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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
宇宙へ行く為のプラチナチケット (スコア:5, 興味深い)
今日に至ったのでしょうか・・・・。
かつて、筑波宇宙センターの一般開放で「まいど1号」は
打ち上げるロケットの確保が難しくて今のところ目処が立たないと
こぼしていたJAXA関係者がいたのを覚えています・・・。
それが、身内のJAXA/ISASですら、ミッション構想から打ち上げに至るのに
最低10年(あの「はやぶさ」は20年近い歳月が掛かった)掛かると
言われている中、昨年H2Aのピギーバック打ち上げに、一般公募で
ペイロードを募った事は驚きでしたが、更に驚くのは打ち上げ
費用が無料であった事で、これは日本国内で宇宙開発に携わろうと
している方や団体には大きな朗報だったはず。
相手方には日本語が通じますし、何よりもすべて国内で完結するのも
ありがたい事と思います。
大学は研究や教育でキューブサットを開発しても、打ち上げる手段が無く、
あっても海外で費用は高価で、打ち上げる機会は相乗りの衛星次第で
いつになるか不明瞭。そんなわけで開発しても打ち上げる手段や費用が
確保できない為に、衛星が研究室の片隅で眠ったまま、開発に携わった
学生が卒業してしまう事がよくあるとの事。
おまけに海外だと、少しでも安い打ち上げ手段を求める大学や組織を狙って、
詐欺同然のロケット斡旋をする悪徳企業(詐欺師)もいるそうです。
民間での宇宙開発や教育を取り巻く打ち上げ手段に関わる厳しい環境の中で、
今回のH2Aのピギーバック衛星公募はまさにプラチナチケットです。
しかしH2Aも取り巻く状況は厳しく、H2Aロケットを民間移管して、
アリアンスペース社などと提携したりと、商業打ち上げビジネス参入に
色気を見せていますが、色々と制約の多い射場やH2Aの現在の打ち上げ実績程度では、
年間20基程度の商業衛星市場で、仕事はまず取れないでしょう。
しかしながら、H2Aは現在日本の唯一の宇宙への翼であり、大事な存在。
現状ではとても無理な商業利用よりも、今後とも人材育成や技術開発の為に
H2Aの有効活用を願っています。
H2Aと手作り衛星で育った人々が、必ず次世代をリードしてくれるはずです。