by
Anonymous Coward
on 2007年01月29日 23時14分
(#1100811)
学生はケチで貧乏かもしれないけれど、同時に将来の優良顧客の卵も含まれるのみならず、 将来の業務システムの選定や新規市場の開拓にまで影響を及ぼしかねない存在を含む層であり、 彼らを若いうちから自社製品漬けにするためならいかなるディスカウントも辞さない、 というのが現在においても Apple や Microsoft の重要な戦略ではないでしょうか。 教育機関にてオープンソースに触れる人間も今だ少なくはない現在、 シェアの維持や拡大のためには今なお重視されるべき問題です。
自分で買うのは嫌じゃ (スコア:0)
いずれ学内のパソコンもVistaになることを考えると
入手しないわけにもいかないのが辛いところです。
本当なら非常に高価なVistaなんかよりも欲しいものがあったのに。
Officeみたいに通常パッケージのアカデミック版がなぜないんだろう?
Re:自分で買うのは嫌じゃ (スコア:4, 興味深い)
基本的に乗車券の学割やアカデミック版のディスカウントというのは、
映画館のレディースディなどと同じように、企業の価格差別戦略 [wikipedia.org]に基づいています。(慈善事業ってことじゃない!)
これは簡単に説明すると、消費者がある商品に対して支払ってもよいと考える価格(支払い許容額)が
消費者のグループごとに大きく異なり、かつそのグループが客観的に明確に分けられる場合、
『全ての消費者に対して単一の価格で販売するよりも、個々のグループの支払い許容額に
あわせた別々の価格で販売するほうが、最終的な利益が大きくなる』という考えに基づいています。
たとえば、消費者としてAさん、Bさん、Cさん、Dさんの4人がいて、
私が原価0円のウインド渦Vistaを売ろうとしているとします。
・プログラマで仕事に必要なAさんは8万円払っても買いたい
・熱心なゲーマーの会社員Bさんは5万円までなら払う余裕がある
・普通の大学生のCさんは2万円以上払うならMacを買ってしまう。
・情報工学科でオプソがどーだとか言ってるDさんは5000円以上だすつもりはない。
このとき、価格差別をせずに一律価格=5万円で販売しようとすると、
AさんとBさんだけが買うことができ、得られる利益は10万円です。
しかし、ここでアカデミックパックという区分を設けて学生だけ2万円で
買えるようにすると、Cさんも買えるようになり、得られる利益は12万円と増えます。
(このとき、AさんとBさんに2万円で買われないようにするため学生証の提示などを求めます)
これに加えてオプソ房限定5000円といった区分を作れればさらに利益が5000円増えます。
以上が価格差別による利益増加のメカニズムです。
Widows Vistaにアカデミック版が無い理由は、おそらく上の例とは異なり学生だからといって
支払い許容額が他の消費者と比べて大きく異なるようなことがないからだと思います。
(例えば、上の例でA,B,Cそれぞれの支払い許容額が4万円だったとすると学割をする意味はない)
#え?私はモチロンCですよ。Dじゃない。Vineってなんですか食べもの?
ごめんなさい。
Re:自分で買うのは嫌じゃ (スコア:1)
飲み物です。赤とか白とか。:-)
Re:自分で買うのは嫌じゃ (スコア:0)
Re:自分で買うのは嫌じゃ (スコア:1, すばらしい洞察)
将来の業務システムの選定や新規市場の開拓にまで影響を及ぼしかねない存在を含む層であり、
彼らを若いうちから自社製品漬けにするためならいかなるディスカウントも辞さない、
というのが現在においても Apple や Microsoft の重要な戦略ではないでしょうか。
教育機関にてオープンソースに触れる人間も今だ少なくはない現在、
シェアの維持や拡大のためには今なお重視されるべき問題です。
Re:自分で買うのは嫌じゃ (スコア:1)
収入からみて教職員は,学生よりも一般社会人層に該当するでしょうから,
学生と教職員とを一つのグループにくくっている根拠を
支払い許容額によるグループ化だけで説明しようとするのは無理があると思います。
#1100811 [srad.jp]でも述べられていますけれど,http://ja.wikipedia.org/wiki/アカデミックパッケージ [wikipedia.org]に書いてあるような説明の方がしっくりくる感じです。