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突然変異自体は(あなたや私でも)どんな生物でも一定の確率で必ず起こっていることです。 クローンウシの遺伝子でなんらかの変異を見つけたとして、それが自然発生の頻度とどの程度異なるのかは現在検証されていることでしょう。
クローン牛に関してはそもそも外部から遺伝子は導入していないので
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」
あのう、もしかして… (スコア:2, 興味深い)
を食べると我々にも何らかの「異常」が起こるとか考えていませんか?
言うまでも無いことですが、穀物や肉、野菜といったほとんど全ての食品
(炭酸水とか食塩とかは除く)には当然、その原料となった生物のDNAが
「非常に多量に」含まれています。
例えばあなたが朝、納豆定食を食べたとして、納豆には主に納豆菌と
大豆の、ご飯にはイネの、味噌汁や醤油には材料であるイネや大豆と
麹菌の、また卵にはニワトリの、海苔には海草の、たくあんには大根の
DNAがすべて含まれています(お茶を飲めば茶ノ木のDNAも含まれますね)。
普通にこれらを食べれば、多分1g程度のDNAはあなたの体内に栄養分
として摂取されたことでしょう。
我々人類は現在に至るまでこれらのDNAに含まれる遺伝子情報を全て理解
した上で食べているわけではありませんが、経験的に食用になるものと
そうでないものは知識として知っているわけです。
しかし食品の話からDNAの話に移ると、豚肉を食べたからといって人間が
豚に変わるなど考えもしない人でさえ、豚から取り出したDNAを人間が
食べると豚になってしまうのではないかと心配するような事例を見聞
するのに事欠きません。
食品に含まれるDNAの持つ遺伝子にどんな害のあるものがあるのか、
それともないのか、これまで証明された食品など何一つ無いにもか
かわらず、こと遺伝子組換え食品やクローン動物になると「完全な証明」
を求めようとするのは、どこかバランスを欠いている印象をぬぐえません。
食物栄養としてのDNAと、病原体に含まれる遺伝情報の担体としてのDNAと、
有毒な食品に含まれる有毒成分の話(例えばBSEのプリオン)、外部から
導入した遺伝子が作り出す成分の安全性の問題がごたまぜになり、
毎度毎度このような混乱の原因となるのでしょうか。
誤解と知識不足が無原則に増幅されていくのは、滑稽を通り越して
空恐ろしく感じられます。
Eureka !
Re:あのう、もしかして… (スコア:1)
長きにわたる人類の歴史において集積された「経験的に食用になるものとそうでないもの」の知識と比較する訳ですから、保守的になること自体は正当ではないかと思われます。
まあ、クローン牛には騒ぐのに食品添加物は平気という方々も多いようですから、滑稽に思われるのも当然でしょうが。
Re:あのう、もしかして… (スコア:1)
いった牛を食べると我々にも何らかの「異常」が起こるとか考えている
わけですか? → ACの方。
高校程度の生物学の知識があればわかることですが、「変異遺伝子」に
せよ、正常な遺伝子にせよ、遺伝子の担体であるDNAからタンパクが作ら
れるためには、まず核に存在する転写装置によりDNAからタンパクの
設計図とも言うべきmRNAが合成され、それが核から細胞質に移動して
次に細胞質の翻訳装置によりアミノ酸の配列に変換されてタンパクと
して合成される必要があります(ここでは何が「正常」で、何が
「異常」なのかという議論はさておく)。
細胞の外部から取り込まれたDNAからタンパクが合成されるためには、
核にそのDNAが運ばれる必要があるわけですが、細胞膜は一般に分子量
の小さなものしか通過させないため、DNAのような高分子量のものは
必然的に通過できないことになります。
よしんば通過できたとしても、今度は核膜という障壁が待ち構えており、
たとえこれらの傷害を乗り越えて細胞核までたどり着いたとしても
転写装置や翻訳装置が正常に作用してタンパクを合成させるための
各種の遺伝情報は完全に失われており、そこから意味のあるタンパク
を合成させることは不可能です。
病原性のウィルスはDNAやRNAを特殊なタンパクでコートすることで
遺伝子が分解されることなく細胞膜を通過することが出来ますが、
それすらも細胞内で安定して増殖を維持するための仕組みが無ければ
単に一つの細胞が死滅するだけのことで、逆にそういった仕組みの
重要性がうかがわれます。
これが空論でないことの証として、たとえば豚肉を毎日食べたとして、
豚肉に含まれるブタDNAが大量に摂取されてもしそこからブタ由来の
タンパクが合成されるとしたら、我々の免疫系がそれを異物として
認識して排除するようになる、すなわちアレルギー反応が起きることに
なるわけですが、寡聞にしてそういった例は聞いたことがありません。
誤解の無いように付け加えておきますが、蕎麦などに対する食物アレ
ルギーは十分に消化できなかった成分(タンパクや多糖など)が消化管
から血液中に入り込んで引き起こされるもので、取り込んだDNAが
機能した結果でないことは医学的な常識といえるでしょう。
本当に重要なのは新しく組み込まれた遺伝子から合成されるものが
安全であるのかどうかという点ですが、クローン牛に関してはそも
そも外部から遺伝子は導入していないので、心配する理由が私には
どうにも理解できないのです。
Eureka !
