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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
厚生労働省は白目 (スコア:1)
口にするときには、「1合」という単位ではなく、ワクチン「?」単位とか、抗原「xx g」となるように、非組み替え米やデンプンで「調合」したレトルト品にするよう要求されると思われます。
Re:厚生労働省は白目 (スコア:2, すばらしい洞察)
# 日本でコレラなんか流行しないし、しても普通のワクチンで十分でしょ
Re:厚生労働省は白目 (スコア:2, 興味深い)
同様の「植物をワクチン貯蔵庫に使う」アプローチは複数有るのですが、実際に人間での研究まで辿り着いたのが「じゃがいも」です。ただ、生で食べなきゃダメなのだそうで … 不評だそうです。現在トマトを使う方向で改良をしているようですが、まだ結果についての報道は無いみたいです。
ポマトってかわいい名前だね♪ (スコア:1)
「ポマト」っていうジョーク作物は結構昔からありますが、
こうすれば一躍脚光をあびる優れた農作物になるかもしれません。
Re:厚生労働省は白目 (スコア:0)
日本を含めた先進国も視野に入れてるような感じですね。
針刺しが要らないワクチンは日本でも需要があると思いますし。
ただ、遺伝子組み換え食品に過剰反応してるうちは、日本では普及しないでしょうが。
Re:厚生労働省は白目 (スコア:3, 参考になる)
ここでいう「コレラ菌の毒素の一部」というのは、コレラ毒素のBサブユニットってものです。
コレラ毒素は、A1B5型毒素(AB5毒素)と呼ばれるタイプに分類される、タンパク質性の毒素です。毒素としての活性を担ったAサブユニット(活性サブユニット、active subunit)1分子と、毒素の標的となる細胞に結合してAサブユニットを細胞内に侵入させる役割を持ったBサブユニット(結合サブユニット、binding subunit)5分子で、一つの毒素複合体が形成されてます。
毒素のくわしい働き方については、以前ウィキペディアのコレラ菌の項目 [wikipedia.org]に書いたんで、そちらを参照してもらった方がよいかと思いますが、ここでポイントになるのは、コレラ毒素の活性本体はあくまでAサブユニットであり、その酵素活性(ADP-リボシル化)に依存してます。だからBサブユニット単独であれば、コレラの「激しい水溶性下痢」を起こすような作用はありません。一方、コレラに対する免疫には、腸管粘膜などに分泌されるIgGやIgAによる凝集および中和作用が重要なんですが、これは「理論的には」Bサブユニットに対するものでも、全毒素に対するものでも、どちらであっても有効になりえます。なので、Bサブユニットを標的とする、というのはワクチンの安全性の面から言うと理に適った方法なわけです。
実は、コレラに対するワクチンは何種類か(海外で)実用化されてるものはあるんですが、その効果というのは必ずしも優れたものとはいえなかったりします。コレラ菌の死菌を経口的に投与するもの(経口死菌ワクチン)が、もっとも有望視されてるものですけど、それでも持続時間は数年程度ですし、発展途上国では経済的な問題などから十分な投与ができなかったり、という問題点が残されてます。たとえば効力に関しては、コレラ菌の遺伝子のうちAサブユニットだけを欠損させた、遺伝子改変による人為的な弱毒菌を用いるというやり方を進めているところがあったはずです。
それに対して、今回の方法について言うと、Bサブユニットだけを利用している点などから、おそらくは全菌や弱毒菌を使うものと比べると効力では劣る可能性があるかと思います。ただ米を用いているので、コレラの集団発生がしばしば問題になる、難民キャンプなどに対しては、食料支援と同時にワクチン投与を行えるという点では大きなメリットがあると言えるかと思います。もちろん「遺伝子改変作物」に関する問題は残りますけど。
Re:厚生労働省は白目 (スコア:0)
あんなのただのファッションですよ。
ワイドショーで「ワクチン米は正義の遺伝子組み換え食品」
みたいなキャンペーン張ればあっという間に形勢逆転です。