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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家
多くなってもよいのでは (スコア:3, すばらしい洞察)
HTTP/1.1(RFC2080やRFC2616)が発行されたのはブロードバンドには程遠い時代のことです。
その頃の推奨セッション数が最大2だったとしてそれが現代にそのまま足枷のように残るのはいかがなものでしょうか。
たしかにむやみやたらにTCPコネクションを増やすのはサーバ負荷に対して悪影響を与えますし、お行儀が悪いと感じます。ですが近年WEBサービスを行っているサーバの数も性能も過去に比べ激増しているのでこの傾向は薄まる方向へ向いていると思います。
よほどの大人気サイトでなければ致命的に高負荷になることもないでし
Re:多くなってもよいのでは (スコア:4, 参考になる)
同時に2本接続しても使える帯域が2倍になるわけではないが、次々とリクエストを送ることで、結果的に無通信時間が減り、全体のスループットが向上する。
それなら、「同時接続」しなくても、結果が返ってくる前に次のリクエストを送出して「リクエスト送信」と「結果受信」を並行して行えるようになれば、スループットの向上は見込める。
それが
Re:多くなってもよいのでは (スコア:2, すばらしい洞察)
>「リクエスト?結果受け取り?リクエスト?結果受け取り」を繰り返してたら、待ち時間が
>あるために通信利用率が減って全体でのスループットが落ちるから。
誤解を招く、というか説明が少し足りないようですね。
「待ち時間」がどのような待ち時間なのかが問題です。
毎回接続・切断するのはHTTP/1.0までの話で、現在主流のHTTP/1.1ではKeepAliveに
よって接続を維持したまま複数のデータの取得が出来ますね。
同時セッション数を増やすことでスループットが上がるのは、アプリケーション層の
HTTPのレベルよりも、むしろトランスポート層のTCP/IPレベルですね。
TCP/IPではラウンドトリップタイム(RTT)によって実際の帯域以下にスループットが
下がってしまいます。
「送信して受信確認が来たら次の送信」というようにするので、受信確認のための
待ち時間が大きく響くのです。RTTが大きくなると極端に低下します。
関東に住んでいる人たちは大抵のサーバに距離的に近いため意識する機会が少なく、
忘れがちな話ですが、地方に行くと結構問題になります。
>同時に2本接続しても使える帯域が2倍になるわけではないが、次々とリクエストを
>送ることで、結果的に無通信時間が減り、全体のスループットが向上する。
無通信時間が減ってスループットが上がるというより、使用できる帯域は単純に
2倍になります。もちろん使用回線の帯域が上限となりますが。
大きなRTTによるスループットの低下では、100Mbpsの帯域があっても20Mbpsほどしか
使えないケースもあります。その場合に2セッション同時に通信すれば、40Mbpsくらい
使えるようになります。
この場合サーバ側で問題となるのは、遅いコネクションを多数張られるようになることです。
サーバとしてはさっさと通信を終えて他のコネクションの相手をしたいのに、遅い接続が
大量に滞留すると同時セッションが限界に達してしまい、新たに接続しようとしても
待たされることになってしまいます。
かつて、たった9600bpsしかないi-modeの通信が急増したとき、サーバ管理者、特に
バーチャルホストサーバの管理者は戦々恐々でした。
i-modeコンテンツがあると、遅いi-mode向け通信だけでHTTPのセッション全てが埋まり、
他のPC向けの通信がほとんどできなくなる現象が多発したからです。
これは「大容量の帯域」であっても関係なく発生しました。
現在ではドコモ側もPROXYを改良して対処したようですが。
3車線の高速道路があって、3車線とも併走すれば通行できる車両数は3倍です。
でも、やはり出せる速度に応じて速い車両は右側を走るように分けたほうが
流れは良くなりますよね。
たまに遅い車が3車線ともいて、同じ速度で走っているために渋滞を引き起こす
ことがありますよね。
スーパーのレジでも「大量に買う人(カート)専用」「少量買う人(カゴ)専用」と
分けられているところがありますね。
短時間で処理できる客は短時間で通過させたほうが効率が良いのです。
だから結論としては、「同時セッションを多くしてもいいけど、限度はある。
やりすぎないようにほどほどに」といいたいです。
現実的には、IE, Firefoxの規定値のままが「ほどほど」だと思います。