Re:あのう、もしかして… (スコア:1)
正常であれば作られるはずの無いタンパクなどが作られ、それが人間に
悪影響を及ぼす可能性が無いとは思っていませんよ。
むしろこれはこれからの検証で果たして異常があるのかどうかを
きちんと検証するべき課題であろうと思います。
ところで突然変異と見なされるものにはゲノムの組換えや塩基配列
の置換、塩基の修飾などいくつかのタイプがありますが、これらは
クローンでない普通のウシでもある一定の確率で発生している現象
です。
「どんな突然変異が潜んでいるのかわからないから不安」という
気持ちもわからないことはないですが、ではだからといって、普段
口にしている牛肉(に限らず他の食品全般)すべてについて自然に
発生している突然変異の内容を完全に検査してから食べているわけ
ではありませんよね?
この点、極端な考え方かもしれませんが、地球上でウシを食べる人
の数 × 食べられたウシの数 × 日数だけの人体実験が日常的に
行われていると考えることも可能でしょう(そういった検査の結果
判明したのがBSEのプリオンですね)。
突然変異自体は(あなたや私でも)どんな生物でも一定の確率で必ず
起こっていることです。
クローンウシの遺伝子でなんらかの変異を見つけたとして、それが
自然発生の頻度とどの程度異なるのかは現在検証されていることで
しょう。
テロメアの短縮や塩基修飾の解除による発現様式の変化も問題です
が、人工受精にせよ、自然交配にせよ、受精の際には両親の遺伝子
の大規模な組換えが起こりますし、その結果どのような新しい変異
が生じているのかは誰も知らないわけですが、なぜかこの点は常に
見落とされているようで、議論としては片手落ちの感が否めません。
Eureka !
Re:あのう、もしかして… (スコア:0)
Re:あのう、もしかして… (スコア:1)
別に私は「言い切っている」わけではなく、一連のスレッドの中で
欠けている視点を補っているだけのつもりです(良く読んで
くださいね)。
前にも書いた通り、両親の遺伝子は繁殖の過程でランダムに組み合
わせられて子孫に遺伝していきますが、その間にどのような
「新しい」変異が生じているのかは、各個体の全遺伝子でも調べ
ないとわかりません。
また、たとえ栄養繁殖する農作物のように同一な遺伝子構成の
個体であっても、各個体の遺伝子にはある確率で「突然変異」が
生じているわけですが、そちらでも遺伝子の変異は特に気にする
ことなく食用とされています。
つまり、我々が口にしている食品は各遺伝子の種類×全遺伝子数
×突然変異の確率だけの変異の幅を持っていることになります。
「突然変異」という用語は実に便利に使われることが多いですが、
実際には同一の「ウシ」の品種一つ、その中の任意の遺伝子一つ
を取り出してみても、複数の個体を比較すればそこには必ず一定
の「突然変異」が認められ、人類は過去そういったものを食用と
して食べつづけて来た実績があります。
検証の結果、変異の確率がたとえば通常の一万倍であることが
判明したとしても、そういった突然変異を起こしやすい個体は
(生存能力は極端に低いでしょうが)天然にも存在しており、
気づかれなければそれなりに食用に供されていたでしょう。
では全く新しい突然変異が生じない可能性はないのか?
その点が検証中なわけですが、ゲノム自体ある変異の幅を持つと
しても、それはあくまでウシならウシとしての枠を超えるものでは
なく、現時点でそのような変異が高頻度で発生していると考える
だけの合理的な理由や可能性は見つかっていません。
#だからこそ、クローンウシを育ててみたらブタだった
#というようなことは起こらないわけです。
多くの方が漠然とした不安を持つのは仕方ないことかもしれません
が、一方で検証すればするほど普段食用にしているものにも実は
同様の変異が必ず含まれている点は常に見落とされているようです。
私は上記の理由で心配しないわけですが、もしも「クローン」で
あるが故にある特殊な「有害タンパク」などが高頻度で作られる
ようになるということが明らかになれば、その時は自説を撤回
することにしましょう。
Eureka !
Re:あのう、もしかして… (スコア:0)
>の数 × 食べられたウシの数 × 日数だけの人体実験が日常的に
行われていると考えることも可能でしょう(そういった検査の結果
>判明したのがBSEのプリオンですね)。
この点を心配していないのがあなたの欠けている視点だと思われますが?
あなたのご意見の要点は、自然発生の遺伝し組
Re:あのう、もしかして… (スコア:0)
食物等によるアレルギーの存在は肯定しているようなので、この点も論議していただきたいと思います。
心配しない理由が私には理解できません。
Re:あのう、もしかして… (スコア:0)
Re:あのう、もしかして… (スコア:0)
役所が信用できないことが問題 (スコア:0)
また仮に将来、問題のあることが判明しても隠してしまわないかということが心配なわけでして。
薬害エイズ問題とか、狂牛病問題とか役所には前科がありますので。
Re:役所が信用できないことが問題 (スコア:0)
Re:役所が信用できないことが問題 (スコア:0)
人工の突然変異と、自然の突然変異を同等に扱う点の問題は指摘しないの?