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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
理想的な社会主義国だから (スコア:3, 参考になる)
のがあるとおり、少なくとも現状においては、生活するのも困難な貧困層も少なく
(いないとは言わない)、社会インフラや公共サービスや、社会全体のサービスの
質もそれなりに高いので、あえて海外に眼を向ける必要が低いからでは?
まあこれも、経済成長と人口増加を当てにして、どんどん国民にツケを回しちゃった
結果なんだけども、この現状に浸かっちゃったらなかなか抜けられないでしょう。
かくいう自分もその一人なんだけどね。とはいえそろそろ「日本終了のお知らせ」が
少しづつ見えてきたように思える…
Re: (スコア:2, 興味深い)
労組も弱いし福祉も弱いから、欧州(特に北欧)からすりゃ社会保障は大したことないでしょ。
向こうは医療がタダだったり、大学教育もタダだったりする。
フランス・ドイツなんかは週35時間働くだけで夏は何ヶ月もバカンスに行ったりできる。(最近は違うんだっけ?)
社畜リーマンばっかりの日本が社会主義ユートピアなんて、欧州の社会主義者からすればありえないぜ。
日本は土建屋国家社会主義でしょ。
福祉にまわさないで土建屋にまわした。
福祉国家とニューディール政策国家の違い。
Re: (スコア:1, 興味深い)
社会主義の実現のためにはいろいろな方法論があるわけだが、日本型社会主義と言われた物は、他に世界には存在しなかったし、今も存在しない。その社会では終身雇用と年功序列を基礎とする雇用制度が国に代わって生活保障を実現していた。まじめに働く、つまり、ノルマを達成すれば、貧困になることはないという社会。それは社会主義が目指す一つの側面であって、それを達成しつつ、所得がそこそこのレベルであったので、「世界で最も成功した社会主義」と言われるようになったのだけど、他の人も指摘している通り、バブルの崩壊とともに終焉した。
いい大学に入って、いい企業に就職すれば、人生バラ色。そう思われていた頃の話。
Re:理想的な社会主義国だから (スコア:1, 興味深い)
なんていうか、みんな騙されてるんだねぇ。
> >「日本は世界で最も成功した社会主義国」とか言ってるやつは世界を知らないのか?
> 社会主義の実現のためにはいろいろな方法論があるわけだが、日本型社会主義と言われた物は、
> 他に世界には存在しなかったし、今も存在しない。
ホントウは「かつても存在しなかった」んだよ。
> その社会では終身雇用と年功序列を基礎とする雇用制度が国に代わって生活保障を実現していた。
それは幻想。
勤労者全体からみれば一部少数に過ぎない大企業とそれに次ぐ大手企業に
それらしい傾向があったというだけです。
社会全体には終身雇用なんて現象もなかったし、年功序列なんてのも実在していなかった。
中小・零細企業、及び自営業においては終身雇用なんて形態そのものが稀だったし、
年功序列も「年を経れば給料が上がる」というモノではなく、「若い間は安月給で酷使される」というモノに過ぎない。
その証拠に、当時から大企業においてすら、「万年ヒラ社員」や「窓際族」といった形で、年功だけでは
給与も職位も上がらないシステムが存在していたのです。
> まじめに働く、つまり、ノルマを達成すれば、貧困になることはないという社会。
そんなものは、実現してません。
勤労者の多数は まじめに働こうが、ノルマを達成しようが、親会社の意向一つで
単価を切り下げられ、得られるはずの利益を収奪されるという中小・零細企業で生活苦にあえいでいたのです。
> いい大学に入って、いい企業に就職すれば、人生バラ色。そう思われていた頃の話。
「まじめに働く、つまり、ノルマを達成すれば、貧困になることはない」という話と矛盾してますよ。
「いい大学 -> いい企業」に就職しなければ、貧困と不安定雇用に落ち込んでいたというのが現実であり、
だからこそ、こぞって「いい企業」を目指していたというのが実態。
その「いい企業」にしても、構造不況に見舞われた製鉄・造船・繊維業界を中心に
すでに70年代から「合理化」という名のクビきりが罷り通っていたのです。
> 他の人も指摘している通り、バブルの崩壊とともに終焉した。
それも違うんです。
「勤労者からの収奪があったから、バブル経済を招き、崩壊があった」んです。
バブルがなぜ起きたか?まで考察すればわかるでしょう。
企業がなぜ「金余り」となり、本業の設備投資だけでは使い切れなくなった資金を投機に費やせたのか?
それらの資金は「資源のない国で石油が見つかった」というような性質のものではありません。
勤労者が働いて生み出した富を「内部留保」という形で収奪しつづけた結果なんです。
労働組合がかろうじて機能していたのは、ストが強力な社会的影響を持ちえた鉄道業界においてのみです。
他の産業では「労使協調」の名のもと、第二人事部と化した御用組合が70年代から主流を占めていたのです。
「ユニオン・ショップ制」を強いて、組合の選択肢がない電機業界では組合のトップが会社の人事部門重役になるという事態すら招いていたのです。
彼らは組合員の権利や利益ではなく、会社と組合組織の利益で行動しています。
そのため、「ホントウなら従業員が給与として手にしたはずの金」が企業に蓄積されてしまい、
その膨張した資金がバブル経済を招いたのです。
もう70年代から、今の格差社会に到る環境は揃っていたんですよ。
こうした実態をゴマカスのに使われたのが「日本は成功した社会主義国」というお伽話なんです。