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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり
これは革命的な発明ですよ! (スコア:3, おもしろおかしい)
>the system is able to convert 70% of heat power to kinetic energy
何せ外気温度を300K,チップセット温度が400Kまで上がるとしたってカルノーサイクルの
効率はわずか25%.つまりこいつと組み合わせると第二種永久機関が構築できるのです!
PC何ぞに限定している場合ではありません.すぐに発電所を(略)
Re: (スコア:0)
昔居た会社で、ヒートポンプを使って温度差を発生させ、それと組み合わせると、
周囲の熱から発電できるって言ったら笑われました。
#と、公知の技術にしてしまえば、誰も特許化できまいw
#あ゛、俺もか…orz
C.O.P.=6.0超のヒートポンプが作れるんだから、エネルギー変換効率が30%程度でも
十分実用に耐えると思うんだけどな~。
#特に、暑いときほど十分なエネルギーが供給されるんだから、良いシステムだと思うんだが
データセンタには直流を配電すべき? [srad.jp]と言う話もあることだし、
発生させた熱の回収ってのを真面目に考えてみても良いと思うのだが。
Re: (スコア:1)
それ以前に,(少なくとも日本では)物理法則に反している特許はとれません.
>エネルギー変換効率が30%程度でも
元コメントでも書きましたが,熱源が400K,室温が300Kという温度差があったとしても,
(あらゆるロスを無視した)理想的な熱-仕事変換装置ですら25%を超える効率は実現
できません.そんなわけで,(理論限界を超えている)30%を「程度」と言ってしまうと
大変なことに……
Re:これは革命的な発明ですよ!(スコア:-∞:超オフトピ) (スコア:0)
>物理法則に反している特許はとれません.
空気中の熱エネルギーを(運動エネルギーを経由して)電気エネルギーに変換するので、
物理法則には反していません。
#ゼーベック効果を使って、直接温度差→電気変換しても良いが…
#12V用のペルチェ素子に5Vを掛けて温度差を発生させた直後、電源を切った直後の変換効率は12.5%だった…orz
>熱源が400K,室温が300Kという温度差があったとしても,
>(あらゆるロスを無視した)理想的な熱-仕事変換装置ですら25%を超える効率は実現
>できません.
C.O.P.=6.0なら熱-電
Re:これは革命的な発明ですよ!(スコア:-∞:超オフトピ) (スコア:1)
>物理法則には反していません。
熱力学より,周囲の熱源の持つエネルギーを(より低温の熱浴に捨てることなく)利用可能な
エネルギーとして取り出すことはできません.これは(現在の物理学で知られている)いかなる機構を
用いたとしても破れない限界です.
#現在の物理学の外にそのような過程が存在している可能性は否定しませんが,可能性は低いと思います.
もちろん低温の熱浴があれば構わないので,チップの発熱から出る余剰の熱(の一部)をより低温の
外気に捨てたりする過程で(多少の)仕事を引き出すことは可能ですが,単一の熱源に対し仕事を与えて
温度差を作り,その温度差から(与えた仕事以上の)仕事を引き出すことは(少なくとも現在の物理上は)
不可能です.
>C.O.P.=6.0なら熱-電力変換装置の採算ラインは20%を超えればいいので、これも問題となりません。
COPが6なのは,高温側と低温側との温度差がもっと小さい場合のみです.
温度差をつけようとすればするほど値は小さくなります.
逆に,熱-仕事変換は温度差が大きければ大きいほど効率が高くなります.
具体的にいえば,一般にCOP値は低温側7℃,高温側20℃で算出するかと思いますが,この際の
熱->仕事での理論的な最大変換効率はわずか4.4%に過ぎません.当然20%なぞ超えるはずもありません.
というか,COP値,つまりある仕事を行った時に移動できる熱量の最大値は,その逆過程での理論効率と
合致します.つまり,ある高温側の温度と低温側の温度が与えられた時,1kWの仕事で低温側から高温側に
移動できる最大(つまり理論的限界)の熱量Qは,高温側から低温側に熱を移す過程で仕事1kWを作り出す
ために必要な熱量の最小値と必ず一致します.
そのため,あるエネルギーを与えて周囲に高温部分(と付加的にできる低温部分)を作り,生じた温度差
をエネルギーに転換した場合,ロスレスな理想的な過程では得られるエネルギーは最初に投入した
エネルギーに等しく,現実的には(各過程においてロスが生じるため)得られるエネルギーは投入した
エネルギーより低くなります.
#これは熱力学より自明ですので,熱力関連の本を読み返すことをお勧めします.
Re:これは革命的な発明ですよ!(スコア:-∞:超オフトピ) (スコア:1)
>COP値,つまりある仕事を行った時に移動できる熱量の最大値は
は,当然ですが「COP値(つまりある仕事を行った時に移動できる熱量)の最大値は」という
区切りです.「COP値」というものが最大値を指すわけではありませんので.
と,これだけではあれなので,参考として熱力の本を挙げておきます.
通常とはちょっと違った視点からまとめられた良い本です.
「熱力学 現代的な視点から」 田崎 晴明 培風館
5章にカルノーサイクルを含めた一般的な熱機関の最大効率について書かれておりますので,ご一読を.
Re:蛇足 (スコア:1)
ある温度Thの高温熱源から温度Tlの低温の熱浴へ熱量Q1を移動した際に取り出せる仕事W1には
W1 ≤ (1-Tl/Th)Q
という関係が(熱力学が正しい限り)成り立ちます.
逆に,ある温度Thのところへより低温のTlのところから熱量Qを移動する(要はエアコンの
やっているのはこれですね)ために必要な仕事W2にも同様に
W2 ≥ (1-Tl/Th)Q
という関係が成り立ちます.
ここから,エアコンにおける最大効率(1kWの仕事で,どれだけの熱量を高温側に移動できるか)は,
外気温7℃,室温20℃とすれば
Qmax = W/(1-Tl/Th) = 1[kW] / (1-280.15/293.15) = 22.55[kW]
となり,理論的には最大で22.55kW分の熱まで移動できるということになります.
#ただし,実際のエアコンは(実行に無限大の時間がかかる)カルノーサイクルなどではなくもっと
#実用的(だけれども効率の低い)過程を用いていますので,そこまで含めた理論効率はもっと下がって
#半分程度(多分10とか)になります.そう考えると最近のエアコンの効率(COPで6とか7とか)はだいぶ
#いい線まで行ってますね.