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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
何がしたいのか (スコア:3, 興味深い)
iPhone発表前夜までにCiscoはAppleに契約書を送っているので、条件はほとんど合意に近いところにあったのではないかと思います。
ところがAppleはiPhoneを発表した上で契約を拒絶です。
もしCiscoが土壇場で受け入れがたい条件を提示してきていたのなら(例えば値段が高すぎるとか)、とりあえず別の名前で発表するとか、発表を延期するとか、という手を取ればいいわけです。
ところがiPhoneという名前で発表してしまったので、もう簡単には後には引けないでしょうし、そうなると足元見られてさらに条件を釣り上げられる可能性もあります。
つまり、Ciscoの条件を受け入れられないのにiPhoneという名前で見切り発車するメリットは全然ないように思います。
いったいAppleは何がしたいんでしょう?
Re:何がしたいのか (スコア:1, すばらしい洞察)
ではないですね。そんなことをするまでもなく発表前から話題でしたから。
むしろ、「Jobsのわがまま」のほうがあたっているような。
「ほかの名前ではだめだ。どうしてもiPhoneでいく!」
社内に彼を止められるものはいなかった。
結果、予想通り大問題に発展。
どこかでみたと思ったら、某電話会社とそっくりな構図ではないか。
#だから発表会場に孫がいたのか?
Re:何がしたいのか (スコア:1, 参考になる)
Cnetの記事を信じれば
> Chandler氏によると両社は検討事項を2、3点だけ残し、8日の20時に打ち合わせを終えたという。そして翌9日、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏はMacworldで講演し、「iPhone」を発表した。
> Chandler氏は「製品発表前に条件に合意してもらわなければならないことを示してきた」と述べ、「許可なく名称が使用されることはないと信じていた。大企業が、自分に権利のない名称を使って新製品を発表するなんて、驚くよりほかない」と続けた。
とあって、交渉それ自体はしてきたし、Mac World直前に合意寸前まで来て
Re:何がしたいのか (スコア:2, すばらしい洞察)
したがって、製品発表の前日の時点で
>検討事項を2、3点だけ残し、8日の20時に打ち合わせを終えた
ということは、これはもうこの時点で交渉決裂ということである。
仮に大筋での合意があったとすると、トラブル発生の可能性を残して交渉を打ち切るだろうか?
実務レベルの些細な内容であれば、それこそ担当者に徹夜させてでも契約締結を間に合わせるはずである。
しかしそれはなかった。なぜか?
それはつまり、残された”検討事項”とは、そのような短時間で合意に至るような内容でもないし、ましてや担当者レベルの事務作業でもなかったということだ。
逆に言えば、残された数点の検討事項こそが双方の主張の核心部分であり、根本的な意見の相違点だったということである。
Cisco社が(Apple側のサインを求めて)送付していたといわれる文書も、恐らくは合意文書ではなく最後通牒の文書だったのだろう。
(「合意するなら当方の要求を呑み、直ちにこの文書にサインして返送しろ。さもなくば、iPhoneの名称の使用は一切認めない。」と)
つまり、事の真相はこうだ。
Apple社、Cisco社とも、相互に歩み寄る可能性を見出すこともできず、交渉は決裂して終わった。
Cisco社は「Apple社はiPhoneという名称を使うことを断念しただろう」と思いつつも、Apple社がどのような製品名で発表するのかを注視していた。
一方Apple社は「強行して争いになっても勝つのは我々だ」と考えていた。そしてiPhoneを発表した。
Cisico社は、あらかじめ準備しておいた訴状を提出し、提訴した。
そういうこと。(たぶん)