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現行の Google Docs は HTML 3.2 以前を髣髴とさせる「リッチテキストエディタ」に過ぎず、構造化された文書による編集なんてものは望むこともできず、当然ながら構造化された文書にスタイルを適用してレンダリング結果を調整する、なんて芸当は全くできません。
Google Docs の編集機能は、ほとんど Microsoft Outlook Web Access のエディタ機能程度で、メモ帳の代わり程度にしかならないですから。
まともな文書の編集ともなると転送量も半端ではなく、編集過程を考慮すると OOo を X forward over SSH (with compress) で利用していた方が転送量が小さく済むのではないか、と思いたくなります。
また、Ajax ベースで行うには処理負荷を考慮するとかなりきついものがあります。A4 数百ページの文書に対してリアルタイムにスタイルを変更して適用、もちろん目次とかも自動挿入でスタイル選択可能ね、なんてことをやったりしたら、それこそ速いとされる Firefox の JavaScript エンジンでも数分どころじゃない時間がかかるのではないでしょうか。
HTML の視覚表現を埋め込む方法での編集レベルで十分というニーズには答えられたとしても、Microsoft Word や OpenOffice.org Text Writer のターゲットの一部にしかリーチしない製品にしかなりませんよ。
また、オフライン利用や印刷サポート等は考慮していますか?
Word (というか、まぁ、OOo Text Writer) として考えたときにでも、大半のニーズがそれである、というのは否定しません。ささっと書きたいときにスタイルを一々定義するのは面倒ですし。
# そんなの OneNote でいいじゃんとか思ったりしますが、それはまた別の話として。
が、OOo という "Office Suite" に、そうした軽量のバージョンが含まれるのであれば両方のニーズに応える形として存在する事になるので問題はないと思いますが、OOo Text Writer を置き換えていいだろ、というのは一方の重要なニーズを捨てる事になるのでどうかな、と思います。
たとえば PDF なんかの文書を見たときに "しおり" 情報があれば、文書内で容易に目的の部分を探し出しやすくなりますし、構造化された文書ではこうしたアウトライン情報は普通に持っています。Word/OOo に限らず、HTML ですら持っています。
しかし、Google Docs はこうした情報すら持てないのですよね。そして、こうした構造情報を持つことで、明らかに転送量は文書のみよりも肥大化しますし、Google Docs のようにサーバから受け取ったコンテンツをそのまま表示するだけで済む、という形からも外れます。
本来文書構造の保持とスタイルシートによるレンダリングは非常に相性のいいものなのですが、動的にスタイルを編集して……となると、CSS2 レンダリングエンジンの実装差異上の問題もありますが、途端に辛いものとなるように思われます。
# ためしに Word 2007 で PDF 形式保存したらしおり情報が出力されなくて凹んだり。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家
もうめんどくさいよ (スコア:0)
切り替えた方が良いと思うんだけどな。大艦巨砲主義の
M$の真似をやってどうするのよ?って思っちゃうんだけど。
このままだと先細りのような気がする。
Re:もうめんどくさいよ (スコア:3, すばらしい洞察)
現行の Google Docs は HTML 3.2 以前を髣髴とさせる「リッチテキストエディタ」に過ぎず、構造化された文書による編集なんてものは望むこともできず、当然ながら構造化された文書にスタイルを適用してレンダリング結果を調整する、なんて芸当は全くできません。
Google Docs の編集機能は、ほとんど Microsoft Outlook Web Access のエディタ機能程度で、メモ帳の代わり程度にしかならないですから。
まともな文書の編集ともなると転送量も半端ではなく、編集過程を考慮すると OOo を X forward over SSH (with compress) で利用していた方が転送量が小さく済むのではないか、と思いたくなります。
また、Ajax ベースで行うには処理負荷を考慮するとかなりきついものがあります。A4 数百ページの文書に対してリアルタイムにスタイルを変更して適用、もちろん目次とかも自動挿入でスタイル選択可能ね、なんてことをやったりしたら、それこそ速いとされる Firefox の JavaScript エンジンでも数分どころじゃない時間がかかるのではないでしょうか。
HTML の視覚表現を埋め込む方法での編集レベルで十分というニーズには答えられたとしても、Microsoft Word や OpenOffice.org Text Writer のターゲットの一部にしかリーチしない製品にしかなりませんよ。
また、オフライン利用や印刷サポート等は考慮していますか?
Re:もうめんどくさいよ (スコア:0)
リッチテキストエディタ程度の用途にしか使われてないのでは?
オフライン利用や印刷サポートは重要でしょうけど。
Re:もうめんどくさいよ (スコア:1)
Word (というか、まぁ、OOo Text Writer) として考えたときにでも、大半のニーズがそれである、というのは否定しません。ささっと書きたいときにスタイルを一々定義するのは面倒ですし。
# そんなの OneNote でいいじゃんとか思ったりしますが、それはまた別の話として。
が、OOo という "Office Suite" に、そうした軽量のバージョンが含まれるのであれば両方のニーズに応える形として存在する事になるので問題はないと思いますが、OOo Text Writer を置き換えていいだろ、というのは一方の重要なニーズを捨てる事になるのでどうかな、と思います。
たとえば PDF なんかの文書を見たときに "しおり" 情報があれば、文書内で容易に目的の部分を探し出しやすくなりますし、構造化された文書ではこうしたアウトライン情報は普通に持っています。Word/OOo に限らず、HTML ですら持っています。
しかし、Google Docs はこうした情報すら持てないのですよね。そして、こうした構造情報を持つことで、明らかに転送量は文書のみよりも肥大化しますし、Google Docs のようにサーバから受け取ったコンテンツをそのまま表示するだけで済む、という形からも外れます。
本来文書構造の保持とスタイルシートによるレンダリングは非常に相性のいいものなのですが、動的にスタイルを編集して……となると、CSS2 レンダリングエンジンの実装差異上の問題もありますが、途端に辛いものとなるように思われます。
# ためしに Word 2007 で PDF 形式保存したらしおり情報が出力されなくて凹んだり。