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特に、スカラ演算部は枯れた技術が多いためか、微細プロセスで作られた低消費電力のマルチコア汎用プロセッサを使って(一次請けで入ってる会社からするとSH4Aのマルチコア品あたりを先行投入する腹積もりなのかな? 他の二社でこの手の用途に使えそうなプロセッサって、今汎用品で売られているもの(かつ海外からライセンスを買わないで作られている物)が殆ど無いような。組み込み用途向けのペリフェラル殺せば別ですが、実際の演算能力とかマルチコア対応とかどうなんでしょ?)、
時代遅れに図体ばかりがでかく、
5年前の機種です。当時としては、ASCIの眷属と比べても普通。
コストパフォーマンスが画期的に最低。
コストパフォーマンスが欲しい人ははなからコモディティクラスタに行くので、カスタムメイドのコンステレーションをやるのは絶対性能の高さを金で買う人。 少なくともTOP500の1位に君臨していた2年半の間は時間を金で買えていたと思います。
システムの発展の余地が皆無
当時として頑張れる最大限を頑張ったので、あの機種ではあれが上限だったと。 ちなみに、BlueGeneだってLもPも「最大構成」は決まっていてそれ以上の拡張はできません。
姉妹機1つ出来ない。
出てます(SX-6~8及びそれらの派生型)が。
BlueGeneとの決定的な違いはそのあたりにあるんでないの?
そうじゃないと思います。というか、ご高説はどっちかというと特定機種の諸元よりは要件寄りなので、雑談にしてもあまり意味のある「違い」の評価には見えませんが。
地球シミュレータに勝つために設計のバランスの大転換を頑張ったのがBlueGeneなので、設計パラメータはあちこち違って当たり前。 その違いについて、設計パラメータのここをこう振ったのが結果にこのように効いている、といった切り方をするのなら、過去に学んで先を読むのに足しになるかも知れない程度の意味があると思いますが。
こうした現実を無視して言葉だけを弄すると、そういう(#1219822)結論がでるのかなぁ
今回の理研の発表では、言葉遊び以上に何かの結論を出せる新しい材料は出ていないと思います。 今までの材料から皆が漠然と感じている「そっちの方向に行くのってどうなんだろう」という懸念に何かの影響を与えそうな材料は、ね。
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開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー
肝心の構成が見えてこない (スコア:0)
キャビアやフォアグラを使ったらおいしい、という以上の考えが出てこない今の状況は絶望的なのではないかと危惧する。
Re:肝心の構成が見えてこない (スコア:3, 興味深い)
GRAPEは「専用回路を使えば世界最高のスパコンができる」なんだから、
「世界最高の部品を使えば世界最高のスパコンが出来る」という考えとメチャクチャ具合いは
たいしてかわりはないと思うけど?
回路構成の工夫で最高性能を出すのはどれもいっしょ。あたりまえ。工夫しないわけがない。
というか、今回のスパコンは世界最高の部品うんぬんじゃなくって、
スカラとベクトルいい所どりのバランスのいい世界最高のスパコンを目指そうじゃないの?
BlueGeneよりも回路の工夫のしがいがありそうだけどなぁ……
完成時の技術レベルを予想して、最先端のものを選んでおくのも当たり前だと思うんだけど。
水と油 (スコア:2, すばらしい洞察)
>たいしてかわりはないと思うけど?
最高級のキャビアとフォアグラと羊羹とカレーライスとラーメンを混ぜれば、
一体何ができるだろう?
# http://yukawanet.com/sunday/kikaku/ramen/ [yukawanet.com]
もしそれで絶品の創作料理を作れたら、そのコックは天才だと思う。
素材が素晴らしいのではなく、素晴らしいのはコックの腕。
>スカラとベクトルいい所どりのバランスのいい世界最高のスパコンを目指そうじゃないの?
スカラとベクトルの悪い所どりになりそうな悪寒。
こんな展開 [hatena.ne.jp]になるんじゃね。
Re:水と油 (スコア:0)
ベクター向きの計算がしたい人はベクターのノードを、スカラ向きの計算がしたい人はスカラノードを使えばいいのでは。
Re:水と油 (スコア:0)
Re:水と油 (スコア:0)
これからは一緒くたに食べるのがトレンドみたいですよ(たとえそれがラーメン羊羹 [srad.jp]であっても)
#AMDのCTOはそんなこと考えてるみたい [mycom.co.jp]ですよ。
#見方によっては、スカラとベクトルでノードが別れているから時代遅れとかいう話になるかもしれん。
Re:水と油 (スコア:0)
これはむしろ
- ラーメン
- 羊羹
- ラーメン羊羹
が載っているメニューがあって、
「ラーメンを食べたい人はラーメンを注文し、羊羹が食べたい人は羊羹を
注文した。そしてラーメン羊羹を注文する人は一人もいなかった。」
という展開に近いかと。
Re:肝心の構成が見えてこない (スコア:2, 興味深い)
確かにLINPACK程度の問題領域ならそのとおりである。
> GRAPEは「専用回路を使えば世界最高のスパコンができる」
確かに重力多体問題に限ればそのとおりである。(DRは分からんけど)
> 「世界最高の部品を使えば世界最高のスパコンが出来る」
いったいどの問題領域で?
