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ローレンツの発表に先立つ1961年に電気回路のシミュレーションにおいてカオス現象を発見して
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
カオスの発見を逃した人 (スコア:5, 参考になる)
その頃シミュレーションをやってた人にとって、初期状態の微細な変化が大きな計算結果の違いを生むことは、けっこう知られていたようで、先日、お会いしたある先生もそのようなことをおっしゃっていました。
ただ、シミュレーションをやってない人にとっての物理法則は、厳密に決定論的なものであり、「カオス」のようなことをしゃべると反発され、相手にされないというような状況があったらしいです。
カオス理論が脚光をあびるのは、もう少し後の 1980年代後半くらいからだったでしょうか。その頃にはシミュレーション=決定論ではないことが、経験的にも知られるようになったということですね。
気象予報に使われているシミュレーションでも、初期値である観測値に誤差が入ることは逃れられないので、初期値にゆらぎを加えて何回か計算し、その結果の平均・偏差を利用するようにしているとか。
Re: (スコア:3, すばらしい洞察)
>「カオス」のようなことをしゃべると反発され、相手にされないというような状況があったらしいです。
カオスの面白いところは、厳密に決定論的なダイナミクス(=物理法則)から確率的に振る舞っているとしか思えないような性質が現れることです(だからコンピューターの乱数生成に使われたりする)。当時の知的水準では、シミュレーションに現れるカオティックな現象なんて「シミュレーターにノイズが載ってるせいだろう」ぐらいにしか思われていなくて、そ
Re:カオスの発見を逃した人 (スコア:1)
人と違うことを言う勇気が、日本人に欠けてる。あるいは、日本ではやりにくい。
誰だか日本人ノーベル賞受賞者が「日本では科学が出来ない」と言ってたから、海外に出た日本人にはできるかも。
the.ACount