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なんとなくアビガンという薬に興味が湧いたので、Webでちょっと調べてみた。
ウィルスは、細胞に入り込んでDNAなりRNAなりのコピーを作らせるわけだが、アビガン(ファビピラビル)は、RNA複製に必要なRNAポリメラーゼの働きを阻害し、それによってウィルスの増殖を押さえるそうな。
そういう効き方をする薬剤なので、インフルエンザウィルスと同じ増え方のウィルスなら、どんなウィルスでも効果があるはずで、エボラウィルスにもやっぱり効果があった。という話。
催奇形性があるとかで『他の薬が効かないとき限定』みたいな条件付き承認になってて、『無念』
RNAポリメラーゼ阻害薬はHIVやウイルス性肝炎の薬ですでに認可されているものがいろいろある。
例えばリバビリン [wikipedia.org]副作用として同様に催奇形性がある。
なんで今頃認可もされていないファビピラビルが話題に上がってきたのかは謎。
エボラウイルス、インフルエンザウイルス、エイズウイルス、肝炎ウイルスの中で、最初の2つが似ているからとかでないの。後者の2つはエボラと似てないとか。
リバビリンのリンク先を読むと分かるがこれも最初は抗インフルエンザ薬として開発された。
RNAポリメラーゼもウィルスによって種類があるので、RNAポリメラーゼ阻害剤なら、一つの薬でどのRNAウィルスにも効くと言うわけではないからです。
リバビリンはたしかエボラに効くか既に実験されていて、効果が無かったと言う論文があったはず。
アビガンも機序的に効果があるかもというだけで確認されたわけではないな
リバビリンは一般的に出血熱の治療に使われている
例えばこの論文のアブストラクト [nih.gov]で
Ribavirin, a broad-spectrum antiviral drug, is active against hemorrhagic fever viruses (with the exception of Ebola virus) in cell culture systems.
とあるように、エボラはその例外で、効かないみたいよ。
一方、アビガンはマウスを使っての動物実験では、エボラウィルス感染後6日経過した、かなり進行した状態のマウスに投与した場合でも生存率100% [nih.gov]というかなり良い結果が出ている。
・効かない症例があった・効かない仕組みになっているのどちらかで話が違ってくるな
複数の霊長類を使った動物実験でも人間の患者でも効かなかった [oxfordjournals.org]っていうんだから、もうじゅうぶんじゃね。
Ribavirin, an antiviral drug used to treat several other hemorrhagic fevers, has no in vitro effect on Marburg and EBO viruses,failed to protect in multiple primate studies, and is unlikely to have any clinical value to human patients.
古い薬だから、実験はされつくしてい
そもそもなんで効くのか自体がよく分かっていない。RNAポリメラーゼ阻害というのは推測でしかない。
作用機序が薬のドキュメントにしっかり説明されているんだから「なんで効くのか自体がよく分かっていない」もないでしょ。
まあ医薬品の作用機序「これこれこういう理屈だと思って作りました」ってのが市販後に「よく調べてみたら違いました」ってことは無いわけではない。薬の認可において大事なのは投与と作用の関係であって、仕組みを解明することではないから。けど、そういう例外は棚に上げておいて「よく分かっていない」は否定していいよね。
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
アビスガンダム略してアビガン (スコア:5, 参考になる)
なんとなくアビガンという薬に興味が湧いたので、Webでちょっと調べてみた。
ウィルスは、細胞に入り込んでDNAなりRNAなりのコピーを作らせるわけだが、
アビガン(ファビピラビル)は、RNA複製に必要なRNAポリメラーゼの働きを阻害し、
それによってウィルスの増殖を押さえるそうな。
そういう効き方をする薬剤なので、
インフルエンザウィルスと同じ増え方のウィルスなら、どんなウィルスでも効果があるはずで、
エボラウィルスにもやっぱり効果があった。という話。
催奇形性があるとかで『他の薬が効かないとき限定』みたいな条件付き承認になってて、
『無念』
Re:アビスガンダム略してアビガン (スコア:0)
RNAポリメラーゼ阻害薬はHIVやウイルス性肝炎の薬
ですでに認可されているものがいろいろある。
例えばリバビリン [wikipedia.org]
副作用として同様に催奇形性がある。
なんで今頃認可もされていないファビピラビルが話題に上がってきたのかは謎。
Re: (スコア:0)
エボラウイルス、インフルエンザウイルス、エイズウイルス、肝炎ウイルスの中で、
最初の2つが似ているからとかでないの。
後者の2つはエボラと似てないとか。
Re: (スコア:0)
リバビリンのリンク先を読むと分かるが
これも最初は抗インフルエンザ薬として
開発された。
Re: (スコア:0)
RNAポリメラーゼもウィルスによって種類があるので、
RNAポリメラーゼ阻害剤なら、一つの薬でどのRNAウィルスにも効くと言うわけではないからです。
リバビリンはたしかエボラに効くか既に実験されていて、効果が無かったと言う論文があったはず。
Re: (スコア:0)
アビガンも機序的に効果があるかもというだけで
確認されたわけではないな
Re: (スコア:0)
リバビリンは一般的に出血熱の治療に使われている
Re:アビスガンダム略してアビガン (スコア:2, 興味深い)
例えばこの論文のアブストラクト [nih.gov]で
とあるように、エボラはその例外で、効かないみたいよ。
一方、アビガンはマウスを使っての動物実験では、エボラウィルス感染後6日経過した、かなり進行した状態のマウスに投与した場合でも生存率100% [nih.gov]
というかなり良い結果が出ている。
Re: (スコア:0)
・効かない症例があった
・効かない仕組みになっている
のどちらかで話が違ってくるな
Re: (スコア:0)
複数の霊長類を使った動物実験でも人間の患者でも効かなかった [oxfordjournals.org]っていうんだから、もうじゅうぶんじゃね。
古い薬だから、実験はされつくしてい
Re: (スコア:0)
そもそもなんで効くのか自体がよく分かっていない。
RNAポリメラーゼ阻害というのは推測でしかない。
Re: (スコア:0)
作用機序が薬のドキュメントにしっかり説明されているんだから「なんで効くのか自体がよく分かっていない」もないでしょ。
Re: (スコア:0)
まあ医薬品の作用機序「これこれこういう理屈だと思って作りました」ってのが市販後に「よく調べてみたら違いました」ってことは無いわけではない。
薬の認可において大事なのは投与と作用の関係であって、仕組みを解明することではないから。
けど、そういう例外は棚に上げておいて「よく分かっていない」は否定していいよね。
Re: (スコア:0)