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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
Windows で勘定系を動かしたのは新生が先 (スコア:5, 参考になる)
で、今回のタイトルをみておかしいと思ってプレスリリースを読んだところ、
百五のシステムは、Windows「とSQL Server」を基盤にした勘定系システムが世界初だということだそうです。
新生のほうはどうやら Oracle みたいですから、むしろ今回強調すべきは SQL Server の部分でしょう。
#ところで新生のほうは、その後DBサーバの一部に Linux を入れているみたいです。
Re:Windows で勘定系を動かしたのは新生が先 (スコア:2, 参考になる)
Windowsで取り扱っているのはパワーフレックス口座まわりだけです。
新生銀行のルーツは利付金融債や割引債などの発行により資金を調達し、
超大型融資を専門にするホールセール専門の長期信用銀行であり、
百五銀行のように小口を含む預金者から預金を集め、小さい資金でも融資をして、
外国為替業務も行い、内国為替も大量に取り扱い、
手形や小切手も大量に取り扱い、
口座振替も大量にある普通銀行とは
システムの規模も負荷も全く異なります。
百五銀行はWindowsによるフルバンキングの勘定系としては世界初で、
大方の予想とは異なり、無事に稼働を始めたことに銀行関係者はみんな驚いているわけです。
Re:Windows で勘定系を動かしたのは新生が先 (スコア:1)
しかし、新生の預金残高は5兆円弱、百五は3.5兆円弱ですし、従業員数も2,000人規模で同じ程度です。
口座数も100万~200万のオーダーのようですし、そもそも破綻以後新生は個人向けリテールに力を入れていて、
商品の充実度などは地銀以上でしょう。
百五銀行は普通銀行ではありますうが、地銀なわけで、
システムに方向性が違うといっても、規模を外部設計に比較したときにそれほど違うとしたら、
何が要因なのでしょうか。
Re:Windows で勘定系を動かしたのは新生が先 (スコア:1, 参考になる)
(1)個人のサブ口座
(2)世帯の家計を預かるメイン口座
(3)企業の口座
(4)睡眠口座(休眠口座)
(1)は1ヶ月に1回動くかどうか
(2)は1ヶ月に5~20件くらいの動きがある。
(3)は企業規模や業種によって大きく異なりますが、最低でも数十件で、多いところは数千件になります。(数千件になる前に口座を複数持つ場合が普通ですが)
(4)全く動きません。動くのは利息を付けた時だけ。
内国為替に至っては、給料を振り込む大企業などでは、1回の給料でアルバイトも入れると1企業あたり数千から数万件の為替を発信しなければなりません。
新生銀行の場合、企業顧客で給料の発信に使用するケースがあるのかどうかすらわからないレベルだと思います。
同様に給与振り込みを受ける側は、企業が銀行を指定するのが一般的であり、新生銀行が指定されるケースは皆無といってもいいレベルでしょう。
新生銀行に給与振り込みが入るのは、社員が給与振込口座銀行を自由に指定できる企業や公務員くらいです。
給与振り込みにしても、口座引き落としにしても、資金が多く動くのは月末付近であり、
商売にからむ資金が多いほど、処理量は月末付近に偏ります。
つまりシステム規模を考える場合、口座数や顧客数もパラメータの1つですが、
やはりトランザクション量やその偏り具合で考えるのが妥当といえると思います。
トランザクション量で考えた場合、新生銀行のそれはかなり少なく、偏りも少ないと予想されます。