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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
多孔質リン酸ガラスによる薄膜? (スコア:3, 参考になる)
イオン透過(移動)媒体になる、ってのは、水溶液系と固体表面系に絡んだ
化学分野では結構よく知られています。
で、リン酸ガラスをプロトン移動媒質に使う手法が、今まで
燃料電池分野で使われていなかったってのは、結構驚きです。
#高分子ポリマーにイオン透過(選択透過?)能を与えた固体電解質を使った
#燃料電池の話はあるようだけど・・・。
#ちなみに、完全な二次電池でちょっと分野が違いますが、
#リチウムイオンポリマー電池は高分子電解質(高分子ポリマーの
#イオン移動媒体)を使用した電池ですね。
このガラス電解質では、その基材自体が持つ表面のイオン基がイオンを
リレーのバトンのように受け渡す機能を果たすのではないかと
想像しましたが、ガラスであれば、セラミックやゼオライトのように、
表面基の改質や置換が結構容易にできたりしませんかね?
リン酸ガラスであれば、通常はリン酸基でしょうが、多種多様な
イオン基をつけて、そのイオン伝達特性を試してみたいものです。
#久々に化学の実験したくなったなぁ・・・(苦笑)。
---- redbrick
Re:多孔質リン酸ガラスによる薄膜? (スコア:3, 参考になる)
しかし、記事中にもあるように現状の固体高分子電解質の性能は、使用温度&耐久性においてはギリギリ実用レベルです。
今回の野上教授の研究で注目すべきところは「ガラス電解質を使うための方法」にあるかと思います。研究室のホームページでも触れられていますが、リン酸ガラスのハイドロゲル化が高いプロトン伝導性と三相界面の形成を可能にしたのだと思います。
#うちの助教授が同じようなことを考えていたのですが、先を越された。うぅ(涙