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CO2はこの宇宙空間に熱を放出するのを妨げる働きがあります。だから「CO2をださない発電」が必要になっています。
しかしながら、いまある核分裂の原子力発電所では、「燃料」が少ないのはもちろんのこと、とても制御しにくいことがあります。なんでも一度反応を始めたら、燃料がなくなるまで次々に反応してしまうため、制御棒と呼ばれる
こうみてみると核融合の技術もまだクリーンなエネルギーとはいえないようですね。本当の意味でのクリーンエネルギーは風力とか太陽光ぐらいなんでしょうか。
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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
エネルギーの取り出し方 (スコア:1, 興味深い)
とすると、
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:2, 参考になる)
CO2はこの宇宙空間に熱を放出するのを妨げる働きがあります。だから「CO2をださない発電」が必要になっています。
しかしながら、いまある核分裂の原子力発電所では、「燃料」が少ないのはもちろんのこと、とても制御しにくいことがあります。なんでも一度反応を始めたら、燃料がなくなるまで次々に反応してしまうため、制御棒と呼ばれる
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:3, 参考になる)
制御棒は炉心中の中性子量を制御するもので、燃料棒を引き離すものじゃありません。制御棒は原子炉の運転を止める場合に押し込みます。事故の場合にも押し込みますが、それで事故が止められるわけではないですね。
核分裂にしても、必要な条件から外れれば簡単に停止してしまいます。軽水炉の場合、減速剤+熱交換媒体としての水が抜けてしまえば、連鎖反応は停止します。原子炉の事故は、通常核分裂が指数級数的に進行して起こるのではなく、原子炉内の熱的バランスが崩れることによるものです。もし仮に核融合炉が出来たとして、やはり炉内の熱的バランスが崩れることにより核融合炉が吹っ飛ぶという事故が起きる可能性はあるでしょうね。
現用の原子力発電設備から出る放射性廃棄物は、単に使用済み核燃料だけじゃないですよ。核分裂によって発生した中性子に叩かれた原子炉内部の金属の類、これも高レベルの放射性廃棄物になるんです。高温核融合炉で技術的障害となると予想されているのは、単に核融合を起こし持続させる事だけじゃありません。核融合に耐えられるだけの構造体の強度もありますし、大量に発生する中性子に叩かれ出来上がってしまう大量の高レベルの放射性廃棄物をどう処分するか、そういう事もあるんです。
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:1)
こうみてみると核融合の技術もまだクリーンなエネルギーとはいえないようですね。本当の意味でのクリーンエネルギーは風力とか太陽光ぐらいなんでしょうか。
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:0)
それでも分裂炉と比べれば格段に少なくなる筈なので、有望です。
おいおい (スコア:0)
親コメントは不勉強というか中途半端な知識。
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:0)
現在、低放射化材料を開発中。
http://www.google.com/search?hl=ja&q=%92%E1%95%FA%8E%CB%89%BB
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:0)
> この濃縮に鬼の様なエネルギーを使ってる事はご存じの通り。
化学処理して、微細孔から押し出して、
拡散速度で分離するだけですよね。
そんなにエネルギーいるんですかね?
なにか参考文献があったら教えて下さい。
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:3, 参考になる)
ちょっと古い分離法ですが.
確かに微細孔から押し出すだけなんですが.1回のステップでは分離の度合いが小さすぎるため,カスケードと呼ばれる多段化システムを構築します.そうすると製品の濃度に達するまでにかなりのステップが必要となり,システム全体で膨大な数のコンプレッサーなんかが必要になります.よってそれを運転するエネルギーも膨大なものになります.また,この分離方法はもともと不可逆的な分離プロセスであるため,どうしてもエネルギー効率は悪くなります.
しかし,最近は遠心分離法が主流になってきつつあります.
原理はおなじみの遠心分離機と同じです.ようするに筒の中に気体のUF6をいれてぐるぐる高速で回すというものです.
これはガス拡散法に対し,1つのステップでの分離の度合いが大きく,また,可逆的な分離プロセスであるため,気体(UF6)の粘性によって失われる回転エネルギーだけを供給してやればよく(理想的にはですが)必要とする運転エネルギーが小さいという利点があります.
ただし,それでも依然多くの分離ステップ,エネルギーが必要とされ,現時点では軽水炉燃料の生産を行うのに数千~数万の遠心分離機が必要です.
参考文献としてはフジテクノシステムから出ている「高純度化技術体系」という本にいろんな分離法の特徴が出ています.
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:0)
> 必要とされ,現時点では軽水炉燃料の生産を行うのに
> 数千~数万の遠心分離機が必要です.
ええと、遠心分離でも拡散でもどちらでも良いのですが、
軽水炉で使うウラ
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:2, 参考になる)
遠心分離機の効率を上げるためには、遠心分離機の数を増やすか、遠心分離機の回転数を上げるかが必要になりますが、どちらも電力損失が極めて大きいです。そのため、軽量の炭素材料を採用した遠心分離機が開発されていますが(建設コストが高いので電力会社には不評ですが・・・)
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:1)
「そんなに」というのがどの程度のことをさしているのかはちょっとわかりませんが.
