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困ったことに、JAXA経営企画セクションが「十分に宇宙科学には厚く付けた」という気分になる事情が存在する。 次期固体ロケットの開発と、同ロケットで打ち上げる小型科学衛星が、次期中期計画に盛り込まれたことだ。次期固体ロケットは、当初開発費が 100〜120億円ということだったが、この1年間の検討によりロケットが、そもそも無理がある2段式から技術的にまともな3段式になり、低軌道 500kgから1.2tに能力が向上したなどの理由から200億円に増加した 余談だが、昨年にM-Vが中止になった表向きの理由「今後4年間、内之浦のM- V発射施設を維持し、PLANET-CをM-Vで打ち上げた場合のコストは106億円になる」を、思い出してもらいたい。当時ISASは100億円でM- V第1段を改良する希望を持っていた。結果として施設維持費を考えても新ロケット開発は、M-V改良と同じだけのコストがかかることになったわけだ。 既存ロケットを改良したほうが、信頼できる大きなロケットが入手できるのが道理である。 次期固体ロケットの開発費用が200億円に増えたことは、ロケットの開発には喜ぶべきことだ。しかし、合理的なロケット構成を採用し、必要なコストを積み上げた結果が200億円であるということは、「そもそも、無理やりの理由を付けてM-Vを廃止に追い込んだのではないか」という疑惑に対する傍証になるであろう。 そして、次期固体ロケットで打ち上げる小型科学衛星は1機40億円と見積もられている。 「これだけ付けたのだから、次期中期計画で、もう宇宙科学はいいだろう」というわけである。 しかし、そうではない。次期固体では十分なサイズの探査機を惑星間軌道に投入する能力はない(今のところ、ではあるのだけれども)。宇宙科学を次期固体に絞るということは、「日本は太陽系探査に手を出しかけたけれども、金がないから手を引きます」ということにつながるのである。 本当に金がないならともかく、その一方で不良債権的計画は、ずるずると進行しているのだ。
そこを説明しないと内部対立のとばっちりではやぶさ2がぽしゃりかけてるんじゃないの? ということに説得力持たせられないからじゃないの?
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
話題のはやぶさも次世代機は風前の灯火 (スコア:4, 興味深い)
はやぶさを打ち上げたJAXA内部では正しい評価はされていないようです・・・。orz
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/matsuura/space/070925_hayabusa2/ [nikkeibp.co.jp]
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2007/10/2_b5ff.html#comments [air-nifty.com]
宇宙科学で目先のことしか見なくなった時点でもうこの国はおしまいだと思う。
三組織の統合独法化自体出鱈目だった(Re:話題のはやぶさも次世代機は風前の灯火) (スコア:2, 興味深い)
そもそもNSADAの政治力に他の二組織が勝てる状況でもなく、そういう状況なのに(はっきりいって中央の高級官僚の天下り先を大量に作る結果になった、そもそもそういう目的でやられたのが明確な)研究・学術機関の統廃合と独立行政法人化の一環として強引に色々と口実を並べて(この辺は中央官僚の口が上手い)JAXAへと統合して表向き民間法人に近くしたのですから、
目先の金を持ってくる連中が一人勝ちするのは当たり前だった
と思いますよ。
あまり話題に上がらないですけど旧NALの研究だって、統合前から碌に新しい研究が出てこないし、JAXA内部での政治力を確たるものとしたいJAXAの主流派(=旧NASDA閥)が世界的に関心を持たれはじめて「しまった」旧ISASのグループに危機感を感じたとしてもおかしくはないし、実際、親コメントからリンクされている松浦氏のblog本文にもこんな記述がある訳です。
このエントリでは例のG-X計画に関する言及やバブル全盛期に実は宇宙開発計画が科学技術庁の官吏によって大幅に縮小さた事なんかへの述懐なんかもあるんですが、つまりは「金にならない研究や金にならない開発計画はいらない」と言うのがJSXA主流派の意向で、メーカなどからのキックバックが殆どないISAS的な宇宙科学とかNAL的な基礎工学的な内容の研究は生かさず殺さず程度で抑え込んでおきたいと言うのが「独立法人」になったJAXAの現実と言うか、JAXA主流派や監督官庁の高級官僚たちの「本音」なんでしょう。
これはJAXAに限った話ではなく、多くの独立行政法人化された研究機関で直面している問題でして、例えば同じように独立行政法人化された国立大学なんかでも山形大のように文部官僚を学長にするために教授会の規約を強引に変えて大揉めしたり [shutoken-net.jp]、この十年弱、「官から民へ」と言うスローガンで行われた独立行政法人化や民営化によって、中央官僚の介入(と言うか専横化と言うべきか?)が強化されただけでなく、大儲けしている部門以外の現場にお金が降りないで、結果として上の方でお金が循環して先細りになってしまう事例が続発している訳で(大学に関しては旧帝大や大手大学に対してお金などのリソースが集中して予算がより潤沢になる反面、他の大学の予算が更に削らされて死活問題に発展している傾向が酷くなっている…あまり大学単位での実績と降りるお金とは関係ないように見えますが…兎に角、予算出す側にせよ共同研究持ち掛ける側にせよブランド指向がより酷くなった気がする)
…国立大学に関しても現場の研究者や技官たちはこの事態を見越して反対を繰り広げていましたが「抵抗勢力」と言う形でマトモにマスコミで取り上げられないで「独立行政法人」へとなってしまってここまでずるずると来た訳で…
だからいわんこっちゃない┐(´ー`)┌とか思いますけどね。
Re:長文コメント邪魔 (スコア:0)
ということに説得力持たせられないからじゃないの?
いろいろあって統合された部署なんかだとそういうことってよくあるしさ。
だからそれが本当だったらもったいないことだね、と思うし、
やる気のあるプロジェクトの勢いをそぐことに怒りを覚えるな。
余計なもの (スコア:0)
Re:誤字が多すぎる (スコア:0)
>だからいわんこっちゃない┐(´ー`)┌とか思いますけどね。
これだけ長くて結論がこれですか。無駄な時間を消費しました。
IDで判別すればよかった。