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開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー
「マンガでわかる統計学」のあらすじ (スコア:3, 参考になる)
簡単にあらすじを書いておきます。
この本は、従来の漫画式入門書とは、ちょっと毛色が違いますよ。
学研の学習漫画を想像したひとは、きっと読んで驚くと思います。
この本は従来の学習漫画のフォーマットとは、あきらかに異なっていて、
まず漫画のストーリーありきで、
その中に自然と学習内容を盛り込む方式となっています。
登場人物の心理描写や背景が、普通のストーリー漫画として、きちんと描かれているのですね。
実際、ストーリー漫画単体として成立しているのが、従来の本と異なっています。
登場人物が等身大で活き活きと描かれているのが大きな特徴です。
【あらすじ】
高校生のルイちゃんは、パパの会社の部下の五十嵐さん(イケメン)に一目ぼれ、
五十嵐さんと親密になりたいルイちゃんは、家庭教師になってもらうようパパに頼むのでした。
でも、勘違いしたパパが連れてきたのは、別の部下の山本さん(メガネでちょいオタ)だったのです。
がっかりするルイちゃんですが、「統計を学んでパパの会社に入社し、やがては五十嵐さんと親密に」
という意外に非現実的な計画に燃え、勉強することを心に誓うのでした。
といった風に、主人公が統計を学習に至った動機付けが、
漫画のストーリーとして自然に描かれているのです。
内容はラブコメで、オチは良くあるタイプではありますが、
主人公の心理描写がキチンと描かれているので、違和感はありませんでした。
つまり漫画が学習の添え物ではないのですね。
続編の「マンガでわかる統計学 回帰分析編」と
「マンガでわかる統計学 因子分析編」は時系列が繋がっていて、
五十嵐さんの妹、みうちゃんが主人公になったり、ルイちゃんが再登場したりします。
この三作品は、学習内容とストーリー漫画がバランスよく組み合わさった傑作だと思います。
そんな本が海外に紹介されるのは、日本人として、漫画好きとして、誇ってよいことだと思います。
ちなみに同社のシリーズは、全体的にクオリティが高いですが、
この統計シリーズほど、渾然一体となった作品ではないのが残念でした。
「マンガでわかる微分積分」は社会物でオチは悪くないですが、ちょっと人物の動機づけが今一つ。
「マンガでわかるフーリエ解析」はガールズバンド結成うんぬんは割と楽しめますが、オチが強引でした。
「マンガでわかる暗号」は萌え系ギャグでまあまあ悪くないですが、ちょっと描写が弱いです。