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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家
幹細胞 (スコア:1)
そうであればかなり大規模な手術になるのでは……当然リスクも。
Re:幹細胞 (スコア:1)
ちゃんと書いてありましたね。
「アゴの骨から採取した「歯胚」(歯の元になる組織)から幹細胞を取り出し,コラーゲン繊維と一緒に培養してからアゴに戻したところ,20週間で歯に成長した。」
幹細胞と癌細胞 (スコア:0)
再生させた器官、今回は歯ですが、から将来癌細胞が出て来る確率というのはどんなものでしょうか。
Re:幹細胞と癌細胞 (スコア:5, 参考になる)
確かに細胞の分化と増殖は相補的というか、一般的に分化した(特定の役割に就いた)細胞は増殖しにくく、未分化な細胞はよく増殖するという傾向があります。幹細胞はこれから分化する、未分化な細胞であり増殖能は一般的に高い方だと言えるでしょう。
癌細胞については、必ずしも幹細胞から出現しているというわけではなく、何らかの原因(紫外線や薬剤など)によって細胞の増殖や成長を制御するを遺伝子群に異常を来した細胞に由来すると考えられています。つまり、幹細胞の増殖能とは関係なく、分化した細胞本来が持っていた(分化する前には持っていたが分化の過程で抑えつけた)増殖能の、ブレーキが外れてしまった状態なのだと。そのような異常細胞が最終的に(1)増殖能の亢進、(2)細胞老化(senescence)の回避による細胞の不死化、(3)アポトーシス(異常細胞除去のための細胞自殺)の回避、のステップをすべてクリアして癌化に至るのだと考えられています。
幹細胞移植で発癌の危険性につながる腫瘍形成が見られるということには複数の報告があります。今後、いろいろな基礎実験から実際のリスクがどの程度なのかが明らかになっていくでしょう。
なお、その分子機構の解明も進みつつあり、例えばES細胞においてはE-Ras [naist.jp]と呼ばれる、Rasファミリーに属する癌遺伝子の発現が見られ、この遺伝子発現を抑制することでテラトーマ(良性の畸形腫)の発生を抑制することができたという報告があります。このような技術と組み合わせることで、将来的にはより安全な方法が確立されると思われます。
Re:幹細胞と癌細胞 (スコア:0)
Re:幹細胞と癌細胞 (スコア:0)