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一般的にこのような技術は剥離制御と呼ばれています. 現実の粘性のある流体での流れは物体の近傍での層流層と, そこから離れた部分の乱流層に大きく分けることができますが, 層流層は流体の粘性によってエネルギ(流体力学ではこれをヘッド [ynu.ac.jp]と呼びます)を失うとカタストロフ的に流れを乱し, 大きな渦を生じます. この渦が失速や騒音, 逆に言えばエネルギ損失の原因となるため, 剥離制御は流体を取り扱う工学分野では最大の問題と言って過言ではありません.
剥離を防ぐにはいくつかの方法があります
といったところが代表的なものです. 後ろの2つは航空機ではまとめて境界層制御 [jal.co.jp]と呼ばれますが, 実用化されているものは後者の吹き出しのみを利用するものがほとんどです.
潜水艦の例も吹き出しによってエネルギを補充するパターンだと思いますが, 冷却ファンなどではそれほど複雑な機構は使えないため, 航空機の隙間フラップの様に高圧側から低圧側にスリットを設けるぐらいがせいぜいでしょう. それも剥離点を設定する設計の難しさ, 実際の製造でスリットの抜きを作るコスト, さらに埃によるスリットの目詰まりを考えると, あまり実用的ではないと思われます.
さてここで今回の毛の話に戻すと, 当事者じゃないので想像にすぎないんですが, 上で説明したような通常の剥離制御ではなくイルカの皮膚と同様な動的な変形による渦の解消を狙っているんじゃないでしょうか? ってところまではいいんですけど, 今回の物についてはちょっと疑問符付きです. 液体と違って気体だとレイノルズ数なんかも全然違いますし, 単純に風量の減少に伴って音量レベルが下がっただけのような気が.
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ソースを見ろ -- ある4桁UID
そういえば潜水艦で (スコア:1, おもしろおかしい)
技術があったように思うのだが、ああいうのは応用できんかね?大掛かりになってしまうのでだめか。
はっ、逆に潜水艦にこの技術を応用と言うのは?
深海を毛むくじゃらの潜水艦が行き交う姿と言うのをぜひ見てみたいものだ。
アートネイチャー、いよいよ軍需方面に進出か?
発毛ス (スコア:5, 参考になる)
一般的にこのような技術は剥離制御と呼ばれています. 現実の粘性のある流体での流れは物体の近傍での層流層と, そこから離れた部分の乱流層に大きく分けることができますが, 層流層は流体の粘性によってエネルギ(流体力学ではこれをヘッド [ynu.ac.jp]と呼びます)を失うとカタストロフ的に流れを乱し, 大きな渦を生じます. この渦が失速や騒音, 逆に言えばエネルギ損失の原因となるため, 剥離制御は流体を取り扱う工学分野では最大の問題と言って過言ではありません.
剥離を防ぐにはいくつかの方法があります
といったところが代表的なものです. 後ろの2つは航空機ではまとめて境界層制御 [jal.co.jp]と呼ばれますが, 実用化されているものは後者の吹き出しのみを利用するものがほとんどです.
潜水艦の例も吹き出しによってエネルギを補充するパターンだと思いますが, 冷却ファンなどではそれほど複雑な機構は使えないため, 航空機の隙間フラップの様に高圧側から低圧側にスリットを設けるぐらいがせいぜいでしょう. それも剥離点を設定する設計の難しさ, 実際の製造でスリットの抜きを作るコスト, さらに埃によるスリットの目詰まりを考えると, あまり実用的ではないと思われます.
さてここで今回の毛の話に戻すと, 当事者じゃないので想像にすぎないんですが, 上で説明したような通常の剥離制御ではなくイルカの皮膚と同様な動的な変形による渦の解消を狙っているんじゃないでしょうか? ってところまではいいんですけど, 今回の物についてはちょっと疑問符付きです. 液体と違って気体だとレイノルズ数なんかも全然違いますし, 単純に風量の減少に伴って音量レベルが下がっただけのような気が.
テニスボールが先輩(re発毛ス (スコア:1, 興味深い)
テニスボールの「植毛」は、まさのその剥離防止用だ、と なんかの本で見たような、、