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#まぁ、それにしても審査期間は長いと思うのだがAC (審査請求してから、そもそも審査が始まるまで現在24~27ヶ月掛かっている。それまでは棚の上に積まれている)
それって、特許庁の人員が足りてないって事でしょうか?
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
日本の特許庁の審査は適切でしょう (スコア:4, 興味深い)
当たり前の話です。
日本の特許制度は、そうした点を綿密に調べて必要があれば権利範囲の減縮を特許を受けよう
とする者に対し求めていることから、日本の特許庁の審査は適切であると考えられます。
また、基本特許の特許化が遅れたからといって、特許成立までの他者による特許侵害に対する
対抗手段が無くなるわけではありません。
ザルのような審査と綿密な審査による特許とどちらが良いのでしょうか。
ザルのような審査により成立した特許は、成立した後に訴訟が起きて泥沼のような長期戦に陥る
だけです。
日本人特有の丁寧な仕事の結果がこのような状況を生んでいるわけです。
#まぁ、それにしても審査期間は長いと思うのだがAC
(審査請求してから、そもそも審査が始まるまで現在24~27ヶ月掛かっている。それまでは棚の上に積まれている)
Re:日本の特許庁の審査は適切でしょう (スコア:1)
それって、特許庁の人員が足りてないって事でしょうか?
Re:日本の特許庁の審査は適切でしょう (スコア:3, 参考になる)
新規の出願に関して審査請求可能な期間が”3年”に改められました。
その結果、旧法準拠での期限ぎりぎりの駆け込み審査による審査請求と、新法
準拠による通常の審査請求が同時期に集中することになり、人員が足りなくなる
状態が一時的に発生しています。
元記事の18年掛かったというトピックスですが、この元となった特許、一体
何時の時点で審査請求を行ったのでしょうね?(多分旧法での出願でしょうから、
7年間手元にもてたはずです)
特許出願をするだけすれば、他社に対する牽制や脅しになります。下手に審査請求
を行うと、権利範囲が狭められる可能性もありますから、むしろ審査請求を早期に
行わない方が良いという考え方もあるのです。
その結果、そうした権利が確定していない特許を早期権利化させるため、審査請求
可能期間が7年から3年に短くなったわけですが、その副作用として一時的に審査
開始となるまでの期間が延びてしまっています。
任期付き審査官等を募集するなどして、対策は行っているようですが解消するのは
まだしばらく掛かるようです。
Re:日本の特許庁の審査は適切でしょう (スコア:3, すばらしい洞察)
> 審査請求してから、そもそも審査が始まるまで現在24~27ヶ月掛かっている。
> それまでは棚の上に積まれている
このような状態になっているのは待機案件が相当数溜まってしまっていて、審査は基本的に古いものから行われるからです。請求可能期間の短縮は特許法の平成11年度改正によるものですが、それ以前からもともと新規に審査請求が為される分量(つまり案件の増加量)に審査の処理能力がなかなか追いついていかず、案件が溜まりがちだったという背景があります。人員の増加や審査の効率化などによってようやく追いつき始めたところへ件の駆け込み請求が集中して、審査請求件数が大幅に増加してしまいました。特許庁の統計資料 [jpo.go.jp]によると以下のようになります。資料中の「ファーストアクション件数」が審査に手を付け始めた案件の件数、「ファーストアクション期間」が審査請求が為されてから審査開始までの期間になります。
年 : 審査請求件数 : 審査を開始した件数 : 請求から審査開始までの期間
1997 : 205,300 : 183,744 : 21ヶ月
1998 : 208,392 : 216,015 : 19ヶ月
1999 : 217,389 : 203,117 : 19ヶ月
2000 : 261,690 : 191,131 : 21ヶ月
2001 : 253,826 : 196,288 : 22ヶ月
2002 : 237,345 : 215,288 : 24ヶ月
2003 : 243,836 : 226,420 : 25ヶ月
2004 : 328,105 : 234,109 : 26ヶ月
2005 : 396,933 : 243,548 : 26ヶ月
請求可能期間の短縮が実施されたのが2001年10月でして、2000年と2001年の増加が旧法下での駆け込み請求に相当します。2004年からの急増は短縮された期間の施行に対応(2001年段階で出願された特許は審査請求の期限は2004年になる)と言われています。もっとも、ここまで急激に増加した理由については正直ピンと来ないのですが。
待ち時間を短くするため、すなわち待機案件を減らしていくための最も簡単な方法は審査する人員を増やすことですが、一時的な案件の増加に対して無闇に正規(常勤)の審査官を増やしてしまうと将来の人余りを生み出すことにもなってしまうため、任期付きの調査員や審査官によって乗り切ろうとしているわけです。
ですが人数を多少増やした程度では処理能力の向上にも限度があるわけで、今後待機件数が減少に向かうとしても、審査開始までの期間が十数ヶ月というレベルに戻るのにさえ、相当な時間がかかるのではないかと思っています。
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ちなみに余談になりますが、2004年度実績で審査官1人あたりの処理件数は
日本:205
米国: 83
欧州: 42
です。つまり待ち時間は長いけど審査官も頑張ってるんですよってことで。はい。
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元関係者みたいなものなんですが、まぁIDでいいや。
Re:日本の特許庁の審査は適切でしょう (スコア:1)
日本人が頑張っているというよりは、審査官が根本的に足りてないのでしょう。
任期付き審査官を雇う以前に、常勤審査官を3倍ぐらいにするのが筋なのでは。
Re:日本の特許庁の審査は適切でしょう (スコア:0)
また、特許庁にかかる費用は幾らなんでしょうかね?たぶん、総費用自体は、日本とそれほど変わらないのではないでしょうか?
日本人の場合、質の高さを求めるから時間がかかるのだと思います。社会全体のことについて、速さと質をどうバランスさせるかを良く考えてみるべきでしょうね。
Re:日本の特許庁の審査は適切でしょう (スコア:1)
どうせ過渡期措置として任期付き審査官を雇うのですから、
一時的に下がるのは同じです。
任期が終わって十分に経験を積んだその人たちを恒久的に
雇う選択があるはずです。
世の中に審査官ができる程度に優秀な人材はまだまだいます。
人を増やせないのは単に予算が無いからです。
速さと質をどうバランスさせるかの問題は予算の枠が一定の場合の話で、
そもそも国の特許に掛ける予算配分が間違っているのではないでしょうか。
知的財産立国と自らを称するなら必要なことはするべきだと思うのですが。