まあ,エネルギー収支が取れなくなる(原発の電力全てより分離に要する電力のほうが多い状態)ことには当然ならないと思います.
そういう意味では少ないともいえます.
3%に濃縮というのは確かにそんなたいしたものではないかもしれません(それでもかなり大変だと思いますが・・・).ただし,気体で処理をしているため,処理量を稼ぐことが難しくなっています.現在遠心分離機1台がどの程度の処理量を持っているのかは知りませんが(機微情報かな?)最終的に何トンもの製品を作り上げるためには多くの分離機が必要になる気がします.
Re:エネルギーの取り出し方 (スコア:0)
> ちょっと古い分離法ですが.
アメリカはいまだに、ガス拡散法を使ってるらしいっすよ。
日本の方が進んでるんですね。
・ウランの濃縮加工 [fepc-atomic.jp]
本当に?? (スコア:0)
>なエネルギーを使ってる事はご存じの通り。また、老朽化した
>発電設備の解体や放射性廃棄物の処分、そしてエンジニアリング
>的な問題から起こる低稼働率、こういう事を全て考慮した場合の
>エネルギー収支が大幅にプラスとなる、は、かなり怪しいもので
>す。
鬼のようなエネルギーのせいでエネルギー収支が劇的に悪化するなら天然ウランを燃やせるCANDU炉(カナダ、インドなどで採用)が世界を制覇すると思いますが?廃棄物処理にどれほどのエネルギーがかかるかわかりませんが、他の
Re:本当に?? (スコア:1)
>鬼のようなエネルギーのせいでエネルギー収支が劇的に悪化するなら
...略...
「こういう事を全て考慮した場合のエネルギー収支が大幅にプラスとなる、は、かなり怪しい」と言っています。「こういう事」とは何を指していますか?
>> 核分裂にしても、必要な条件から外れれば簡単に停止して
...略...
>チェルノブイリやJCOのような臨界事故も重要だと思いますが。
JCOの事故は原子炉の暴走だったのですか?チェルノブイリにしても、核分裂反応を昂進させた理由は何だったと言われていますか?そしてチェルノブイリ事故で被害を大きくした最大の理由とは何と言われていますか?
更に言えば、これまでに熱的バランスが崩れを伴わない核分裂反応の異常昂進による原子炉の事故は何件起こっていますか?ぼくの知る限りでは0件です。(ちなみに原子炉で熱的バランスが崩れを伴う核分裂反応の異常昂進事故は2件)
>また炉壁が損傷を受けるとプラズマ閉じ込めが悪化するので、核融合炉では反応度事故もありません。
核融合が異常昂進する事故は無いでしょうね、多分。それを言うなら、現用の軽水炉でも、冷却水抜けによる反応の異常昂進事故はまあ無いですね。同じ事です。それ以外での理由による核融合炉が吹っ飛ぶ事、これが無いとはどの様な根拠で言えるのですか?
>放射化は主に中性子吸収(と核子の叩き出し)によって起こるため
>構造材原子の同位体や原子番号が近いものがほとんどです。
>したがって前述の発熱性核種やプルトニウムのような超ウラン元素
>を含まず、放射能も使用済み燃料に比べ小さいです。
放射能の強さというのは、超ウラン元素であるのかどうかとか、核変換前後の原子番号の差異によるのですか?ウラニウム238は中性子を1つ取り込んで、最終的に(というか一応安定的な)プルトニウム239になりますが、原子量で1つ、原子番号で2つ、ウラニウム238とプルトニウム239は違うだけですよ?使用済み燃料の放射能の強度が異様に高いのは、核分裂生成物のためではないのですか?
>というわけで高レベル廃棄物、とくにプルトニウムのような核種を
>発生させないだけでも核融合は非常に大きなメリットをもつと
>いえると思います。
使用済み燃料から発生する核廃棄物の範疇にプルトニウムは含まれるのですか?大体、プルトニウムの怖さは内曝的なもので、放射性物質自体の怖さとすれば、もっともっと恐ろしいものはゴロゴロあるのですけれど。
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中性子に叩かれた金属の類が高レベル廃棄物というのは、確かに行き過ぎですなあ。これは訂正。
核融合が厄介な核分裂生成物を出さないという点は同意しますが、D-TにしろD-DのHe4+中性子の方にしろ、大量の中性子が出て来る訳ですね。炉外の色々なものが放射能を帯びるだろう事、それも核分裂より一層盛大に、を失念していませんか?
Re:本当に?? (スコア:0)
だから「こういう事」として挙げている事例に対して反する事象を述べているではありませんか?要するにcassandroさんのあげた根拠だけでは弱いと言っているわけです。
それとも「こういう事”全て”」の中に他に大きな要因でもあるのですか?あるのなら教えていただきたいです。
>チェルノブイリにしても、核分裂反応を昂進させた理由は
>何だったと言われていますか?そしてチェルノブイリ事故
>で被害を大きくした最大の理由とは何と言われていますか?
制御棒先端部にによる正の反応度付加と正のボイド反応度係数。