アカウント名:
パスワード:
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
放射性物質 (スコア:1, すばらしい洞察)
太陽系内の物質分布はある程度規則性があるはずなので、特別な理由が
ないと、それから外れることはないと思います。
それから、何十億年も保持する余熱っていったい...
Re:放射性物質 (スコア:3, 参考になる)
>なぜEnceladusだけに放射性物質がそんなにたくさんあるのでしょうか。
そんなにたくさんあったわけではなくて,初期にAlとFeの短寿命の放射性同位体(半減期100万年ぐらい)
が急速に崩壊&潮汐力などの熱で融解,重元素が中心部に集積される.
中心に集まったことにより以後の他の放射性物質の熱が効率よく内部に貯め込まれて,現在でも内部は
だいぶ熱い状態をキープしている,という感じのようです.
地球ぐらいのサイズだともともと保温がかなり効いてるんですが,Enceladusクラスのサイズだと
その大きな比表面積からもっと早く冷えているはず,というのが,実は一旦溶けることによって熱源が
中心に集まりほどよく保温されることで今でも中心部は熱いんだよ,という感じでしょうか.
>それから、何十億年も保持する余熱っていったい...
上にも書きましたが,もっとゆっくり崩壊する同位体分の熱も加わっています.
Re:放射性物質 (スコア:0)
Re:放射性物質 (スコア:3, 参考になる)
1. 惑星とかの大きな天体 -> 元からコアは熱くて当たり前
2. 普通の衛星 -> 惑星と同じくコアは熱くても不思議じゃない.特に大天体の近くでは.
3. 十分小さな天体 -> 最初熱くてもすぐ冷えるから冷たい
4. 程よく小さい孤立した小惑星 -> 最初熱くてもすぐ冷えるから冷たい
5. 程よく小さくかつ大天体の近くを回る小惑星 ->最初に溶けて熱源が集中,かつ潮汐力等で
追加の熱ももらえるから今でも熱い(冷たいという昔の予想を裏切る観測結果)
となるわけで,偶然5番に当てはまるような天体はそもそも少ないのでは?
#1,2,3,4はたくさんあるわけで.
Re:放射性物質 (スコア:1)
地球型の惑星の場合、主な地熱源がコア部分の核分裂反応であると仮定した場合、核分裂が終わってしまって「ただの岩の塊」になってしまっている場合って結構ありそうだし、
木星・土星型のガス惑星の場合、そもそも十分な質量が中心部にあつまらなかったりして、恒星のような持続した核融合反応を維持できなかったから惑星(恒星の周りをまわっているかどうかはともかく)の位置に甘んじている場合が多いのではないかと思うのですが…
つまりは、大きさとかよりは中心部で核分裂/核融合反応が持続しているかどうかで惑星が熱を持っているかどうかの大半は決まるのではないかと思うんですけど。
# 勿論、太陽のような活発な恒星の周りを回っている水星のような例外は沢山あるわけですけど…
この衛星の状況を詳しく調べることによって、我々人類や多くの生物が生きることが出来ている地球という惑星が類まれな・たくさんの偶然が重なったからこそ存在しているものであるか、意外とありふれた存在のひとつに過ぎないのかどうかという宗教にも深く関わる命題の答えに触れられるかもしれませんが…
Re:放射性物質 (スコア:1, 興味深い)
(理由としては大気が薄いことが挙げられている)
サイズに関係なく、大気をどれだけ持つことが出来たか、がその後の運命を分けるのかも知れないよ。
今回は衛星でも大気が十分にあり、+熱供給がある程度あれば、水が液体であり得る例なのでは。