「インドネシアが鳥インフルのウイルスに知的財産権を主張」記事へのコメント

製薬メーカーは死の商人

[hpn_smile (11442)]

「病気の克服」という共通の目的に協力しているのに、
先進国の製薬メーカーは...
　・原料を安く買い叩いておいて、
　・足下を見て高く売りつける。
...から不満が出てるわけで。

妥協するポイントは...
　・原料を高く買ってくれ
　・安価に売ってくれ
...なわけです。
リンク元にある
> ５月のＷＨＯ総会でワクチンを公平に供給する体制を構築することを確認した
は後者の事で、今回のタレコミの話は前者の事。
（ウイルスの知的財産権が欲しいわけではなく、）ワクチン作成に協力している
正当な見返りを得るための（奇）策の一つでしょう。

# 知財をもつなら賠償うんぬん...とか、馬鹿げた意見が

Re:製薬メーカーは死の商人

[Anonymous Coward]

このへんはワクチンに限らず、ちょっとややこしい話が絡んでくるんですよね。薬価の国家間格差とか。

いわゆる途上国で薬を安く供給すると、それを先進国で高く売りさばこうという連中が（先進国側、途上国側問わず）出てきてしまったり。製法公開によって、作られたはいいけれども十分な品質管理がなされてない粗悪品が広まったり（実際、必須医薬品では問題になった）。
実際、製薬メーカー側にとってみると新薬開発ってのは常に大バクチなものなので、成功した新薬一つの陰には、使い物にならなかった候補が何十となく転がってます。薬の開発ってのはそういう類いのものなので、ものになった新薬一個の開発費を取り戻しただけでは絶対にペイできず、会社としてやっていけないという構図がある。また一方では、まだまだ新薬の必要な病気というのが存在する以上、製薬メーカーには新薬を開発していってもらわにゃならず、潰れたり、（リスクの大きい）新薬開発をやめてもらっても困る、と。