤバイことになるしで、日産側も頭を抱えたんじゃないかと。
続報 (スコア:0)
元コメの主ですが、もう少し詳しい情報が出てきました。
国交省、軽自動車62万台不正行為で三菱自動車の立ち入り検査実施
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20160420_754311.html [impress.co.jp]
>今回、三菱自動車の報告によると、型式認証取得時の燃費試験において必要な走行抵抗値(車両走行時の転がり抵抗と空気抵抗)に関して、本来はデータの中央値を取るところを下限値のデータを使って示すなど、実際より燃費に有利なデータを提出したとされる。
数字自体は書き換えてはいなかったけど、不利な数字を意図的に落としていたと読めます。