ターゲットが絞りきれていない感じがする。
BlueGeneでは実行性能が出ない問題領域は確かに存在するはずで、
そこを目指そうという目的がはっきりしているならやる価値はあると思うが、
それなら複合機にすることに意味はあるのか?
Top500を捨てたくないという政治的目的なら、予算の10分の1でも使って、
世界に認められるTop500に替わるベンチマークの普及運動とか
したらいいんじゃない?
Re:肝心の構成が見えてこない (スコア:1)
スカラを作ってる会社と、ベクトルを作ってる会社が
両方同時に潤いますよ!
# F, H, N...
開発自体に意義がある場合もある (スコア:2, 参考になる)
# と言うか、プレスリリースと別紙くらいは目を通した方が…
特に、スカラ演算部は枯れた技術が多いためか、微細プロセスで作られた低消費電力のマルチコア汎用プロセッサを使って(一次請けで入ってる会社からするとSH4Aのマルチコア品あたりを先行投入する腹積もりなのかな? [renesas.com]
他の二社でこの手の用途に使えそうなプロセッサって、今汎用品で売られているもの(かつ海外からライセンスを買わないで作られている物)が殆ど無いような。組み込み用途向けのペリフェラル殺せば別ですが、実際の演算能力とかマルチコア対応とかどうなんでしょ?)、
本当の意味で新規に開発するのは光直結型のベクタ演算プロセッサとか光インターコネクトなる、それこそ光配線コンピュータへの布石みたいな部分とソフトウェア、そして冷却系などのシステムとしての統合化になる訳で、これが上手く行けば非常に面白いことになるでしょうね。
というか、今回は「地球シミュレータ」のような、安全牌で高性能を目指すという感じではなくて、技術的にリスクの高い要素をかなりまとめて、それが上手く行けば高性能出せますよ。と言う前提で話が運んでいるような感じがするんですけど?
ある意味、安全牌ばっかし引いていては近い内に韓国や中国・台湾どころかロシアやインドにまで技術開発インフラのレベルを追い越されるのが目に見えているので(特にロシアあたりが本気を出してソ連的なルールで知財を扱うようになれば既存の知財の概念での技術保護とか無意味になりますし)、開発インフラのレベルを数歩先に進めるために無理を承知で取り組んでいるような感じがするんですが。
詰まりは、これを開発することで得られた正負両方の成果を汎用品などの開発基盤にまで還流させることが代々の目的で、じつは世界一高速なスパコンを組むというのはおまけ。と言うかえげつなく言えば開発をするための予算を取りやすくする方便の部分がかなりあるのではないかと思うんですけど。
それに設計や開発スケジュールに言及しているあたりを読む感じだと、稼働開始してからも実験というかシステム自体の効率改善のためのデータ収集や副次開発が行われて改良しつづけられていく事が前提になって組まれているように見えるのですが…勘違いですかね?
Re:開発自体に意義がある場合もある (スコア:0)
Re:開発自体に意義がある場合もある (スコア:0)
Re:開発自体に意義がある場合もある (スコア:0)
そういえば宇宙関連の技術開発でもそういうのがあるらしいね。
Re:開発自体に意義がある場合もある (スコア:0)
日立 IBM POWER SRシリーズ(中身はPOWER)で擬似ベクトルの実績あり
NEC SXシリーズ ベクトル機のスタンダード
きっとSPARCとPOWERとSXのいいとこ取りの構成になるのでしょうか?
各プロセッサの能力を十分に発揮できるインターコネクトがキーポイントでしょう。
Re:肝心の構成が見えてこない (スコア:0)
時代遅れに図体ばかりがでかく、コストパフォーマンスが画期的に最低。
システムの発展の余地が皆無で、姉妹機1つ出来ない。
BlueGeneとの決定的な違いはそのあたりにあるんでないの?
こうした現実を無視して言葉だけを弄すると、そういう(#1219822)結論がでるのかなぁ
Re:肝心の構成が見えてこない (スコア:3, すばらしい洞察)
5年前の機種です。当時としては、ASCIの眷属と比べても普通。
コストパフォーマンスが欲しい人ははなからコモディティクラスタに行くので、カスタムメイドのコンステレーションをやるのは絶対性能の高さを金で買う人。 少なくともTOP500の1位に君臨していた2年半の間は時間を金で買えていたと思います。
当時として頑張れる最大限を頑張ったので、あの機種ではあれが上限だったと。 ちなみに、BlueGeneだってLもPも「最大構成」は決まっていてそれ以上の拡張はできません。
出てます(SX-6~8及びそれらの派生型)が。
そうじゃないと思います。というか、ご高説はどっちかというと特定機種の諸元よりは要件寄りなので、雑談にしてもあまり意味のある「違い」の評価には見えませんが。
地球シミュレータに勝つために設計のバランスの大転換を頑張ったのがBlueGeneなので、設計パラメータはあちこち違って当たり前。 その違いについて、設計パラメータのここをこう振ったのが結果にこのように効いている、といった切り方をするのなら、過去に学んで先を読むのに足しになるかも知れない程度の意味があると思いますが。
今回の理研の発表では、言葉遊び以上に何かの結論を出せる新しい材料は出ていないと思います。 今までの材料から皆が漠然と感じている「そっちの方向に行くのってどうなんだろう」という懸念に何かの影響を与えそうな材料は、ね。