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表層に近い内部までの構造はわかったみたいだけど、ケイ酸塩の更に内側の構造は確認できていないのよね。ちょっと朝日が先走りすぎているような気がする。
気がするだけじゃアレなのでPDFを読んで適当にまとめると、
というデータがあって、「観測された表層の厚さと実験による宇宙線照射による影響の厚さが同程度」なので、「それより深い層であるケイ酸塩の層は、宇宙線照射の影響を受けてないと推定できる」。って事は「ケイ酸塩の層は彗星誕生時の組成を保ってる可能性がそれなりにある」って事で、さらに言えば「彗星は太陽系誕生頃に誕生した可能性が高い」わけで、そんじゃあ彗星とっ捕まえて「1mぐらい掘れば太陽系誕生時ごろの物質が手に入るかもしれない」って流れなのかな?
基本的には
「1mぐらい掘れば太陽系誕生時ごろの物質が手に入るかもしれない」
ということで良いと思います. ただ, 彗星のような小さな不定形天体では, もっと大きく球形の天体の様に自己融解・再構成という過程を経ていないとも考えられるわけで. そうすると1m掘っただけの所と100mぐらい堀進んだ所で大きな構造的な差異は無い可能性はあります.
彗星はよく「汚れた雪玉」に例えられるわけですが, それと対比させるなら大型天体は冷蔵庫で凍らせたキューブアイスでしょうか. キューブアイスを見てみると凍るタイミングによって透明な外層と気泡などが混ざった内層という構造がありますが, 雪玉ではそうした構造を持たず均質です. むしろ雪玉の中に石を入れてあって, 個々の彗星毎に中の構造は変わっていると考えた方が良いでしょうか. 例えばハレー彗星 [cgh.ed.jp]の様に特定のスポットからガスを出していたり分裂や増光などの彗星のふるまいは, 彗星の内部構造の不等性を示していると思います.
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
内部までわかったのかな? (スコア:4, 参考になる)
表層に近い内部までの構造はわかったみたいだけど、ケイ酸塩の更に内側の構造は確認できていないのよね。ちょっと朝日が先走りすぎているような気がする。
気がするだけじゃアレなのでPDFを読んで適当にまとめると、
というデータがあって、「観測された表層の厚さと実験による宇宙線照射による影響の厚さが同程度」なので、「それより深い層であるケイ酸塩の層は、宇宙線照射の影響を受けてないと推定できる」。って事は「ケイ酸塩の層は彗星誕生時の組成を保ってる可能性がそれなりにある」って事で、さらに言えば「彗星は太陽系誕生頃に誕生した可能性が高い」わけで、そんじゃあ彗星とっ捕まえて「1mぐらい掘れば太陽系誕生時ごろの物質が手に入るかもしれない」って流れなのかな?
Re:内部までわかったのかな? (スコア:2, 興味深い)
基本的には
ということで良いと思います. ただ, 彗星のような小さな不定形天体では, もっと大きく球形の天体の様に自己融解・再構成という過程を経ていないとも考えられるわけで. そうすると1m掘っただけの所と100mぐらい堀進んだ所で大きな構造的な差異は無い可能性はあります.
彗星はよく「汚れた雪玉」に例えられるわけですが, それと対比させるなら大型天体は冷蔵庫で凍らせたキューブアイスでしょうか. キューブアイスを見てみると凍るタイミングによって透明な外層と気泡などが混ざった内層という構造がありますが, 雪玉ではそうした構造を持たず均質です. むしろ雪玉の中に石を入れてあって, 個々の彗星毎に中の構造は変わっていると考えた方が良いでしょうか. 例えばハレー彗星 [cgh.ed.jp]の様に特定のスポットからガスを出していたり分裂や増光などの彗星のふるまいは, 彗星の内部構造の不等性を示していると思います.