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地球シミュレータや京速はいわゆる全国共同研究施設であり、アプリ開発者である研究者の多くが この環境を想定してプログラムを書くことになるため、HPCリテラシの啓蒙という意味でも重要な位置づけになります。
既存アプリが高速に動く・あまり頭使わなくても高バンド幅、低遅延システムの力技で乗り切れるから ベクトル機でいくね?
ミドルウェア、開発環境、そしてアプリ開発者の育成という視点で考えると、 「スケールアウト」的な性能向上と普及の進むクラスタ形HPCを採用したほうが つぶしが利くといえます。
もちろん優秀なハードウェア技術に裏打ちされたベクトル機にはソフトウェア側で どうがんばっても太刀打ちできない面もありますから、 市場規模の小さいHPC分野において国がその一端をサポートすることも重要と思っています。
#このあたりの議論は「イノベーションのジレンマ [cnet.com]」のモデルが当てはまりそうな気がしてます。
なぜそこまでベクトル機を目の敵にするわけ?
裏があるとしか思えんねぇ
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「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」
HPCの「破壊的イノベーション」 (スコア:1, すばらしい洞察)
地球シミュレータや京速はいわゆる全国共同研究施設であり、アプリ開発者である研究者の多くが この環境を想定してプログラムを書くことになるため、HPCリテラシの啓蒙という意味でも重要な位置づけになります。
っていう主張は、「HPCベンダ・システム開発者はアプリ開発者に優しい環境を提供すべき」という意味で確かに正論です(つってもベクトル機だって専門技術者によるチューニングは不可欠だけど)。 しかし、「スケールアップ」形の性能向上が今後大きく望めず、特殊なアーキテクチャであるベクトル機を、今の優良顧客である既存HPCユーザの"現状速いから"という声だけで「教育の場」でもある「共同研究施設」で採用というのはちょっと近視眼的ではないかと私は思っています。ミドルウェア、開発環境、そしてアプリ開発者の育成という視点で考えると、 「スケールアウト」的な性能向上と普及の進むクラスタ形HPCを採用したほうが つぶしが利くといえます。
もちろん優秀なハードウェア技術に裏打ちされたベクトル機にはソフトウェア側で どうがんばっても太刀打ちできない面もありますから、 市場規模の小さいHPC分野において国がその一端をサポートすることも重要と思っています。
#このあたりの議論は「イノベーションのジレンマ [cnet.com]」のモデルが当てはまりそうな気がしてます。
Re:HPCの「破壊的イノベーション」 (スコア:1, 興味深い)
HPCは戦略的な産業育成が必要な分野のひとつではないかと最近考えている。
同様の産業に航空機(特にエンジン)とか、宇宙開発(ロケットとか)があると思う。
これらは先行開発の企業や国がほぼ独占的にマーケットを支配している。
航空機産業がもっとも良い例だと思うが、BoeingとAirbusの2社でほぼ独占しとる。
そして、一番の問題は他企業や他国が自主開発をする機会がほとんど無いことだ。
#気配を察知されると圧力でもかかるんじゃねーか?
寡占が確定した段階で、他の参入が難しくなるので、延々と搾取されるようになるわけだ。
これを阻止するためには初期段階で赤字を覚悟してでもトップレベル
を維持する必要があるだろう。
Re:HPCの「破壊的イノベーション」 (スコア:1)
ボンバルディア、エンブラエル、ロッキードマーチンも忘れないでください。
とくにロッキードマーチンは、技術的なレベルは極めて高いと思いますよ。
あと、航空機のエンジンは、ボーイングやエアバスじゃなく、GEやロールスロイスが作っていると思うのですが。
箱物投資 (スコア:0)
LINPACKが大規模HPCシステムの実性能を反映しないってことは明らか。現在TOPを占めるBlueGeneは応用分野が狭すぎる。
そうじゃないというなら、TOP500リストの上で21位、国内で地球シミュレータの次に高速な、国内第3位のLinpack性能を持つ、産総研のBlueGeneでどんな計算をやっているのか調べたらどうだろう。
本当に産業競争力強化なんて事を言うなら、日本の輸出競争力のある超優良企業が開発に利用するアプリのほとんどは欧米ISV製であるということを直視すべきだ。
ソフト開発力を改善する手段を考えなければ、単なる箱物投資に終わり、ただコンパイル実行を行うだけの研究者が生まれるだけだ。
Re:箱物投資 (スコア:1, 興味深い)
>ほとんどは欧米ISV製であるということを直視すべきだ。
開発に出遅れて、デファクトスタンダードを取られてしまったから
いまさら開発する意味が無い、ということでしょう。
だから、ハードの部分は少なくともそうならないように自主開発の芽を残しましょう、ってことですよ。
ちなみに、TOPレベルの計算機=TOP500の上位(Linpack高性能)ではない。
台数増やせばLinpackならば数値を稼げるが、実用アプリで役に立たないのは仰るとおり。
実用性能を向上させるには
・CPU単体の性能を高く設計する
・CPU間の通信性能を上げる
の二つがあるわけで、その両方で(当時の)最高水準を大幅に更新したから地球シミュレータはすごかったんだな。
今回の京速計算機もたぶん、そっち方向の設計思想で行くはずだ。
それならば十分意味がある。
ところで、先述の欧米製のソフトだが、並列化の対応が現在の重要な問題となっている。
スパコンやPCクラスタの性能が上がっても、並列効率が悪く、台数効果は10台程度で頭打ちだ。
その辺を踏まえて、文科省ITプロジェクトあたりでソフト開発をしているようだぞ。
#いいものかどうかはしらん
Re:HPCの「破壊的イノベーション」 (スコア:1)
産業に結びつけたいならば,計算に使えるGPUでも開発したらいいと思う。
(x86のプロセッサ開発は無理そうだから)
それと,OpteronかCoreでも10万個ぐらい買ってきて,クラスタを作ると良いと思う。
もちろん,GPUは一般に発売する。
そうでないと,単なる理学系の実験装置にしかならないかな。(それでも,まあいいけれどもね)
Re:HPCの「破壊的イノベーション」 (スコア:0)
なぜベクトル機を潰したがるのか分からんよ
他の人の書き込みでも、ベクトル機とスカラー機の得手不得手は語られているし
理研のシステムでも複合で行くわけだろ?
繰り返して言うけど、なぜそこまでベクトル機を目の敵にするわけ?
裏があるとしか思えんねぇ
Re:HPCの「破壊的イノベーション」 (スコア:0)
Re:HPCの「破壊的イノベーション」 (スコア:1)
ベクトル型スーパーコンピューターの将来は?(上) [goo.ne.jp]。
ベクトル型が求められる分野にクラスタを 10万台・100万台突っ込んでも、
通信待ちで寝ているだけだから、ピーク性能や LINPACK は
速くても、実効速度は上がらない。
TomOne
Re:HPCの「破壊的イノベーション」 (スコア:0)
米国がCrayを残しているのも意味があることだよ。
#別AC