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ロックフェラーって、石油王だよね…
ロックフェラー大学に関しては、石油云々と言うよりも、典型的なアメリカ保守派と見た方が良いかと思います。
温暖化云々というよりももっと広い枠で、アメリカには昔から保守系(共和党)の「小さな政府・最小の規制により自由を最大限尊重する派」と、リベラル(民主党)の「弱者保護および産業の暴走を防止するために適切な政府の介入を用いる派」との対立軸があります。
当然ながら産業界は前者に属し、その流れをくむロックフェラー大学も前者になります。また今回の文章が発表されたウォールストリートジャーナルも、日本で言えばまあ日経のような立ち位置で産業界(保守派)の代弁者ですので、保守側の陣営が保守派としての意見を表明した、という側面が強いと思います。他の方々、特にアメリカの人々は昔からの保守派として知られる方々ですし。(経団連が日経新聞に意見を表明したような感じになります)
まあアメリカでは昔からこの手の「政府による規制」が絡んでくるとすぐに「保守 vs リベラル」の争いになって、「行きすぎた規制は産業を駄目にする!市場における自発的な抑制に任せるべきだ!」 vs 「産業界に任せておくとろくな事にならない!政府が強権を持って規制すべきだ!」の争いになるんで、いつものことっちゃあいつものことです。
今までの同様の争いとしては、フロン規制問題とか、タバコ規制問題とか、海底油田問題とか、鉱山における防染規制問題とか、排ガス規制問題とか、まあいろいろあります。で、最後にはもう何というか元の問題そっちのけで保守対リベラルになります。
ついでに、関連する最近出た面白い本など紹介。
「世界を騙しつづける科学者たち(上・下)」 O. Naomi and E.M. Conway (楽工社)
規制に反対し続ける保守強硬派科学者集団に関する書籍です。同じメンツでありとあらゆる規制に反対する様子を描いています。
非常に面白く、またよく分かる書籍ではあるのですが、以下の点には注意してください。
・本書は恐らくかなりリベラルな立場から書かれています。そのため保守側へはかなり辛辣な書き方となります。
・保守側が初期から強固に反対し、それでも結局保守側が間違っていた事が明らかとなった例が選択されています(まあそういうテーマで本書いてるんだから当然ではあるのですが)。だからといって「保守はいつも規制に反対するけど、結局常に規制した方が正しいんじゃないか!」という結論は間違いです。リベラル側が行きすぎた規制を主張した例も世の中には当然存在します。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
>ロックフェラー大学など 16 人の専門家 (スコア:0)
ロックフェラーって、石油王だよね…
石油と言うよりは保守vsリベラル (スコア:3, 参考になる)
ロックフェラー大学に関しては、石油云々と言うよりも、典型的なアメリカ保守派と見た方が良いかと思います。
温暖化云々というよりももっと広い枠で、アメリカには昔から保守系(共和党)の「小さな政府・最小の規制により自由を最大限尊重する派」と、リベラル(民主党)の「弱者保護および産業の暴走を防止するために適切な政府の介入を用いる派」との対立軸があります。
当然ながら産業界は前者に属し、その流れをくむロックフェラー大学も前者になります。
また今回の文章が発表されたウォールストリートジャーナルも、日本で言えばまあ日経のような立ち位置で産業界(保守派)の代弁者ですので、保守側の陣営が保守派としての意見を表明した、という側面が強いと思います。他の方々、特にアメリカの人々は昔からの保守派として知られる方々ですし。
(経団連が日経新聞に意見を表明したような感じになります)
まあアメリカでは昔からこの手の「政府による規制」が絡んでくるとすぐに「保守 vs リベラル」の争いになって、「行きすぎた規制は産業を駄目にする!市場における自発的な抑制に任せるべきだ!」 vs 「産業界に任せておくとろくな事にならない!政府が強権を持って規制すべきだ!」の争いになるんで、いつものことっちゃあいつものことです。
今までの同様の争いとしては、フロン規制問題とか、タバコ規制問題とか、海底油田問題とか、鉱山における防染規制問題とか、排ガス規制問題とか、まあいろいろあります。で、最後にはもう何というか元の問題そっちのけで保守対リベラルになります。
Re:石油と言うよりは保守vsリベラル (スコア:2)
関連書籍の紹介 (スコア:0)
ついでに、関連する最近出た面白い本など紹介。
「世界を騙しつづける科学者たち(上・下)」 O. Naomi and E.M. Conway (楽工社)
規制に反対し続ける保守強硬派科学者集団に関する書籍です。同じメンツでありとあらゆる規制に反対する様子を描いています。
非常に面白く、またよく分かる書籍ではあるのですが、以下の点には注意してください。
・本書は恐らくかなりリベラルな立場から書かれています。そのため保守側へはかなり辛辣な書き方となります。
・保守側が初期から強固に反対し、それでも結局保守側が間違っていた事が明らかとなった例が選択されています(まあそういうテーマで本書いてるんだから当然ではあるのですが)。だからといって「保守はいつも規制に反対するけど、結局常に規制した方が正しいんじゃないか!」という結論は間違いです。リベラル側が行きすぎた規制を主張した例も世の中には当然存在します。